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旧吉野川流域下水道

はじめに

川や海の汚染は、主に家庭からの生活排水が原因となっています。下水道は生活排水をきれいにして、川や海に戻す施設です。

徳島県では、川や海の水質保全と生活環境の改善を図ることを目的に、下水道の整備を積極的に推進しています。

そのとりくみの一つとして、旧吉野川と今切川の周辺市町を対象に、旧吉野川流域下水道の整備を促進していきます。

流域下水道のしくみ

流域下水道とは

流域下水道について

  • 川や湖、海などの水質保全を効率的に行うために、二つ以上の市町村で集めた下水を終末処理場でまとめて処理する下水道で、都道府県が作ります。(流域下水道)
  • 各家庭や事業場の下水を集める下水管は市町村が作ります。(流域関連公共下水道)
  • 市町村が集めた下水は、流域関連公共下水道から都道府県が建設した流域下水道に流れて終末処理場に集められ、きれいな水に生まれ変わります。
流域下水道のしくみ

流域下水道の特色

流域下水道の特色

  • 川や湖、海の水質を保全するために広い範囲の地域をカバーすることにより効率的な水質保全が図られます。
  • 都道府県が主体となって下水処理場や幹線管渠を整備するので、単独では下水道整備を行うことが財政的、技術的に難しい市町村でも下水道の整備が円滑に進められます。
  • 市町村界にとらわれず、効率的に下水を集めて処理することで、経済的に整備・維持管理が行えます。
流域下水道

旧吉野川流域下水道事業について

1.はじめに

 旧吉野川流域下水道事業は、徳島県内の旧吉野川、今切川流域にある2市4町(徳島市、鳴門市、松茂町、北島町、藍住町、板野町)において実施しています。この2市4町は、徳島県の東部に位置し、吉野川が紀伊水道に注ぐ河口の三角州として形成された低平地にあります。

2.事業の経緯

 昭和56年度の鳴門市長からの要望を契機に、昭和57年度には、県と2市4町により「旧吉野川流域地区下水道研究協議会」を発足し、昭和63年度には関係市町において流域下水道事業での整備に合意がなされました。

 以降、流域下水道基本計画調査や徳島空港周辺整備基本計画の策定などを行い、終末処理場の位置については、徳島空港周辺海域の埋立地としました。

 平成12年度に都市計画決定を行い、事業認可を取得し、平成13年度より幹線管渠工事、平成18年度より終末処理場の建設工事に着手、平成21年4月1日に一部供用を開始しました。

3.全体計画の見直し

 平成12年度の事業着手以降、20年余りが経過し、人口減少に伴う「使用料収入の伸び悩み」、高齢化の進行による「接続意欲の低下」、厳しい財政状況による「予算確保の難しさ」など、社会情勢が変化するなか、整備済区域の周辺では合併処理浄化槽の普及が進みました。

 こうした状況を踏まえ、施設の早期整備が図られるとともに、「県の流域下水道事業」と「関連市町の下水道事業」とが持続可能な経営を両立できるよう、関連市町と協議を重ね、令和4年度に全体計画区域の見直しを行いました。

計画概要
【計画概要】
現在の全体計画 参考(当初の全体計画)
計画処理面積 約1,415ha 約4,524ha
計画処理人口 約46千人 約173千人
計画汚水量(日最大) 約30,400m³/日 約94,000m³/日
幹線管渠延長 約24.7km 約41.2km
全体計画区域(新旧対照)

建設費の財源

流域下水道の建設費は、主に国の補助金(国費)、県費、関連市町からの負担金が財源となっています。下水道施設の建設や維持管理には、みなさんの協力が必要です。

下水道は道路や公園と違って誰もが利用できるわけではありません。これを利用できるのは、整備された区域内の住民や事業者(=受益者)に限られます。このため、利用できない人との「負担の公平」をはかるために、建設費の一部を負担(=受益者負担金)していただきます。また、下水道が使えるようになりますと、下水管の清掃や終末処理場の維持管理費に費用が必要ですので、その費用の一部を利用者の方々に下水道使用料として、ご負担していただくようになります。

生活排水をきれいな水にして、再び自然にもどす「下水道」は、美しい自然を守り、快適な暮らしを支える重要な施設であり、良好な水環境を未来に引き継ぐ大切な財産と言えます。

徳島県としては、旧吉野川流域下水道事業を円滑に進めるため、地域住民の方々のご意見を十分にお聞きしたいと考えています。みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。

終末処理場「アクアきらら月見ヶ丘」(旧吉野川浄化センター)

「アクアきらら月見ヶ丘」では希望者に見学会を実施しています。詳しくは「見学案内」をご参照ください。

※施設の設備など詳細については、パンフレット(PDFファイル)をご覧ください。