文字サイズ

やさしいブラウザ・クラウド版はこちらからご利用下さい

宮川内ダム 概要紹介

宮川内ダム

一級河川吉野川水系宮川内谷川

昭和39年度完成

高さ36m

総貯水量135万m3

はじめに

宮川内谷川は,徳島県阿波市土成町の阿讃県境に源を発し阿波市,上板町,板野町を東に貫流して,途中で支流の高尾谷川,泉谷川,大山谷川と合流し旧吉野川に注ぐ流路延長19.0km,流域面積75.7平方kmの河川です。

本河川は川幅が下流部ほど狭いために洪水被害を受けやすく,早くから治水が要望されてきました。また,扇状地形のため河川水は山地を離れると伏流水となり,かんがい期には下流地区の水田はしばしばかんばつにみまわれてきました。

これらの問題を解決するために,徳島県は宮川内に多目的ダムを建設することとし,昭和31年度に予備調査,昭和34年度に実施計画調査,昭和35年度に建設事業に着手,昭和39年度に完成し現在に至っています。

ダムの目的

●洪水調節

宮川内谷川では昭和28年9月の台風13号により全流域各所で破堤欠壊し,大きな被害を受けたのを機会に下流部11kmを中小河川改修事業として,昭和30年度から着工していますが,この計画規模は確率年25分の1程度で安全度が低いため,ダムによりダム地点における計画高水流量364m3/sのうち164m3/sを調節し放流量を200m3/sに抑えることで下流の治水安全度を高めます。

●かんがい

下流の御所地区75haと大井出地区26haの既成耕地に対して,かんがい期0.349m3/sの用水補給を行うとともに,御所地区周辺50haの新規開田に対しても0.165m3/sのかんがい用水の供給を行います。

宮川内ダム下流約16キロ区間に設置している放流警報用看板の配置状況

宮川内ダムの放流警報を実施する区間はダムから旧吉野川が合流した地点までの約16キロです。

この区間が巡視区間であり、スピーカ式サイレン疑似音吹鳴や音声放送にて放流警報を実施する対象となります。