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令和5年11月2日 教育長記者会見(1人1台端末関連)

発表事項

それでは、お忙しい中、記者の皆様方には、お集まりいただきましてありがとうございます。それでは、始めさせていただきます。まず、何点か私の方から報告をさせていただきます。

まず、消費者安全法における報告義務違反についてでございます。先日の会見の際に御指摘をいただきました、城ノ内中等教育学校における消費者事故等につきまして、本来であれば、情報を得たときに、消費者政策課に情報提供をいたしまして、消費者政策課から消費者庁へ通知を行うところであり、消費者事故等を報告する重大性はもとより、行政機関として法に基づく手続ができていなかったことについて、非常に重く受け止めており、お詫びを申し上げたいと思います。申し訳ございませんでした。今後改めて、通知を行うのかどうか等につきましては、危機管理環境部に御指導もいただきまして、適切に対応してまいります。また、今回のようなことが二度と起こりませんように、教育委員会として意識を高めるため、通知義務がありますことなど、教職員の研修等を通じて周知を徹底し、再発防止に努めてまいりたいと考えております。

続きまして、1人1台端末の調達の経緯について、資料「1人1台端末導入経緯」により説明をいたします。まず、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けまして、国の方は令和元年12月、令和2年4月に端末の導入にかかる予算を閣議決定いたしました。また、国は県市町村の共同調達を推奨いたしておりまして、徳島県では、令和2年の2月と5月に市町村の意向を調査いたしております。その後、義務教育段階につきましては、ICT調達管理委員会の調達前審査等を経て、7月14日に入札の告示を行いました。3,000万円の物品の調達に関しては、WTOにより40日以上の応札期間が必要であるため、8月24日に入札を実施し、2社の応札があったところでございます。これにつきましては、1回目の入札では決まらず、2回目では1社が辞退、もう1社のアジア合同会社も応札金額が予定価格を上回ったため、残ったアジア合同会社と地方自治法施行令第167条の2第1項の規定に基づき、価格交渉を行った結果、予定価格に収まり、同日付けで契約となっております。ただし、契約書では、調達台数の1/3を12月25日までの納品としていたところ、ツーウェイ社から出荷が遅れたことから、契約に基づき遅延利息として61,026円の支払を受けております。その後、令和3年2月中に納品が完了しております。一方、高校段階につきましては、令和2年6月県議会の代表質問におきまして、「小中高一貫による県内1人1台体制を整備すべき」との御提案を受けまして、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を財源とする危機管理調整費を活用することとし、議会への報告後、庁内のICT調達管理委員会の調達前審査等を経て、8月18日に入札の公告を行っております。9月28日の入札では1社のみ参加があり、応札した株式会社四電工が落札、同日付で契約をしたところでございます。こちらは、契約書では、年度末までの納品としていましたが、別途入札を行っていた端末に導入するアプリ、これはマイクロソフト365でございますが、入札不調となりまして、結果として、端末の納品が年度末までに間に合わなくなっております。そのため、納入期限を令和3年4月末までに変更する変更契約を締結し、端末の設定を行っていただいた上で、令和3年4月中に納品が完了をしております。その後、今年になって故障が多発しており、各会議等を通じて報告、協力依頼を行ってまいりました。

この端末の調達に関しましては、振り返りまして、今となっては、当時よく検討しておくべきでなかったか、また、問題点はなかったかということを考えまして、現時点で4点ございます。1つ目は、仕様書を作成するに当たり、国の標準仕様書を参考にしつつ、今後5年間にわたり使用することから、近いうちにWindows大型アップデートが予定をされていたこと、多数のアプリを保存、使用する可能性があること、データを一定量タブレット本体に保存することなどに鑑みまして、ストレージ容量を国は64GBのところ、128GBに上げたんですが、結果として応札できる端末の種類を限定したというふうに考えております。
また2点目です。当時の調達時は、一般競争入札のうち、スピード重視で価格のみで競争を行う最低価格落札方式を採用いたしましたが、条件で品質等を担保できるよう、複数の専門家の意見を聴取すべきであったというふうに考えております。
3点目でございます。新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用したことで、保証期間を1年にせざるを得なかったところですが、タブレット端末を使用する予定であった5年間、令和7年度末ぐらいまでは保証を付けるべきではあったというふうに考えております。
4点目でございます。また、最初に申し上げました、令和3年5月の城ノ内中等教育学校のタブレット。これはHi10Xでございますが、バッテリーが不具合を起こした際に速やかに消費者庁に報告することで、機種は異なりますものの、同じツーウェイ製品であるUBookについても注意を払うことができたのではないか。業者に対応を求めることもできたんじゃないかと考えております。

入札の手続については、先ほどの緊急対策会議におきまして、副知事から指示がありましたが、監査事務局において、監査が行われるということですので、教育委員会としては誠実に対応して、しっかり検証をしていただくことと思っております。それから、バッテリーの品質についてでございますが、故障の原因につきましては、これまで、保管方法とか使用方法とか、学校への聞き取りのところから経年劣化が酷暑で進んだのではないかというふうに御説明をしてきたところでございますが、それもあると思うんですが、本県のバッテリー膨張による故障の急増は、明らかに異常な状況にありまして、バッテリーの品質そのものを疑い、確認を行う必要があるというふうに考えております。現在、納入業者に対して確認を求めるとともに、県側においても民間検査機関において、科学的に分析を依頼する準備を進めているところでありまして、今後、法的措置も1つの選択肢にどのような対応が可能か、弁護士とも相談をして対応してまいります。それから端末の調達につきまして、これも先ほどの緊急対策会議におきまして、副知事の方から「二度とこのようなことがないように、知事部局で調達を行う」という指示が出ております。このことにつきましては、学校での学び、使っているアプリでありますとか、そういうことをしっかり情報提供を行うなど、協力をして、1日も早い端末の整備に努めてまいりたいというふうに考えております。

それから最後になります。タブレット端末を活用した学びの継続でございます。タブレット端末の故障によりまして、これまでのように1人1台端末を活用し、高次な教育の質向上を図ることが難しくなってきておることについて、生徒の皆さん、保護者の方、学校の先生方、関係する方々に大変申し訳なく思っております。本日時点で、タブレットの不足台数は増えまして、3,782台というふうに確認をされているところでございます。必履修科目の情報1におきましては、CAI教室等を活用して1人1台端末を活用した実習を行うこと。また、情報1以外のその他の科目については、各学校の状況に応じ、使用可能なタブレット端末を最大限活用する方法を工夫すること。また、スマートフォン等活用時の留意事項なども通知をいたしまして、端末を活用した学びの継続に、学校では努めていただいているところでございます。また、合わせまして、生徒、保護者の皆さんに少しでも安心をしていただくために、昨日、生徒、保護者の方々への教育長メッセージを発出いたしまして、ここではお詫びと同時に、生徒の皆さんが卒業するために必要な科目の履修には、支障がないことをメッセージとして盛り込ませていただいております。県教育委員会といたしても、今後も学校と密に連携を取りながら、教育の質の保障、それから、更に高次の教育の質向上に向けて全力で取り組んでまいります。報告は以上でございます。どうかよろしくお願いいたします。
 

質疑応答

(毎日新聞)
すいません。幹事社の毎日新聞です。基本的なところで、先ほどの御説明で、調達がWTOとの関係で、3,000万円以上だと40日間、公告から入札まで時間が必要っていう御説明がございましたけど、例えばこれはリースとかも含めてそういうルールを適応されるでしょうか。

(県教委担当者)
物品の調達に関しては、リースも含めて、3,000万円超えれば。

(毎日新聞)
そうすると、例えば、先日ぐらいにも11月補正予算のお話しが出てましたけど、例えば、昨年の例でいうと、例えば11月の終わりぐらい、28日ぐらいに開会してると思うんですけど、その時点で先議したとしても、即日公告したとしても、入札はもう1月の初めという。そうすると、事実上2学期はもう無理、3学期もそもそもかなり…。これ調達というか、現場を1人1台に戻すというお話なんですけど、厳しいという理解でよろしいでしょうか。

(県教委担当者)
スケジュールとしては、先ほど申し上げましたように、額として3,000万を超えてくるならば、それをルールとして守らなければいけないので、入札の場合はですね。ですので、そのルールに則ってせざるを得ないと思います。

(毎日新聞)
今も3,700台で、3,000万円以上ということは、間違いなく超えると思うんですけど、そうすると、多分、そもそも今から、専決とかであればまた別かもしれませんけど、作業でいうと年を越しかねない。先議であれば、もう年を越えるっていう。そういう理解でよろしいでしょうか。

(教育長)
端末の調達につきましては、前回の緊急対策会議で、スピード感を持ってやる。それから、透明性を持ってやる。それから、競争性があって、合理性のバランスをとってやるというような御指示をいただいておったところなんですが、先ほど、二度とこういうような事態が発生しないように、スマート県庁(推進課)の方で、調達をするというようなお話ですので、調達につきましては、教育委員会より知見がたくさんあるというふうに考えております。そこで、色んな工夫をしていただけるものというふうに考えております。

(毎日新聞)
いや、まあそうなんですけど、透明性はもう言うまでもないことなんですけど、ということは、教育委員会に聞いても駄目だということですか。今、お話聞いても。スマート県庁推進課に聞いた方がいいということですか。スケジュール、つまり現場が1人1台っていう体勢にいつ戻るのかっていう見通しですね。それを先ほどのルール、当然、これは多分WTOのルールであれば、背く訳にはいかないと思うんですけど、そうすると、先日、知事もおっしゃった、11月補正を一般の補正予算と別立てにして、先議っていうことも可能性としてはあるとおっしゃったんですけど、ただその場合でも入札は1月にずれ込むという理解でいいんでしょうか。

(県教委担当者)
いつ予算が、予算としてまずお願いして、それがまた、認められるかのタイミングもあると思いますし、あと手法として入札という形をされるのかっていうのは、今後相談していくことになると思うんですけど、スマート県庁推進課の方が主導いただくって話なんで、我々としてはそれをしっかり協力させていただくのと、あと当然端末が入って、設定とかもありますので、そこもスピード感を持って取り組むことになると思うので、ちょっと今すぐにこの頃にっていうのは、スマート県庁推進課とこれから話をしないと分からないと思います。

(毎日新聞)
分かりました。幹事社以上です。各社さんどうぞ。

(徳島新聞)
調達なんですけども、教育委員会でなしに県知事、県の知事部局の方に主導権を握られたというんじゃないんですけど、このことについては、教育長さんとしてはどういった御認識。

(教育長)
知見の高いスマート県庁(推進課)さんの方で、調達をいただくことになるということ。受け止めということですが、子供たちに速やかに1人1台端末の状態を復元させていくっていうことが、教育委員会の知見よりもたくさん知見を持っておるスマート県庁(推進課)さんの方でやっていただけることっていうのは、何ら私どもとしては問題はないというふうに考えております。大事なのは、子供たちの学びを少しでも従来の質の高いものに戻していくということですので、そこは知見のたくさんあるところでやっていただければ、本当にありがたいというふうに考えております。

(徳島新聞)
WTO案件ですと、前回の二の轍を踏まないかと。前回、WTO案件だから、国籍なりが絞れないと。だから、中国のよく分からないメーカーのが来たとかいうのが一つの課題であったと思うんですけど、その辺というのは解決、今回はされるんだろうというか、何か。

(教育長)
そうですね。教育委員会として、協力をできることっていうのは、今までの調達の経緯を、しっかりこういった経緯ですっていうことをスマート県庁(推進課)さんの方にお伝えをして、それに加えて、学校で、いろんなアプリを使っています。学校独自で使っているアプリもありますので、そういった情報をしっかりお伝えした上で、信頼できる端末に加えて、きちんと動作が保証できるような、そういったものを調達していただけるように全ての情報をお伝えして、協力をしていくということだと考えています。

(四国放送)
すいません、四国放送です。入札の段階で、先ほど教育長説明ありました、64GBから128GBっていう、ちょっと高いスペックを求められたってなってますけども、これ、全国でいろいろ調べてみると、例えば名古屋では多少初期不良が起こった以外のほとんどトラブルが実はあんまりなくて、ツーウェイ社を入れているのは、文部科学省に聞くと徳島だけなんですよね。国の仕様書に基づかず、バイト数を上げて、入札がだんだんやりにくい状態になってるっていうあたりが、多分、知事も言われている入札の過程に疑念を持つっていうとこだと思うんですけども、結局この一社しか、要するにツーウェイ社のものしか落とせないような内容になってしまってた、若しくは恣意的になってた可能性があるんではないでしょうか。

(教育長)
先ほど御説明したとおり、国の標準仕様書っていうのは、64GBで示されております。この端末を準備するときに、子供たちにとって本当に良いものを提供したいという思いがそのときにはありました。子供たちが困らないようにするためには、どうすべきかと考えた上で、Windowsの大型アップデートですね。もともとWindowsの端末っていうのは、基本的に、他のiOSとか、Chromeとかに比べて、動きがあんまりよろしくないっていうか、それに比べて、よろしくないっていうふうに言われておりますので、やはり余裕を持ったものが必要でなかったのかっていうことを考えていました。それから先ほどお話もちょっとしたんですけど、学校でこれから、多分、複数のアプリ、いろんなアプリを使われるだろうと。その際にやっぱりメモリ、ストレージについては、上げて少し余裕を見ておかなければ、何かあった時に困るんではないかっていうようなことを、専門家にも相談したんですが、そんなにたくさんの、色んな知見を持った方に相談しておるようなことではなかったと聞いています。そこをやはり一つ反省点として今考えておるところでございます。

(四国放送)
専門家がきちんとアドバイスとしては、入ってない可能性があるということですね。

(教育長)
結果的に、こういう状況になっておりますので。

(四国放送)
大は小を兼ねるようなイメージですかねこれ。128(GB)にしておけばみたいな。

(教育長)
やっぱり容量に余裕があれば、将来的に使えるだろうと。端末も、やはり毎年ではないかも分からんですけど、5年間使う間に進化もしていくだろうと。それを踏まえたら、ある程度余裕がなければ、本当に子供たちにとって使いにくいものになってはならないという思いがあってやったことが、結果的に、今お話があったようなことになっておると。これはもう結果責任だというふうに思っています。

(四国放送)
一点だけ、これ確認で聞きますけれども、入札に関しては、もう不正であるとか、何かしらの圧力が働いたであるとか、そういう問題も一切ないっていうのは、ここでもう間違いなく言えますでしょうか。

(教育長)
それに関しては、当時の担当者からの聞き取りもしたんですけど、あの時はコロナで本当に大変な、全国的にですね。端末を取り合うような状況でした。ですが、こういう時だからこそ、きちんとした入札の手続を踏まえてやっていくんだっていうことを、担当者の方から聞いております。疑念が生じておるっていうのは、そういう意見もいただいておるところですけど、入札に関しては、決して後ろ暗いところは1つもありませんし、そのことについては、令和3年度の監査でも、きちんと説明をして、了解をいただいているところなんですが、今日出しました4点の疑問、うちの方で自己検証した中身も踏まえて、新たに第三者機関の方で検証もいただけるということで、それにはしっかり協力をしていきたいというふうに考えておるところでございます。

(四国放送)
もう1点すいません。GIGAスクール構想全体に言えることなんですけども、このタブレットの問題以外にもっと重大な問題もう1つありますよね。それについては公開されますか。

(教育長)
具体的に言うと。

(四国放送)
タブレット以外に、アクセスポイントが非常に厳しいという問題がありますよね。

(教育長)
ネットワークの環境の話でしょうか。ネットワークにつきましては、生徒さんの方とか、学校の方からつながりにくいんだというようなことをお話しいただいています。そのことについて、教育委員会でも、回線を少し増強をさせていただいたり、アクセスポイントを増やしてっていうようなことについては、今までも対応はしてきました。それで、このネットワーク自体に問題があるのか、アクセスポイントを含めて問題があるのかっていう検証は、今後必要だというふうに思っています。実際のところ、県庁の方でも、つながりにくいポイントがあったりするのを上手に仕立てているようなことも聞いてますので、これも、教育委員会だけでやっていってもらちがあかないので、そういう知見のあるところにお聞きをしたり、何度も、ちょっとスマート県庁(推進課)さんには申し訳ないんですが、そういう知見のあるところにしっかり教えていただいて、良いものを整備できるように、いろんなところに御説明をして、対応はしていきたいなというふうに考えています。

(四国放送)
学校現場の方々へ聞くと、そのアクセスの悪さが、ネットワークの悪さで1日時間取られたりするっていうのが、もう長年続いていると。何度言ってもなかなか改善してもらえないっていうふうに言われてますけども、やっぱりそれはなかなか改善するのは難しかったんですかね。

(教育長)
予算的にかなり大きいものになってまいります。予算を仕立てていくのには、根拠が要りますので、今、アセスメントを実施したものっていうのを根拠に、財政当局とかともお話をさせていただいておるんですが、そういったものが、このいわゆる積み上げですね。うちとしたら、1人これだけの容量がいるだろうと、それを人数分いるだろうと、それを予算化したらこういうものだろう、というような積み上げもして、御説明をしてきたわけですが、そもそもネットワーク構築のプロの集団ではありませんので、ネットワーク構築については、どういうものが適切なのかとか、そういうことを今回改めてしっかりお聞きをして、専門家に知見もいただいて、いいものを提供していけたらというふうに考えています。

(四国放送)
ネットワーク環境が良くないということになった結果っていうのも、これもタブレットの問題と同じで、当初専門家の意見を聞かなかったとか、そういう点があるということですか。

(教育長)
専門家の意見っていうか、いわゆるネットワークの専門家っていうものの意見っていうのを十分聞けてなかったっていうのは、原因の一つとして挙げられるというふうに思っています。

(四国放送)
原因としてあると。

(県教委担当者)
プラスで、ネットワーク自身は、このGIGAスクール(構想)が始まる前から、学校が引いてたみたいですね。それをそのままいこうとすると、全然容量というか、スペースが足らなくて、それを増強を繰り返して今に至っているようでして、そこを根本的に考え直さないかんかなと。

(四国放送)
根本的にっていうと。

(県教委担当者)
そもそもGIGAスクール(構想)みたいに1人1台端末なんて想定してないところに整備されてたものなんで、だから、改めて1人1台が使うレベルに上げないといけないんですけど、それが相当格差がありますので。

(四国放送)
いやだから、改めてっていうか、これ2021年導入して、今頃になって改めてそういうものしなきゃいけないってなると、おかしい。

(県教委担当者)
そこまでに今まで予算つけて、少しずつしてきたんですけど、正直間に合ってない。だからやっぱりここは専門家にきちんと聞かないかんと。

(四国放送)
ってことは今回は、タブレットの修理なのかリースなのか、買うのか知りません、まだ分かりませんが、それプラス、アクセスポイントの増強であるとか、ネットワークの構築にも更に予算が必要ということですか。

(教育長)
今は、最優先に子供たちのタブレットについて、考えていきたいというふうに思っています。以前の会見で、タブレットがこれからいくつ壊れるか分からないので、情報1の実習の授業っていうのを、まずはしっかり確保したいということで考えております。それと同時並行で、今不足しておる台数を整備していきたいと。ネットワークにつきましても、少し時間がかかると思います。ネットワークの構築の考え方、そこからやっぱりきちんとやっていかないと、いいものっていうんですかね。子供たちに満足していただけるようなものっていうのができないと思いますので、そこは申し訳ないんですけど、少しお時間頂いて、今は優先順位として端末を整備してまいりたいというように考えています。

(四国放送)
するとタブレットの端末の整備がまず優先で、それとともにネットワークの構築についても、やっぱりゼロからやり直さなきゃいけない状況ではあるということですか。

(教育長)
そうですね。学校を見ますと、繋がっておる学校もあります。確かに。小さい学校については、サクサク動いてますよ。学びに問題はないですよ。っていうところもあるんですが、やはり大きい学校、生徒の人数が大きい学校については、回線を増やしていく、アクセスポイントを増やしていくだけでは、十分対応しきれてない現状はあります。では、それはなぜなのかというところは、専門家の方にしっかり検証もしていただくことが必要だというふうに思っています。

(時事通信)
よろしいでしょうか。時事通信社です。先ほど入札の不正について、なかったというようなお話があったんですけれども、こちらの県立中学校で納入した業者のアジア合同会社っていうところが、すいません。間違ってたら恐縮です。私の調べによると、アジア株式会社という登記に変えた後に、全く別の会社に消滅会社として吸収合併されているんです。なんで、その点において、適切な調査が、いわゆる教育委員会の内部だけではなく、その契約会社との間での適切な調査ができていたかどうかという認識、どう思われますか。

(県教委担当者)
契約が、我々はやはり相手方は高校段階が四電工さんですので、そこを通じて、そこがきちんと対応して、その先の会社まではちょっと指導とか、そういった権限は及ばないのであくまで四電工さんと。

(時事通信)
契約書に、納入会社アジア合同会社って書いてありますよね。

(県教委担当者)
義務教育の方ですかね。

(時事通信)
そうです。

(県教委担当者)
義務教育の方の段階につきましては、確かに、アジア合同会社と当時契約させていただいて、確かにその後変わってきております。そこの信用という面ですかね。会社の信用とか、そういったもの。

(時事通信)
いや、会社の信用ではなく、入札の経緯などを踏み込んで調査していくという話において、全く違う会社に変わっているので、そういった部分で調査に何かしら齟齬があったりだとか、十分な調査できているのかなというところは一つ気になったので、質問させていただいたんですが。

(県教委担当者)
会社としては引き継ぎされているというふうに聞いてはおるんですけども、更にそっから踏み込んで調査ができているかというと、そこはできておりません。

(時事通信)
それは、先ほどの話のとおり、今後第三者機関を通して、深堀りしていくというような話になっていくんでしょうか。

(県教委担当者)
そうですね。

(教育長)
監査が行われますが、先ほどお話をいただいたばかりですので、監査の中身について、どういったものが行われるかっていうのは、現時点では分かっていないところです。うちとしては、先ほど申しましたように、ここにお出しさせていただいた、入札の、端末の導入の経緯については、一応ファクトとしてお出しをしてあります。それと先ほど申しました、教育委員会としての自己点検をしたものを踏まえて、検証をしていただけるというふうに思っています。

(時事通信)
この自己点検というのは、具体的には、どの範囲まで調査というか、調べた結果、入札に不正はなかったと言い切れたんでしょうか。あくまで組織内部だけでの調査に基づく。

(教育長)
そうです。このものにつきましては、教育委員会の中で行ったものですので、それを先ほどの緊急対策会議に教育委員会の中の報告として申し上げました。副知事の方からは、やはり教育委員会の報告は了解したのだが、そこは第三者機関で、しっかりと検証する必要があるだろうということで、監査事務局というお話が出たものと承知をしております。

(共同通信)
お願いします。共同通信です。3,782台に増えたっていうことなんですけれども、増えた数としては282台になるんですか。

(県教委担当者)
268台です。

(共同通信)
268。前、約3,500なんで。

(県教委担当者)
はい。約3,500と申したんですけども、きちんとした数字確認したら3,514台です。そこに、268台プラスとなって、3,782台です。

(共同通信)
その増えたものの内訳は、バッテリー膨張になるんですか。

(県教委担当者)
増えた268のうち、バッテリー膨張は186と聞いております。

(共同通信)
他はどういったものですか?

(県教委担当者)
キーボードとかの不具合もありますし、はっきり原因が分からないものが多いです。急に電源が入らなくなって立ち上がらなくなったとか、そういったものが多いかと思います。

(共同通信)
増えた期間としては、この20日以降に報告されたっていうこと。

(県教委担当者)
先月の、はい。

(四国放送)
すいません、四国放送です。先ほどお話が出ましたアジア合同(会社)とか、アジア株式会社っていうのは、多分、御存知と思いますが、2022年5月31日に、社長が徳島のGIGAスクール(構想)の自慢話を書いた本を出されているんですよね。それ割と世間に広まってるもんなんですけど、それって去年の5月に出してるんですよ。かなり、自分は豪腕ぶりであったと。本の中身を読むとですね。これ、正しいことを行われたんだろうかっていうような内容だと、普通は読めば思うんです。嘘を書いてるかもしれませんし、大げさに書いてるかもしれませんけど。それが去年出てるってことは、教育委員会としたら、把握はされてないですか。そういうGIGAスクール構想についての。

(教育長)
ちょっと恥ずかしいんですけど、その話は、昨年の状況では、私自身は本が出ておるということを把握してませんでした。つい最近、そういうことを知ったので、本の中身も、本の最初の紹介のとこぐらいは見たんですが、中を全部読んでっていうことはしてません。すいません。

(四国放送)
僕はもともとからこのタブレット、ちょっと問題あるなと思ってたので、2022年に。ネットでも結構書かれてますけど、御本人。よくこんな自慢話が書けるなって、すごく思ってたんですよね。だから、もっと前からその会社がおかしいっていうのは、気づくチャンスがいくらでもあったですよね。だからそれがなぜ。その時、そんなに気づかないような情報ではないと思うので。気付かなかったということですよね。

(教育長)
そうですね。その内容について、把握は十分、すいません、できていませんでした。

(朝日新聞)
すみません、朝日新聞です。もう3,782台で全部確定でいいですか。まだ増える、若しくはまだ減るんですか。

(教育長)
タブレットの故障ですので、増える可能性はあると思います。減ることは今のところはないと思います。

(朝日新聞)
いや、じゃなくて、調査が全部網羅的に終わったということ。

(教育長)
端末の故障ですので、定期的に学校に聞き取りをして、本日時点でこの台数だということでございます。

(朝日新聞)
バッテリーの膨張の186。増加分のうちってこと。

(県教委担当者)
故障増加分のうちのバッテリー原因とするものが186。

(朝日新聞)
ああ、168/268。 3,782を分母にした場合は?

(教育長)
ちょっとまた後で、調べて。すみません。

(朝日新聞)
質問の主旨は分かっていただけたでしょうか。

(県教委担当者)
はい。すみません。

(徳島新聞)
あとすいません。バッテリーの品質、保管方法とか使用方法だけでなくて、異常、バッテリーそのものの異常が疑わしいと。それで納入業者に確認を求めていこうということだったんですかね。

(教育長)
はい。

(徳島新聞)
2割以上がおかしくなったというところで、業者に直接アクション、教育委員会が起こさんもんですかね。もう何回か事務局の方には聞いたんですよ。納入業者であるとか。普通はこれだけの損害与えられて黙っておるというのは、ちょっとおかしいんじゃないかと思ったんですけど、何かこれまで、もしアクションを起こしていて返事がないのか、それとも全くこれまでアクション起こしてなかったとか、その辺をちょっとお伺いしたいんですけども。

(県教委担当者)
いつお話ししたかっていうのは、手元には無い。電話とかでこちらの現状はお伝えはしております。ただ、それいつしたかっていうのはすみません。

(徳島新聞)
なんか向こうから返答はありましたかね。普通そんだけ、おかしいものを売ったってなると、先に、四電工の話に絞りますと上場企業ですよね。上場企業が売ったものを、買ったところでそれだけのものがあって、何もないというのはちょっとおかしいんかなと思ったりするんですが、何かなかったですか?

(県教委担当者)
明確な回答は特に。

(徳島新聞)
なかったですか。

(県教委担当者)
はい。

(徳島新聞)
そういう2割以上、最初から2千何百台が故障してますよという話も一応した。

(県教委担当者)
はい、それはしております。

(徳島新聞)
いつ頃ぐらいかは分からないと。

(県教委担当者)
すみません。それがいつか。電話したのはしたんです。担当の方からしたんですけども、それがいつだったかまではすいません。メモはしてないので。

(徳島新聞)
普通なら業者の方が慌てるとも思うんですけどね。まあ高松やしね。中国の企業だったら、ひょっとしたら、ちょっとほったらかしにするかもしれませんが。高松の企業が徳島で起こったことをほったらかしにするのかなという。その辺も教育委員会さんが強くいろいろアクションを起こすべきかなと常に思ってたんですけど。ここのところはあんまり特にはない。

(教育長)
お話のとおりですね。

(四国放送)
これだけ報道されて四電工からの何もリアクション無いんですか。これだけ全国的なニュースにまでなって。四電工からなんか説明とか普通ないですか。

(県教委担当者)
まずは、最初はこっちから当然話はしたんですけども、その後何回電話したか、すいません。私自身が直接したんではなく、担当の方で話をしてもらってるんですけど、何回かは話はしております。それがかかってきたのか、かけたのかまでは記憶ないんですけど。ただ、正直なところ、特に具体に何か提案があったわけでもなくて、まあ情報共有してるぐらいです。

(毎日新聞)
すいません、確かに保証期間は切れてるし、もしかしたらタブレット自体に問題なかったのかもしれませんけど、さっきちょっと徳新さんが質問されたように、やっぱり突然こういう変な故障が急増、あるタイミングで急増したら、企業は、法的な責任がなくても、通常は、商道徳の範囲で、一旦どういう保管方法をしてたのかとか、ちょっと現場見せてくださいとか。これは使い方が悪いですよとか。多分、そういうの普通、一旦現場見るなり、実際故障した物を見るなりして、来られた上で、いや、当方には責任はないとかで、そういう判断をすると思うんですけど、そういう働きかけとか連絡はない。

(県教委担当者)
ないです。

(毎日新聞)
これごめんなさい、ちょっと今更聞いて恐縮なんですけど、今時点で3,700台、あの多分、これまでの御説明だと実際の故障はもっと多くて、多分予備機とかで対応されて、足りないのは3,700という認識なんですけど、ちなみにこのバッテリー膨張した故障機っていうのは、いわゆる保管庫に入れている状態、イコールなんですか。保管庫に入れてない状態でバッテリー膨張っていう故障を起こした機種はあるんですか。

(県教委担当者)
細かく、そこまでは確認ができておりません。

(毎日新聞)
先程の緊急会議でも保管庫の話が出てたんですけど、保管庫っていうのは、そもそもタブレットを30~40台保管して一斉に充電する、発熱することを想定した専用品なんでしょうか。

(県教委担当者)
発熱するっていうのはちょっとあれですけども、置いておく。充電できるように、電源を挿す。線を中に導くことができるような作りにはなっています。

(毎日新聞)
保管庫を見ると、あんなちっちゃい穴で大丈夫なのかなっていう気が前からしてるんですけど、我々もパソコン1台に充電して、結構熱持ちますし、それを3~40台充電するとなると、多分、放課後なんかどうか分かりませんけど、授業はもう終わって、お子さん帰られたら、夏場でもそこそこ窓閉め切って蒸し暑いし、あの保管庫自体もなんか冷却機能があるわけでもないし、ちょっと非常に違和感はあるんですけど。

(県教委担当者)
なのでずっと充電はしないように、タイマー設定するとか、もう充電十分なものは、充電挿さずにそのまま入れておいてくれっていうお願いは、してたみたいなんですけども。

(毎日新聞)
タイマーって、結局、ある程度充電したら切れるっていう充電であって、授業が終わって入れたら一斉に充電始まるんですね。タイマーっていうのは、30台40台時間差で熱を抑えるために、時間差を設けるっていう、そういうタイマーじゃないですよね。

(県教委担当者)
プログラムで40台用の保管機は20台ずつに分かれてると思います。それで、例えば夜の10時から12時までが上の段とか。それが終わったら次下の段で2時間充電とか、そういうような設定ができるように。

(毎日新聞)
マックスでも、発熱するのは20台。同時に発熱するのは20台ってこと。

(県教委担当者)
充電ですか。同時に充電するのが、40台のうちの20台ずつに分かれてます。

(四国放送)
そんなプログラムついてましたっけ。僕、城ノ内(中学校)で見たのなんか、こんな家庭でもあるような電源とこにつけて、ぐってして2時間すぐ来たら止まるやつでしたけど。

(県教委担当者)
いや、設定はできるようになっていますが。

(四国放送)
こう自分でガリガリガリってこう2時間設定して、2時間設定したら電源が切れるようになっているような、コードが付いてました。

(県教委担当者)
このタイプは中学校のほうかなとは思うんですが、

(四国放送)
だから県立中学ですから県立学校の話をしてるんですけど、

(県教委担当者)
中学校と高校とはまた違うんですけど。

(四国放送)
やり方が違うんですか。

(県教委担当者)
保管庫が違います。

(四国放送)
高校の方は、そういうコンピュータでプログラミングされて。

(県教委担当者)
いや、そんなそこまでのではないですけども、時間設定できるようになってます。

(四国放送)
城ノ内中学校のだけは、こういうガリガリガリ式で、他の高校は時間設定できるやつが入っている。

(県教委担当者)
申し訳ないです。中学校の方は、私、現物見てないんですみません。

(共同通信)
すいません、先ほど、経年劣化と酷暑をもともと挙げていらっしゃったけれども、今、ちょっとまた違うかもしれないっていうことで、酷暑っていうのは実はあんまり原因としては、主要因とは今のところは違うんじゃないかっていう、そういう認識なんですか。

(教育長)
先ほどお話もあったんですけど、端末については、子供たちがいない間に充電します。学校、夏、教室締め切ったら結構な温度になります。それに保管庫入れて、発熱しますので、やはり熱はある程度たまっていくんだろうなというふうに思っていました。それで、前もちょっとお話したんですけど、端末の膨張具合を見たら、北の教室と南の教室だったら南側の教室の方がちょっと多かったり、それが上下見たら、上の方がっていうようなことを学校の方から聞き取りしてましたので、そうなんかなと思いますけど。それでも、故障が急増をやっぱりしておりますので、他県でもそういうような状況にはないっていうような話は聞いております。これは、いろんな要素があるんでしょうが、いわゆる酷暑、それから管理方法だけではないんだろうというふうな考えでおりまして、そこはしっかり検査をして、原因っていうのを究明しなければいけないというふうに考えています。

(共同通信)
納入業者に対してそういうのを求めるっていうのは、この四電工に対してっていう。

(教育長)
そうですね。そういうことも考えておりますし、うちの方でも民間の検査機関において検査をしていきたいというふうな考えはあります。

(共同通信)
民間で検査するって、これは決まったことなんですか。それとも検討している段階なんですか。

(教育長)
いろいろ検査ができる機関っていうのが限られているようです。担当の方で一生懸命、全国いろいろ調べて、県内ではそういうところがないのだと。じゃあ、県外ではどういう検査ができるのかと。そこも、専門家の御意見いただきながら、この検査だったらこういうことが分かるっていうのがあると思いますので、今ちょっとそれを検討しておるところです。

(共同通信)
ちなみに今、故障した端末っていうのはどこにあるんですか。保管してるんですかね。

(県教委担当者)
はい、総合教育センターで、回収して保管してるのもありますし、実は急増しまして、すごい数ですので、総合教育センターも置く場所が非常になくなっておりますので、申し訳ないんですが、置く場所が一応ある学校については、申し訳ないんですが、預かっていただいている状況です。

(共同通信)
分かりました。

(四国放送)
城ノ内の発火したタブレットのバッテリーには、傷がついてたっていう説明がありました。傷ってどういう傷とか、イメージがわかないんですけど。

(教育長)
業者の方から報告はいただいていると思います。いわゆる製造中、バッテリーそのものではなくて、製造する中でついた傷であろうというふうな報告は受けておったと思います。

(四国放送)
僕もそれほど自信がないので、バッテリーに傷ってちょっと意味が分からなかったんですけど。

(教育長)
そうですね。申し訳ない。私もそんなに詳しいものではないので、タブレットのバッテリー自体に傷がついておるんじゃなくて、タブレットを生産する中で、誤って付いた傷であるというふうな報告を受けておったと思っています。

(共同通信)
発火については、この城ノ内のみで、高校の方では全くないっていうことですか。

(教育長)
UBookについては、バッテリー膨張の報告は、今までたくさん受けてきたんですけど、発火についてって報告はありません。

(四国放送)
まあ発火は多分ね。発火を見た瞬間はなかなかないので分からないですけど。城ノ内のように、例えばちょっと黒くなっているとか、そういうのもないんですか、他には。

(県教委担当者)
報告は受けておりません。

(四国放送)
今んとこないんですか。

(県教委担当者)
はい。

(毎日新聞)
他ないですか。じゃあ、ここらで終わりで。ありがとうございます。

(教育長)
ありがとうございました。