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記者の皆様には、お時間をいただきありがとうございます。まず、私の方から3点、報告・発表させていただきます。
1点目は徳島県「ラーケーションの日」についてです。本年4月より、県立学校にて先行導入いたしました徳島県「ラーケーションの日」につきましては、各校において制度の浸透が図られ、現場からも利用する生徒が徐々に広がっていると聞いているところです。ポータルサイトにも「ラーケーションの日」を取得した生徒、保護者の方々から、「大阪・関西万博」で世界の文化に触れることができた。一度行ってみたかった「厳島神社」で日本の歴史、信仰を学んだ。「鳴門の渦潮」を見て、新たな発見もあり、勉強の息抜きになった。などの投稿が寄せられており、それぞれが考える「学び」や「家族との時間」に「ラーケーションの日」を有意義に活用いただいているものと感じております。また、この間、市町村教育委員会にも市町村立学校への「ラーケーションの日」の導入を呼びかけて参った結果、既に神山町、上板町、鳴門市、佐那河内村の4市町村が「導入済み」、8月には阿波市、9月には石井町、東みよし町、那賀町、海陽町の4町が「導入予定」、9月以降の導入に向けて三好市が準備中との情報提供をいただいているほか、一部の自治体で検討を行っているところと聞いております。県教育委員会といたしましては、これから導入を検討される自治体に対し、引き続き呼びかけを行うとともに、導入に向けた必要な支援、情報提供に努めるなど、「ラーケーションの日」が県内一斉に広がるよう取り組んで参ります。なお、夏休み期間中は、登校日を除き、「ラーケーションの日」を取得することはできませんが、この期間を利用して、ぜひ各御家庭で、2学期以降の「ラーケーションの日」取得に向けた計画を作成していただきたいと思います。子どもたち一人ひとりが知りたいと思うことや体験してみたいこと、また、各御家庭の状況に応じた形で「ラーケーションの日」を取得し、有効に活用いただけたらと考えておりますので、御理解のほど、よろしくお願いいたします。
2点目は高校生と教育長とのアイデアソンの実施についてです。去る7月22日、徳島県庁11階のCO-CAGEキッチンにて、高校生と教育長である私とのアイデアソンを行いました。これは、今後の徳島県の公立高校の在り方を多角的に検討するため、高校生と直接対話する貴重な機会として企画したもので、県内の公立高校・中等教育学校26校から、43名の代表生徒に参加していただき、活発な意見交換を行いました。アイデアソンでは、「未来の学びを創造し、理想の公立高校をデザインしよう!」をテーマに、グループワークと意見交換の二部構成で実施し、「未来の学びの場」と「地域とのつながり」や「未来を生き抜く力」と「夢への挑戦・追求」、「学校の特色化・魅力化」と「自分らしさ」について議論しました。意見交換では、学校が地域交流の拠点となることや、キャリア教育の充実、生徒の主体性を大切にし、人間関係能力や協調性などを育むことを重視した教育など、様々な意見が発表されました。今回のアイデアソンで出された高校生の意見や具体的な提言は、「徳島県公立高等学校の在り方検討会議」にも報告するなど、今後の検討に活用させていただきたいと考えております。御協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
3点目は熱中症対策についてです。県内公立学校では、今月19日から、夏季休業に入っています。気象庁の3か月予報では、7月から9月にかけて、平均気温は平年より高い日が続くと予想されており、スポーツ活動による熱中症事故が危惧されます。そこで、教育委員会では昨日、各学校に対し、夏季休業中の部活動や各種大会における熱中症対策について、次のとおり周知をいたしました。まず、暑さ指数(WBGT)が31℃以上の場合は、運動は原則中止することとしております。原則という言葉ですが、捉え方によっては緩く考える方もいらっしゃいますけども、原則中止ということです。次に熱中症事故を防止するための対策として、主に大会となりますが、競技ルールや慣例にとらわれず、参加者が水分を補給したり、身体冷却を行うための休憩時間を設定する。環境条件に応じて、練習や試合の時間帯の変更や短縮をするなどの調整を行う。参加者が積極的に身体冷却を行えるよう、スポットクーラーやミストファンの設置、冷却用氷の準備など、必要な環境を整備する。参加者の体調チェックを毎日実施し、体調が悪い場合にはその日の活動を中止させる。万一に備えた救急体制として、医師又は看護師の常駐はもとより、熱中症に特化した対応、「救急車を要請する」「患者を涼しい場所へ避難させる」「身体冷却を行う」など、緊急時対応計画(EAP)に基づき、熱中症に特化した対応が速やかに実施できるように準備をするといった対応を求めております。県教育委員会といたしましては、児童・生徒の大切な命を守るため、熱中症事故防止に向けたこれらの対策を積極的に実施して参りたいと考えておりますので、県民の皆様には、御理解、御協力をよろしくお願いいたします。
続いて、「熱中症特別警戒アラート発表時の対応」についてご報告いたします。熱中症特別警戒アラートが発表される状況は、過去に例のない危険な暑さとなっていることが想定されるため、普段の熱中症予防では、対応できない可能性があります。このため、教育委員会では、今月18日付けで県立学校に対し、熱中症特別警戒アラートが発出された場合は、原則休校とし、土日・祝日、及び長期休業日の学校行事、部活動についても原則中止とする通知をいたしました。今後は、この方針に基づき、児童生徒の安全を守る対策の徹底を図って参りたいと考えておりますので、御理解、御協力をよろしくお願い致します。
私からは以上です。
(時事通信)
「ラーケーションの日」に関して、すでに4市町村が導入済みということで、今後導入予定の市町村があるということでしたが、今一度導入する市町村をふやすために、どのような施策や呼びかけをしていますか?
(教育長)
先ほどご覧いただきましたポータルサイトに色々な方に入力いただき、具体的にどのようなことをするのかということをご理解いただき県立で実施しているので、市町村立でも進めていきたいということの参考にしていただければと理解しております。
(徳島新聞)
「ラーケーションの日」はどの程度の生徒が利用していますか。
(新開課長)
現時点での利用者数については把握しておりませんが、一定期間での把握は必要と考えております。
(朝日新聞)
「ラーケーションの日」を市町村で導入しているのは4市町村ということですが、徳島市、阿南市、小松島市といった規模の大きな市はどのような状況ですか。
(教育長)
現在のところは聞いていない。
(朝日新聞)
それは難しいということでしょうか。
(教育長)
それは各市町村の判断で、検討することですのでわかりかねております。
(朝日新聞)
阿波踊り空港の国際線の定期便が就航した関係で、県立学校の修学旅行で海外で行くかどうかということをお伺いしたのですが、現在のところ実際に海外への修学旅行を実施しようと検討されている学校の数というのは。
(眞椙次長)
現在、確認しているところです。
(毎日新聞)
先日、現場の教員がわいせつな画像を共有したという事件がありましたが、報道では2023年度から教員の性犯罪での処分歴がわかるデータベースが整備され、教員として採用する際にチェックすることが義務づけられているにも関わらず、一部自治体がデータベースの確認を怠っていたという指摘があったが、徳島県教委では2023年度以降採用の教員については、常勤、非常勤に関わらずデータベースの確認を行っているのか。
(教育長)
志願書を受けた際に教職員課で確認をしている。
(毎日新聞)
常勤、非常勤問わず。
(教育長)
常勤、非常勤を問わず、教壇に立つ、立たないに関わらず、採用前に確認をしている。