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阿波しらさぎ大橋

阿波しらさぎ大橋の特徴について

吉野川に架かる阿波しらさぎ大橋については、平成10年9月に技術力の高い全国20社の橋梁コンサルタントに「工費縮減」「環境への配慮」「新技術の導入」を課題として技術提案を依頼しました。

提案をもとに3案について平成11年1月から有識者や専門家による「吉野川渡河橋梁設計検討委員会」で検討を行い、平成11年7月27日に検討委員会の委員長を務めていただいた京都大学の渡邊教授より、新しい発想を取り入れたアジア航測(株)提案の橋梁案について、一層慎重な検討を行うよう提言をいただきました。

この提言に基づき、大学教授や橋梁技術者により4回にわたる検討会を開催し、ケーブル架設やケーブルの緊張等、技術的手法の検討を行いました。その結果、提案された橋梁案は低コストで環境にやさしく、かつ耐久性にも優れた特性をもっていることが確認できたため、採用することとしました。

この橋は、流れのある一般河川部と干潟部では異なった橋梁型式を採用しております。

一般河川部は連続ラーメン型式の橋で、柔らかい地質を逆利用し河床を乱すことなく工費が安価なものになっているとともに、干潟部をまたぐ橋梁形式は、斜張橋とケーブルトラスのそれぞれの特徴を活かした世界に類のない新しい構造形式であることから、新たな形式名をつけることとし、県の鳥であるシラサギ(イグレット)が、干潟から今まさに飛び立とうしている姿に似ていることもあり、徳島県から生まれた新しい形式の橋として、干潟部の橋梁形式を「ケーブル・イグレット」と命名しました。

平成15年12月に着工し、平成24年4月に完成供用しました。

阿波しらさぎ大橋(工事手順)

阿波しらさぎ大橋(着工から完成まで)