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平成29年度 さわやかトーキング

「さわやかトーキング」は、教育委員が学校を訪問し、教職員と懇談する中で、教育現場の現状について理解を深め、よりよい学校の実現をめざすことを目的に実施しています。

平成29年度は、次のとおり実施しました。


 

日 時
平成29年9月8日(金)午後2時20分から午後3時40分まで
場 所 
徳島県立那賀高等学校 那賀郡那賀町小仁宇字大坪179-1
参加者
県教育委員会 美馬持仁教育長 松重和美委員 三牧千鶴子委員 辻貴博委員 藤本宗子委員 小林信行委員
徳島県立那賀高等学校教職員8名
テーマ
地域と連携した特色ある教育の推進について

○実施概要

最初に、那賀高等学校の教職員から、それぞれの教育活動の内容とその成果や課題について報告していただきました。

 ・「小規模であるところを生かして生徒一人ひとりに対してきめ細やかな教育を実践している。」

 ・「連携型中高一貫教育として、郡内の中学校と生徒会活動や部活動等で連携を深めている。」

 ・「普通科と森林クリエイト科が互いによいところを生かし、生徒の進路を考えた柔軟なカリキュラムを展開している。」

 ・「国際交流としてオーストラリアから留学生を受け入れており、その経験を通して生徒も成長してきている。」

 ・「森林クリエイト科では地域の方にも支援をいただき、充実した取組を進めることができている。」

 ・「農業クラブの活動では全国大会にも出場するなど実績をあげている。」

 ・「伝統文化としての人形浄瑠璃を通して、県内外で多くのことを学んでいる。」

 ・「防災キャンプなど地域と連携した防災教育を推進し、地域の防災リーダーを育てたい。」

 ・「エシカルクラブの活動として服活を行っており、地域にもその活動を広げている。」

教育委員からは、

 ・「森林クリエイト科では林業機械の使用など危険をともなう実習も多いが、安全教育も合わせて行うことが大切である。」

 ・「多様な取組をされているが、それぞれの取組において連携が深められると、よりよい取組になるのではないか。」

 ・「技術を身につけて、将来、地域に貢献できる人材を育てることは大切である。」

 ・「森林など自然に親しむ活動を、幼少期に経験しておくことが大切。地域の子供たちにそういう働きかけをしておくことが、地域の担い手を育てるうえでも大切でる。」

 ・「地域をあげて、学校をあげて、子供たちを育てられているところがすばらしい。これからもそういう姿勢を持ち続けて欲しい。」

などの御意見・御提案がありました。

 最後に美馬教育長から、

「徳島回帰を促す教育は今、徳島県が抱えている重要な課題である。とくに、これから人口が減って小規模な学校が増えていく。そのなかで、将来は「徳島で働きたい」と思ってくれる子供たちをどのように育てていくかが大切。そういう意識を持ってもらうために、学校教育のなかで、適切に伝えていくことが必要である。那賀高校はそういう学校に課された使命をしっかりと理解し、取り組まれていることを実感しました。是非、これからの学校のモデルになってもらいたい。」

と、お話がありました。