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徳島県徳島市万代町1丁目1番地
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記者の皆様には、お時間をいただきありがとうございます。まず、私の方から4点、報告・発表があります。よろしくお願いします。
1点目は、国府支援学校整備事業における「新校舎棟」完成について、ご報告をいたします。
国府支援学校は、小学生から高校生段階の知的障がいのある子どもたちを対象とした学校であり、近年においては、「校舎の老朽化や狭隘化」などの課題に直面していたところです。このたび、多くの県民の皆様の御理解と御協力によりまして、令和5年10月から整備を進めて参りました「新校舎棟」が完成いたしました。前回もご紹介いたしましたが、校舎が完成し、すでに子ども達が校舎に入り授業が開始されております。
新校舎棟には、「普通教室」や「図書室」、「職員室」などを備えておりまして、各階に光を取り込んだ広く明るいホールの配置や、小学部から高等部の子どもたちが一堂に会して給食を食べることができる「ランチルーム」も備えております。
また、教室は可動式のロッカーや県産杉の木パネルを活用し、児童生徒一人一人の個性や学びのニーズに合わせて、多様な学びの環境が創り出せる仕様となっているなど全国に誇れる最新の機能を備え、さらに、防災の観点から、県産杉の木パネルを組み合わせることでパーソナルスペースを確保できるなど、発災時に間仕切りとして活用できる仕様としています。
今後、「新体育館棟」の建設や「既存施設」の改修等の工事について、児童生徒一人一人の安全確保に努めながら、進めていく予定です。教育委員会においては、児童生徒がその個性や能力を発揮し、地域で活躍できる特別支援教育の実現に向けて取り組んで参ります。
2点目は、第20回食育推進全国大会inTOKUSHIMAについてです。
近年、食を取り巻く社会環境の大きな変化が進む中、偏った栄養摂取や朝食の欠食など、特に、子供の食生活の乱れが見られております。こうした中、子供の食生活については、学校、家庭、地域が連携して、次代を担う子供の望ましい食習慣の形成に努める必要があり、学校においては、これまでも、給食の時間や教科等の時間を通じて、様々な食に関する指導を行ってきております。こういった食育の取組を全国に向けて広く周知するため、本年、6月7日(土)午前10時から午後5時まで、6月8日(日)午前10時から午後4時まで農林水産省、徳島県が主催する、アスティとくしまで開催の「第20回食育推進全国大会inTOKUSHIMA」に参加いたします。本大会のステージイベントとして、6月7日(土)午前10時20分から午前11時20分までは東祖谷小中学校が「生きた教材、給食をたどる旅」の発表を行います。また、6月8日(日)午前11時50分から午後0時50分までは、小松島西高等学校が「高校生が考えるエシカルな食」を発表いたします。
また、ブースがいくつかありますが、ブースでは、小松島西高等学校や城西高等学校神山校、那賀高等学校の3校が、アイゴのフィッシュカツや相生挽茶、焼き菓子の販売をする予定としております。
そのほか、県栄養教諭・学校栄養職員研究会と県教育委員会が食育クイズや学校給食レシピの配布などの実施を予定しております。ブースは160程度出展される予定ですが、体験・販売のほか試食可能なものもあり、食に関する魅力あふれるイベントとなっておりますので、ぜひ、多数の方々の御参加をよろしくお願いいたします。
徳島県教育委員会としましては、本大会での取組のほか、今後も、学校・家庭・地域がともに連携を深め、生涯にわたって健やかで豊かな生活を送ることができる子供を育成するため、学校における食育の一層の推進を図って参ります。
3点目は、ラーケーションポータルサイトについてです。本年4月より、徳島県「ラーケーションの日」を導入し、県立学校において運用を開始しております。ゴールデンウィークの時期を控えていたこともありましたが、開始早々、学校現場からは生徒や家庭から申請や問合せなどの動きがあったと聞いており、一定の期待の中でスタートしたものと認識しております。
先月下旬には、ご家庭で活動の計画を立てる際の参考としていただけるよう、「ラーケーションの日」ポータルサイトを開設しております。県内公共施設を中心に、体験や学びができる施設やお出かけスポットの「一例」を紹介しております。
また、当サイトでは、「ラーケーションの日」を取得した児童・生徒、保護者の皆さんから、実際の活用事例や活用してみての感想などについて、投稿いただいた内容を紹介できるようにしております。まだ件数は少ないですが、小中学校についても「ラーケーションの日」導入の動きが出ており、こちらは小学生のお子さんをもつ保護者の方からの投稿です。『大阪・関西万博に行った。先生からも応援いただいているので、終了後も気兼ねなくクラスで万博の話ができ、子どもにとって安心できる制度と思う』といった投稿を寄せていただいております。生徒からは平日のプロ野球を観戦したという平日ならではの投稿もございます。
また、高校生が国府支援学校へボランティアに行った投稿もございます。平日の子ども達のいる時間に「特別支援学校の職場体験」を行った高校生が、写真とともに学びの報告をしてくれています。内容としては『特別支援学校の教員とはどのような職業なのか、実際に授業などを体験して、自分もなりたいと思った』といった感想も投稿されております。このような投稿が増えれば今後「ラーケーションの日」の取得を考えるご家庭にとっても、活動を検討する上での参考にしていただけるのではないかと考えております。
また、県教育委員会といたしましても、「ラーケーションの日」を取得してみて気付いたた点などの声をいただきながら、当制度をよりよいものにしていきたいと考えております。児童・生徒、保護者の皆さんには当サイトの利用をお願いするとともに、今後、「ラーケーションの日」という新しい学びのかたち、これが現在県立学校で行っており、市町村へも徐々に広がっておりますが、より広く県内各地に広がるよう、様々な機会を捉えて制度の浸透に努めて参ります。
4点目は、教職員並びに児童生徒の県域のアカウント活用についてです。本県では、どの市町村においても教職員と児童生徒が統一されたクラウドサービスを活用できるように、県域のアカウント導入を進めているところです。県域のアカウント活用は、児童生徒が自らの学習記録を蓄積することを容易にし、主体的に学びを深められることが期待できるほか、教員にとっても、授業や校務で活用するツールが、市町村や校種の違いによる影響を受けにくいという点でも非常に有効であります。5月以降の研修では県域のアカウントを活用し、研修に関する資料をデジタル配付したり、講演や協議にチャットツールを活用したりする等、いろいろなツールに慣れ親しみながら、教員自身の学びを効果的に深める取組を始めております。今後は、子どもたちの日常的なICT活用促進と同じように、先生の業務におけるICT活用にも積極的に取り組み、教育DXの推進を図って参ります。
私からは以上です。
(毎日新聞)
県域アカウントはすでに配布済みということでしょうか。
(教育長)
教職員は配布済みでございます。児童生徒は、県立学校も配布済みですが、市町村については市町村の状況に応じて順次という状況です。
(毎日新聞)
アカウント数は。
(教育長)
現時点ではすぐに答えられない
(徳島新聞)
ラーケーションの対象は県立中高、支援学校ですが、小学生はラーケーションの利用はありますか。
(教育長)
現在わかっているのは、神山町。4月からラーケーションの日を設けている。6月7月から計画している市町村があると聞いている。
(徳島新聞)
県と同じ3日でしょうか。
(教育長)
そうですね。
(徳島新聞)
ラーケーションの活用件数は。
(教育長)
まだ集計できていない。
(朝日新聞)
市町村でラーケーションの導入がすでに決まっているのは神山町だけですか。
(教育長)
今のところは神山町のみ。
(朝日新聞)
今後導入が決定しているところは。
(教育長)
検討していると聞いているところがいくつかあるが、どの市町村かはそれぞれ利用できるようになった段階でわかると思う。
(朝日新聞)
県域アカウントの都道府県レベルでの導入状況は。
(教育長)
5、6県程度。
(朝日新聞)
6月の中川教育長が大阪で教育DXについて講演されますが、その講演内容は。
(教育長)
徳島県のDXの取組ということで依頼を受けております。先ほどの県域アカウントもそうですが、昨年からいうと1人1台端末を学校でどのように利用するのかということについて、県教委としての取組をいくつか紹介する。教員の働き方改革の視点で業務負担を軽減するため、DXをどのように利用するか、という県教委の取組を紹介する。
(朝日新聞)
そのあたりは他県より進んでいるのか。
(教育長)
最先端までは難しいがトップ層にはいると思っている。
DXを使うことで、Xの部分、トランスフォーメーションの部分で、単なるデジタル化ではなく、考え方・価値を少し変えていくというところを、教育長になってからは政策に反映してきたので、そういったところを考えるとトップ層にいると思っているが、教育委員会の取組はいろんなジャンルがあるので、それぞれの分野について特徴的な取組をしている自治体がありますので、DXに関してはということになるかもしれない。
(朝日新聞)
学校の授業での取組、働き方改革のどちらが進んでいるのか。
(教育長)
どちらかというと、教育委員会の中の話しになります。それが教育委員会のしていることをモデルとして、それぞれの学校でできること、授業での使い方というところでは、研修をいろんなジャンルにわたってしている。もちろんICTに関する研修は昔からしているので、1人1台端末に合うようなものであるとか、授業という考え方自体が、従前の先生が全ての物事を知っていてそれを子ども達に伝えるというものではなく、子ども達が自分たちで学びを進めていける、自分たちで課題を見つけ自分たちが知っている調べる手段や学ぶ手段を使い、1人1人が学ぶ授業が理想とされているので、そこに近づけるような研修を考えている。
(NHK)
ラーケーションの件数を把握していないということだが、制度の在り方やラーケーションの活用についてのとりまとめ予定は。
(教育長)
予定はある。
単なるラーケーションの活用状況だけでなく、それぞれの現場での気づきや寄せられている課題、よかった点を含め、成果課題をまとめるという計画にしている。
(NHK)
時期は。
(教育長)
未定です。