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国史跡「阿波遍路道 鶴林寺道 太龍寺いわや道」の追加指定について

 四国八十八箇所霊場をめぐる遍路道は、四国4県にまたがる空海ゆかりの社寺を巡る全長1,400キロメートルにも及ぶ回遊式の霊場巡礼道です。平成25年3月27日に追加史跡指定された遍路道は、平成22年度に指定された「阿波遍路道鶴林寺道太龍寺いわや道」4.5キロメートルのうち「いわや道」の延長部分2.09キロメートルと、第22番札所平等寺へ向かう遍路道「平等寺道」の一部0.66キロメートルを合わせた2.75キロメートルです。

 今回追加指定された「いわや道」の区間は、「龍の窟(いわや)」(消滅)を経由しない遍路道で、遍路道沿いには20基の舟形丁石(ふながたちょうせき)・3基の道標(どうひょう)・2基の遍路墓(へんろばか)が建っています。また、「いわや道」は空海の著した『三教指帰(さんごうしいき)』に記された「阿国大瀧嶽(あこくたいりゅうがたけ)」で虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)の修行を行ったとされる太龍寺南の舎心嶽(しゃしんがたけ)を経由する道でもあり、古道の景観を保ち、道沿いに建てられた丁石・道標・遍路墓等の石造物等を含めた遍路道は、民間に広く普及した四国遍路における信仰を物語る道として極めて重要な史跡と評価されています。

いわや道に建つ
いわや道に建つ道標
いわや道と平等寺道分岐道標・丁石

ルートマップを作成しました。ご希望があれば文化資源活用課まで,ご連絡ください。