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記者の皆様にはお時間をいただき本当にありがとうございます。
まず私の方から1点御報告をさせていただきます。
本日午前中に開催しました第9回教育委員会定例会についてです。
1人1台端末の環境の復元ということで、この度定例会において、お配りしている資料のとおり、公開案件として3件、教育委員の皆さんに御議論いただきましたが、このうち、昨年来からの懸案でありました、県立学校における1人1台端末の環境がこの程復元できましたので、御報告をいたします。
直近の8月19日時点では、不足数が2,173台でありましたが、先週末の時点、8月23日ですけども、追加調達の4,000台及び四電工提供の500台、さらに修理済端末の300台の合計4,800台の配備が完了しておりまして、端末不足が解消いたしました。
学校への配備と登校日の関係から、生徒の元まで端末が行き渡っていない学校も一部ございますが、新学期からは、1人1台端末の環境で学習をしていただけることになりました。
今後は1人1台端末を有効活用し、個別最適な学びや協働的な学びの実施のために有効に使って参ります。
報告は以上でございます。
(毎日新聞)
幹事社の毎日新聞です。
端末のトラブルについては、昨年の7月ぐらいから、1年あまりかかった。所感を。
(教育長)
この件に関しましては、昨年来ずっと、時間的には大分かかりました。関係機関たくさんございますので。ですけどもとにかく、今のままではいけないということで、最優先で取り組んだということになります。
時間はかかりましたけども、2学期から子供たちの学習、特に端末を使った学習には、支障がないように頑張ったつもりでございます。
(毎日新聞)
DX推進委員会の中では、端末のことも話し合われたんですけど、同時に各学校現場で繋がりにくいといった問題の現状と今後の見通しは。
(教育長)
今お話いただいたようにネットワークの話は、今年度、いわゆるアセスメント、調査をすることにしています。その結果を受けてさらにどこをどういうふうにすればいいかと
いうことについては、まだ次の段階ではありますけども、ネットワークの遅いとか繋がりにくいとかいうのは体感ですから、それをいかに数値的にきちんと出して、どこに問題があるのかというのをしっかりとアセスメントするということで今動いているところです。
(毎日新聞)
例えばアセスメントの結果が出て、次にどう対応するかということだと思うが、例えば来年度の当初予算を念頭にアセスメントするのか、あるいは12月補正に間に合うのか。
(教育長)
そこについては、まだ何とも言えないんですけども、結局アセスメントの結果を踏まえてなんですよね。その場でサッと直るものとそうじゃない部分もありますので、そこは今後の検討ということになろうかと思います。
(県教委担当者)
今年度の6月補正において、アセスメント、ネットワークの関係の補正予算を出させていただいて、お認めいただいております。
その中で、全校のネットワークアセスメント及び、優先度の高い部分の改修等対応の経費を今年度6月補正で組ませていただいておりますので、まずはそこでの対応。優先度の高い部分の改修の結果を見て、また来年度につなげていくような形になると考えています。
(毎日新聞)
年度を越す可能性も。
(県教委担当者)
急ぐところは今年度対応しますが、アセスメントの結果と、急ぐところでやった対応の結果を見ながら、次の対応につなげてまいります。
(NHK)
NHKです。心配されていた保護者の方、生徒の方もいらっしゃると思うので、メッセージがあればお願いします。
(教育長)
大変お待たせしました。機械ものですから絶対これで大丈夫って話にはならないとは思いますけども、今現時点でできる最大限のことに努力はしたつもりでございますので、どんどん使っていただいて、子供たちの学びをもっともっと先へ進めていく、どんどん使ってくださいというような思いがあります。
(毎日新聞)
各社さん、いかがでしょう。
(朝日新聞)
朝日新聞です。故障台数のカウントは、全く起動しない状態ではなく、ここに書かれているようにバッテリーが膨張したり駆動時間が1時間未満のものが故障に含まれるわけですね。
(教育長)
はい。そうですね。
(朝日新聞)
今回改めて配備された端末は、これまで使っていたものと同じ機種になるんでしょうか。
(県教委担当者)
調達によって、機種は違っております。
(朝日新聞)
わかりました。
さっき教育長もおっしゃいましたが、機械なので今後また故障というのがどんどん出てくるかなという気もしますが、どのように対応されますか。
(教育長)
お配りした資料で、現時点で予備機というか余裕があるものを三角で表示していますが、修理が必要なものとか故障が出た場合にはそこから対応していくということになります。
(朝日新聞)
今、故障の中には含まれていないけれども、最初に配備された端末は今後も故障していくことが予想されるが、最初に配備された端末は今後、何年度まで使うのでしょうか。
(教育長)
令和2年度に整備で、そこから5年使う想定なので、7年度に更新という計画になっています。
(徳島新聞)
1人1台端末が回復したということで、去年の夏頃からずっとやってきたタブレット問題はこれで幕引きか。
(教育長)
1人1台端末の環境を復元するというのが最優先事項でしたので、それは解消されたということになります。
(徳島新聞)
5月頃の話で、四電工に対しては何のアクションも起こさないということだったが、それも含めて、いろいろ問題は終わりということか。
(教育長)
5月の段階で話ができたとおりです。
(徳島新聞)
県教育DX加速化委員会は今もあるのか。
(県教委担当者)
教育DXタスクフォースが、加速化委員会の後継です。
(教育長)
それプラス、今年度、教育DX推進課ができたということです。
(徳島新聞)
今年2月の県教育DX加速化委員会で、タブレット端末の機種更新に向けた作業着手時期を、今年の7月に前倒しするという方針が示されたと、弊社の記事にも載っていたが、この新型機のOSの選定にあたって、何がしかの組織を7月に立ち上げて、9月に仕様書を策定するということだったが、これは遅れていると思うが、現時点では、どういうスケジュールか。
(教育長)
次の機種選定に向けて、今、複数のOSを実証している。これを受けて次に行くんですけども御指摘のとおり、少し遅れております。
7年度に向けては順次進めていっているところ。
(徳島新聞)
7年度に更新をするということは、7年度いっぱいは、今の機種を使うということか。
(教育長)
そこは何とも言えない。7年度もいつの時点でというのもありますし、予算も伴いますので。
(徳島新聞)
仮に、来年度の早い段階で変えるとするならば、仕様書を策定するという取り組みをしなきゃいけないと思うんです。
今回のタブレットの故障が相次いだ理由の1つに、仕様書が煮詰めきれていなかったことがあると思うが、煮詰めきった仕様書はいつ頃に作られるのか。
(県教委担当者)
教育長もおっしゃっていましたように、今、複数のOSを導入し、使用感などを確認していただいております。生徒の使用感や教育現場の御意見等をいただきまして、OSの選定や次期の仕様をできるだけ早期に検討し、機器の調達に向けてスケジュールを計画していく予定です。できるだけ前倒しで進めていきたいと考えています。
(徳島新聞)
今年からChromebookを現場に導入されているが、これがOSの検討作業ということか。
(県教委担当者)
はい。実際に現場で使っていただいて、その使用感、使い勝手などの御意見をいただいたうえで、OSとか機種を選定していきたい。
(徳島新聞)
前倒しという言葉が使われたが、もともとはいつごろに策定予定で、どれぐらいまで遡ったら前倒しになるのか。
(県教委担当者)
もともと令和2年度に調達して、5年間の使用で令和7年度に更新という基本の考え方はあったと思うんですがそれが、令和2年度の調達で実際、少し繰り越して3年度の頭に端末は入ってきています。そこからということになると、単純に令和2年度から5年だと、令和8年度の頭になりますので、それをできるだけ、事務的にも予算的にも前倒ししたい。
(徳島新聞)
令和8年度の頭より前倒しということなので、令和7年度中に更新ができたらいいねということですね。
(教育長)
今の立場になってとにかく早くしようということはもう常に言ってますので。
(徳島新聞)
できたら今年度。
(教育長)
早ければ早いほどいいけど、いろんな組織が動きますので、気持ちがあってもそのとおり行くとは限らないので。ですけどこれに関してはもうとにかく早くということで言ってますので。
(徳島新聞)
本来の予定であったり、令和8年度頭よりも早くできるようにしたいと。
(教育長)
気持ち的にはね、前倒しをしたい。
(徳島新聞)
今回、今のタブレットで故障が多発したということで、その経験を、新しい機種の導入に際しては、どのようにいかしていこうと考えているか。
(教育長)
これに関しては、他の都道府県の導入事例というのはすごく大きな実証だと思っています。他の都道府県でどのような仕様書にして、それをどうやっていったかというリサーチは、まず大事だと思っています。それプラス、今回徳島県で起こったことは、普通はあり得ないんですけど、そこまで想定しなければならないということはよくわかりましたので、そういう面では、しっかりと仕様書に反映できるようにしていきたいと思っています。
(徳島新聞)
仕様書をきちんと煮詰めていなかったというのが反省点だと。
(教育長)
前回の反省点としては、そのあたりは。通常では、そこまでは多分しない部分も多いかもしれないんですけど、今回念入りにしなければならないというのはよくわかりましたので。
(徳島新聞)
わかりました。ありがとうございます。
(読売新聞)
実証の規模は、計何校で何台、機種は一緒なんでしょうか。
(県教委担当者)
Chromebookの導入校は、最初の1,500台の調達につきましては、城北高校、那賀高校、池田高校本校の3校です。追加で4,000台調達したうちの2,000台がさらにChromebookとなっておりますので、そちらにつきましては、徳島北高校、富岡東高校、富岡西高校、富岡東高校定時制、池田高校定時制、名西高校定時制で、現在、Chromebookを実証しています。
(読売新聞)
今、1,500台と2,000台で、追加が4,000台とおっしゃいましたか。
(県教委担当者)
県の方で追加調達いたしましたのが、5月の頭に入ってきた3,000台。3,000台のうち1,500台がChromebook。今回、8月に調達した4,000台のうち2,000台がChromebookです。
(読売新聞)
残りの1,500台と、2,000台、つまり3,500台はWindowsということか。
(県教委担当者)
はい。
(読売新聞)
令和2年度に導入して、令和7年度中に更新時期を迎えるという、これは今配備されてるものすべてか。それとも、今配備されているもののうちの一部が令和7年度中に更新ということですか。
(県教委担当者)
令和2年度に導入された機器が5年(の使用)を想定している。
(読売新聞)
それは全体のうち何台になるのか。
(県教委担当者)
現在残っておりますUBookが約4,000台。初期に導入した機器は大体それぐらいしか残っていません。
(読売新聞)
1人1台端末を回復するために、導入されたものというのは更新の対象にはならないということか。
(県教委担当者)
これについては今後の計画の中で決めていくことになるかと思うが、リースのほうも3年を想定しておりますので、こちらの4,000台の更新時期と考えていくことになる。
更新の時期が1、2年の間に、集中することになるので、ある程度まとまってということにはなるかと思う。
(読売新聞)
仮にChromebookを導入するとなった場合、一時的ではあっても、学校の中で複数のOSの端末で授業をするということもあるのか。
(県教委担当者)
端末の配備におきましては、学校単位、もしくは最悪調整できなくても学年単位で、Windows、Chromebook等の統一をしておりますので、授業等に支障のないようにしています。
(四国放送)
実証事業で確認されていることは、繋がりやすさなど、生徒の意見を聞いているのか。
(教育長)
特に、ずっとWindowsを触ってきた子供たちがChromebookになったらどうなのか、そこに支障がないのか。これ教員もそうですけど。
(四国放送)
使った感じとか、どういうところを今後の判断の基準にしていくのか。
(教育長)
すぐ起動するとか、バッテリーが長持ちするとかね。そこはやっぱり1人1台環境で教室にずっと置いてるし、授業ごとにいろんなところに持って行ったりしますし。そうなると、皆さん方もそうだと思いますけども電源を気にせなあかんていうのは、やっぱり良くないと思いますので、せめて1日ぐらいは持ってほしいというね。そういうところはとても大きなポイントだと思います。
(四国放送)
教育現場に適したタブレットということで、起動の速さとか、バッテリーが長持ちするという。
(教育長)
もう1つは、中にデータが残らないっていうこともね、これはもう、クラウドですとそうなりますけどね。そうしないと、例えば故障して端末交換となったときにデータどうなるのとか、あってはなりませんけど盗難とかね、そんなことも踏まえると、今の世の中そうだと思いますけど、端末にデータをいかに残さないかというところだと思うので、そこはポイントかなと思います。
(共同通信)
不足数や故障等台数とあるが、母数は何ですか。
2021年に配り始めた1万6,500台のうちの故障等の台数なのか、そこから新入生とかも入ってきたりして、また、新しい機種も入ってきたりして、どんどん母数も増えてきているのか。それも含めての故障等に対する母数が何なのか正確な数字を教えていただきたい。
(県教委担当者)
タイトルにも入れさせていただいておりますように、UBookの端末に限ったものになっておりますので、1万6,500台が母数です。
(毎日新聞)
この8月23日の4,800台配備というのは、その下にあるように、修理を300台含んでるということなんですけど、この故障台数の1万826台と、4,800台は一部重複しているということか。いわゆる延べ数という理解でよいか。
(県教委担当者)
そうですね。
(毎日新聞)
この300台以外は、新規に調達したり、故障してるのは横に置いといて新規調達したり、寄付を受けたりということ。
(県教委担当者)
300台以外はそうですね。
(毎日新聞)
300台だけですね、重複しているのは。
(県教委担当者)
そうです。
(毎日新聞)
発表項目以外に何かありましたら。
(徳島新聞)
もう1回、今のところ、300台のところを教えていただけますか。8月23日、故障等台数1万826台。300台修理があったと。この1万826から300を引くという計算になるのか。今故障している台数は。
(県教委担当者)
修理したという意味で言えば、確かに引くのかもしれませんが、ここでは故障した台数いうことでカウントさせていただいてるので、差し引き等はしていません。
(徳島新聞)
1回でも故障したこれまでの累計が1万826台、そのうち300台修理されて復帰したんだけど、それはもう計算には入れず、新しく300台導入したのと同じ扱いにしているということ。そういう考え方であるという理解でよいか。
(県教委担当者)
はい。
(朝日新聞)
台数は、つまり累計ってことなんですよね。
(県教委担当者)
そうです。
(朝日新聞)
だから、例えば、一旦修理して、元に戻したんだけどまた同じ端末が壊れたりした場合っていうのは、ここにまた1がカウントされるということなので、理論上は、この故障等台数というのは、1万6500を超える可能性があるわけですよね。
(県教委担当者)
そうですね。ただ、今回の問題が発覚して基本、四電工以外について修理はしておりませんので、四電工の修理の分だけが重なる可能性があるということ。
(朝日新聞)
不足数は、夏休みに入って7月中旬以降も増えているが、これは夏休み中に新たに壊れたとか申告があって、それが不足数にカウントされたということか。
(県教委担当者)
そうですね。学校から御報告いただいています。
(朝日新聞)
今回4,800台を配備したことによって、予備の端末はいくつあるんですか。
(県教委担当者)
こちらの資料の、不足数のところに出ておりますマイナス2,627。これが予備機の台数です。
(朝日新聞)
つまりここから先、2,627台追加で故障が出るまでは、1人1台を維持できるということですよね。この予備は、いずれもUBookの予備ということか。
(県教委担当者)
そうですね。
現状予備機は、基本的にUBookです。新たに整備した分につきましては学校に配っておりますので、予備機はUBookです。
(朝日新聞)
4,800台今回用意したものはすべてUBookか。
(県教委担当者)
いえ、4,800台のうち4,000台が県で追加調達したことになりますが、4,000台のうち2,000台がWindows、残り2,000台がChromebook。
(朝日新聞)
なるほど。
(県教委担当者)
四電工から提供いただいたのが500台。四電工に修理いただいたのが300台ということです。ですから、この中でUBookは修理いただいた300台になります。
(朝日新聞)
実証実験に使っているChromebookはこの中に入っているのですね。
(県教委担当者)
そうですね。
(朝日新聞)
ということはさっき名前が挙がっていた城北高校とか那賀高校は、そこに配備されていたUBookを回収して新たにChromebookを配備したということ。
(県教委担当者)
そうです。