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「風流踊(ふりゅうおどり)」のユネスコ無形文化遺産登録について

 このたび、モロッコで開催されました第17回政府間委員会において、本県三好市の「西祖谷の神代踊」を含む「風流踊」が、「ユネスコ無形文化遺産」に登録されることが決定しました。本県の国指定重要文化財が、ユネスコの無形文化遺産に登録されるのは、今回が初めてとなります。

「風流踊」の概要

(名称)

 「風流踊(ふりゅうおどり)」

(内容)

 風流踊は、華やかな、人目を惹く、という「風流」の精神を体現し、衣装や持ちものに趣向をこらして、歌や、笛・太鼓・鉦(かね)などの囃子に合わせて踊る民俗芸能です。そこには、除災や死者供養、豊作祈願、雨乞いなど安寧な暮らしを願う人々の祈りが込められています。祭礼や年中行事などの機会に、地域の人々が世代を超えて参加します。それぞれの地域の歴史と風土を反映し、多彩な姿で今日まで続く風流踊は、地域の活力の源として大きな役割を果たしています。

(分野)

 民俗芸能

(構成)

 国指定重要無形民俗文化財である41件

「西祖谷の神代踊」

 神代踊の起源は、菅原道真が讃岐守在任中にその端を発したものだといわれ、大干ばつによって困窮していた農民のために雨乞いの祈願として行ったものであると伝わっています。文政11(1828)年には、第14代徳島藩主蜂須賀斉昌が観覧した史実が残っています。「神代踊」との名称となったのは、大正11(1922)年、皇太子殿下行啓で台覧に供してからのことで、昔は美しい笠をかぶり、太鼓をたたいて踊ることから、「笠踊り」、「太鼓躍」といわれていました。現在は、旧暦6月25日に菅原道真公ゆかりの標高1,060mの天満宮で奉納されています。

 ※昭和29(1954)年1月29日県指定無形民俗文化財、昭和51(1976)年5月4日に国指定重要無形民俗文化財に指定

西祖谷の神代踊画像