〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
- 電話番号:
- 088-621-2500(代表)
- 法人番号:
- 4000020360007
現在、取り組みを進めています徳島市役所付近への新駅設置により、利便性の向上をはじめ様々な効果が期待されます。
・新駅周辺施設利用者や居住者の利便性向上
・徳島文化芸術ホール(仮称)(以下、新ホール)へのアクセス向上
・車いす、ベビーカーを利用される方や高齢者の方などの交通手段確保
・JR牟岐線の路線維持
・新駅周辺の渋滞緩和
・カーボンニュートラルの推進
・新たな人の流れによるにぎわい創出
JR牟岐線への新駅は、「徳島駅~阿波富田駅」間(駅間距離約1.4km)のほぼ中間点に設置する計画で進めています。
予定地周辺は、徳島市役所をはじめ、徳島中央警察署、さらに徳島県立城東高等学校といった公共施設の集積に加え、新駅の駅勢圏※(500m圏域)には、2,500人超の方が居住しており、鉄道利用の需要が存在しています。
こうした立地環境に着目し、新駅が設置されることで、通勤・通学や用務等での訪問、周辺居住者の利便性が向上します。
※駅勢圏とは、駅の利用が期待される範囲
現在、整備を進めている新ホールへのアクセスは、徳島駅や阿波富田駅から徒歩10分程度要するところ、新ホール隣接の新駅であれば、徒歩2分程度とアクセスが格段に向上します。
現在、徳島駅から新ホール方面へ移動する場合、こ線橋またはアンダーパスの階段を利用、若しくは大きく遠回りする必要があり、車いす、ベビーカーを利用される方、運転免許証を返納された高齢者や車の運転を控えるようになった方は、これまでの路線バスやタクシー等での移動に加え、鉄道という新たな交通手段の選択肢が増え、全ての皆様にとって、移動しやすい環境が整います。
JR四国が公表した2020年度の線区別の営業係数(100円の収入を得るために要する費用)は、牟岐線の徳島・阿南間で307、阿南・海部※間で1185と厳しい経営状況にあります。
かねてより、長年強い危機感を持っていた本県では、沿線自治体や交通事業者と連携を図り、
・南小松島駅を拠点とした路線バスの再編
・パターンダイヤの導入
・DMVの営業運行
・阿南駅以南での高速バスとの共同経営
など、利用者増加に向けた取組を進めてきました。
(※阿波海南~海部駅間は令和2年10月31日まで。)
さらに、新駅設置に伴う新たな鉄道利用者の増加によって、牟岐線の路線維持に寄与すると考えています。令和3年に実施した「新駅設置に係るアンケート」の結果を基に、新規利用者数を予測したところ、新ホールが開業する前で年間約15.7万人、ホール開業後には年間約25.5万人となり、利用者の増加が見込まれています。
新駅周辺は、自動車交通量が県内でも特に多く、主要渋滞ポイントに囲まれています。
令和3年に実施した、周辺施設の利用者への「新駅設置に係るアンケート」において、移動時の交通手段に鉄道を利用すると回答した方は、「新駅なし」の13.7%に対し、「新駅あり」は18.6%に増加しており、自動車から鉄道への利用転換とともに、周辺の自動車交通量が減少し、渋滞緩和が期待できます。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取組として、公共交通の重要性は年々高まってきています。
2020年度の輸送量あたりの二酸化炭素排出量(旅客)は、自家用乗用車が131(g-CO2/人km)、鉄道は28(g-CO2/人km)と試算されています(国土交通省HPより)。
駅が新たに開設され、自動車利用から鉄道利用へ転換されることにより、温室効果ガスの削減に貢献します。
新駅及び新ホールができることにより、新駅周辺への人出が増えると期待されます。
また、新駅及び徳島駅周辺の商店街は徒歩圏内で、気候のいい時期や時間のある時は、買い物や散策することもできます。このような新たな人の流れが生まれることでにぎわいが創出され、県都・徳島市の中心市街地の活性化につながると考えています。