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徳島県の文化財

県内の国・県指定等文化財一覧

最近の文化財指定等について

史跡「阿波遍路道」の追加指定について

令和3年3月26日「常楽寺境内」(じょうらくじけいだい)が史跡「阿波遍路道」に追加指定されました。

1.指定名称

阿波遍路道(あわへんろみち)
常楽寺境内・大日寺境内・地蔵寺境内・焼山寺道・一宮道・恩山寺道・立江寺道・鶴林寺道・鶴林寺境内・太龍寺道・かも道・太龍寺境内・いわや道・平等寺道・雲辺寺道)※太字部分が今回追加指定

2.所在地

徳島県徳島市国府町延命606外

3.概要

四国八十八箇所霊場をめぐる遍路道は,四国4県にまたがる空海ゆかりの寺社を巡る全長1,400kmにも及ぶ霊場巡礼道である。阿波遍路道は,阿波国(徳島県域)に所在する遍路道で,これまでに延長約16kmの遍路道,及び札所寺院2箇寺が史跡に指定されている。
今回,新たに追加指定の答申を受けた「常楽寺境内」は、標高30mの結晶片岩の岩盤上に所在する第十四番札所の寺院である。
 

重要無形民俗文化財「阿波晩茶の製造技術」の指定について

令和3年3月11日(木)文部科学省告示第29号により次の重要無形民俗文化財が新たに指定されました。

1.指定名称

 阿波晩茶の製造技術

2.所在 地

 勝浦郡上勝町,那賀郡那賀町,海部郡美波町

3.保護団体

 阿波晩茶の製造技術保存会
上勝町阿波晩茶の製造技術保存会
那賀町阿波晩茶の製造技術保存会
美波町阿波晩茶の製造技術保存会

4.概要
阿波晩茶の製造技術は,本県の山間地域で古くから伝承されており,他の地域にほぼ類例がない地域的特色が顕著な茶の製造技術である。緑茶のように新芽を採取するのではなく,盛夏の時期に成長した固い葉から製茶することに特色がある。製造は,7・8月の期間において,茶摘み,茶茹で,茶摺り,漬け込み,茶干し,選別の各工程からなり,一連の作業の大半が手作業で行われ,昔ながらの道具が用いられる。手間をかけた伝統的な製法が維持されており,我が国における発酵茶の伝承や製茶技術の地域的な展開を理解する上で重要である。

晩茶工程ゆで
晩茶工程ほし

「犬伏家住宅」の国重要文化財(建造物)指定について

令和2年12月23日文部科学省告示第140号により、次の文化財について国の重要文化財(建造物)に指定されました。

1.指定名称
犬伏家(いぬぶしけじゅうたく) 15棟土地

2.所在地

徳島県板野郡藍住町

3.年代

昭和6(1931)~9(1934)年

4.特徴・評価

 犬伏家住宅は,吉野川下流域の北岸に建つ。藍の取引により財を築き,江戸時代後期から薬の製造・販売を営んだ。吉野川の改修工事で敷地の一部が堤防用地となったため敷地を造成し,昭和6年から9年までに全体を建て替えた。全体は和風で,応接室のみ洋風とする。主屋の二階を積極的に居室化し,平面計画や構造技術においても近代的特徴を示す。周囲より一段高く宅地を造成し,主屋を中心に土蔵群で囲む屋敷構えや,本瓦葺の多用など当地域の伝統を継承している。設計士と地元大工の協力によって作り上げた上質な近代の和風住宅として重要である。宅地内の井戸等のほか,土地を併せて指定して保存を図る。

5.指 定 基 準

(五) 流派的又は地方的特色において顕著なもの

国登録文化財(建造物)の登録について

次の7件が新たに国の登録文化財となりました。

国登録文化財(建造物):令和2年8月5日登録

旧北室醫院

所在地:三好市池田町

徳島県つるぎ町に所在する地方の医院。明治元年に漢方医学の医院を開業し、後年西洋医学に移行した。地域医療を西洋医学で支えた当家の歴史を物語る診療所、地方の医療施設の様相を伝える病棟、重厚かつ上質な主屋、簡素な外観ながら医院機能を補佐した土蔵、重厚な意匠の庭門及び内塀、敷地南東の表構えを重厚に演出する土塀、敷地北辺の屋敷景観を整える石垣の7件。診療所は大正10年建築の洋風建築で医療設備等も残る。主屋は明治34年の建築で、内部には漢方医時代の薬局や診療所、床付きの座敷を配す。

(1)旧北室醫院診療所

建築年代:大正10年

登録基準:(1)国土の歴史的景観に寄与しているもの

(2)旧北室醫院病棟

建築年代:大正10年頃

登録基準:(1)国土の歴史的景観に寄与しているもの

(3)旧北室醫院主屋

建築年代:明治34年

登録基準:(1)造形の規範となっているもの

(4)旧北室醫院土蔵

建築年代:明治11年

登録基準:(1)国土の歴史的景観に寄与しているもの

(5)旧北室醫院庭門及び内塀

建築年代:昭和前期

登録基準:(1)国土の歴史的景観に寄与しているもの

(6)旧北室醫院土塀

建築年代:大正後期

登録基準:(1)国土の歴史的景観に寄与しているもの

(7)旧北室醫院石垣

建築年代:大正後期

登録基準:(1)国土の歴史的景観に寄与しているもの

庭門及び塀
石垣

「徳善家住宅」の国重要文化財(建造物)指定について

令和元年12月27日文部科学省告示第113号により、次の文化財について国の重要文化財(建造物)に指定されました。

1.指定名称
徳善家住宅(とくぜんけじゅうたく) 1棟 土地

2.所在地

徳島県三好市西祖谷山村

3.年代

慶応2年(1866年)

4.特徴・評価

徳善家住宅は,徳島県西部の山岳地帯,祖谷山(いややま)の西端に所在する。中世山岳武士の家系で近世には祖谷をおさめた祖谷八家(いやはちけ)の一つとなった。主屋(おもや)は慶応2年の建設で,公式の接客の場である上座敷(かみざしき)は質実で格式を示す。私的な接客の中座敷(なかざしき)は柔和な意匠で,二組の座敷を,広い台所などの居住空間とともに大きな屋根に納める姿は雄壮である。
徳善家住宅は,山岳地帯における上級農家住宅の近世における発展を示しており,貴重である。

5.指 定 基 準

(五) 流派的又は地方的特色において顕著なもの

徳善家住宅

国指定重要文化財(建造物)「木村家住宅」の追加指定について

令和元年12月27日文部科学省告示第114号により、次の文化財について国重要文化財(建造物)に追加指定されました。

1.指定名称及び員数

木村家住宅(きむらけじゅうたく)隠居屋(いんきょや)1棟,土地

2.特徴

祖谷山の習俗を示す隠居屋 (近世以前/民家)

3.所在地

徳島県三好市東祖谷

4.年代

18世紀後期

5.特徴・評価

木村家住宅は,徳島県西部の祖谷山(いややま)に所在する。主屋は元禄12年(1699年)の建設とされ,祖谷山で最古の住宅として,また,中層農家の標準的な平面形式の住宅として昭和51年に重要文化財に指定された。
隠居屋は,構造技法から18世紀後期にさかのぼる建物と推定され,当地の習俗である,別居隠居制(べっきょいんきょせい)を示す建物として貴重である。また,近世における構造技法の発展を示すとともに,近代に急速に失われた「二間取(ふたまど)り」の希少な遺構としても価値 が認められる。急峻な地形に対応した敷地とともに追加指定して保存を図る。

6.指定基準

(五) 流派的又は地方的特色において顕著なもの

木村家住宅隠居屋