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徳島県と徳島県警が『交通死亡事故多発非常事態』を宣言!

 今年に入ってからも、すでに2回の交通事故多発警報を発令するなど、
極めて憂慮すべき事態となっています。
事故の発生原因は、多岐に渡っており、日没が早いこの時期の特性に起因する
夜間・薄暮時間帯の事故や、高齢者の関係する事故も多く発生しています。

 こうした状況を広く県民に訴え、異常多発する交通死亡事故に歯止めをかけるため、
緊急記者会見を開催し、
知事と県警本部長により
『交通死亡事故多発非常事態』が宣言されました。

集中強化期間:1月28日(日)~2月29日(木)

県民の皆様におかれては、
「交通事故の被害者にも、加害者にもならない」という意識を強く持ち、
交通ルールを遵守し、正しい交通マナーを実践していただくとともに、
交通死亡事故の特徴を踏まえ、
以下の点に特に気を付けて、安全な交通行動を心がけてください。

≪ドライバーの皆様≫
○薄暮時間帯の早めのライト点灯
○全席シートベルトの着用
○路面凍結時におけるタイヤチェーン等の装着と速度の抑制

≪歩行者の皆様≫
○明るい色の服装と反射材等の活用
○道路横断時の安全確認の徹底


引き続き交通安全に対する意識を一層高めていただくようお願いします。
運転者も、歩行者も、お互いに「ゆずる心」と「待つゆとり」を持ち、
「事故をしない」「事故に遭わない」運転や行動を心がけましょう。
私たち一人一人の心がけで、交通事故を防ぎましょう。

集中強化対策

【夜間・薄暮時間帯における交通事故防止】
◎最重要ポイント「自分の存在を周囲に知らせること」

◆車を運転する方
○早めのライト点灯!

 周囲が見づらくなってからのライト点灯では、他の車や歩行者が自分の存在を認識するのに遅れが生じます。
薄暗くなる前から、意識的に早めにライトを点灯し、自分の存在を周囲に知らせましょう!
○ハイビームの上手な活用!
 夜間においても、事故を回避するためには、お互いの存在を早く認識することが重要です。
暗い道で対向車や先行車がいない場合などに、ハイビームを上手に活用し、自分の存在を周囲に知らせましょう!
※夜間・薄暮時間帯は、視界が悪くなる上、速度感も鈍るので、昼間より速度を落とし、慎重に運転しましょう!

◆歩行者・自転車の方
○反射材・LEDライトの活用!

 歩行者・自転車の方が、夜間・薄暮時間帯に自分の存在を周囲に知らせ、事故を回避するためには、
反射材やLEDライトを活用し、自分の存在を周囲に知らせましょう!
○明るく目立つ色の服装の着用!
 自分が車の接近を認識できても、車から歩行者や自転車を認識できていないことが事故につながります。
明るく目立つ色の服を着用し、自分の存在を周囲に知らせましょう!

詳しくは警察庁HP~「薄暮時間帯における交通事故防止」をご覧下さい。
 

非常事態宣言後の重大事故発生状況と対策等!

【事故内容】
2/4(日) 徳島市佐古 ・昼間、見通しの悪い交差点での軽乗用車と自転車の出会い頭の衝突 →自転車の女性(66歳)が死亡
2/6(火) 徳島市国府 ・夜間、見通しの良い国道での軽乗用車と自転車の衝突 →自転車の男性(79歳)が重体
2/7(水) 美波町西河内 ・昼間、国道でダンプカーと軽乗用車が正面衝突 →軽乗用車の女性(71歳)が重体
 2/9(金) 勝浦町沼江 ・薄暮時、軽トラックが右にそれて、右ガードレール接触後、建物に衝突 →軽トラック運転の男性(70歳)が死亡
2/10(土) 牟岐町橘 ・早朝、国道で普通乗用自動車がガードレールに衝突、下の山肌に転落・全焼 →普通自動車運転の男性(30歳代)が重体
2/11(日) 藍住町東中富 ・昼間、町道の交差点で普通乗用自動車と自転車が衝突 →自転車の男性(68歳)が重傷

【事故の特徴】
◎「高齢者が関わる事故」・・・5件、◎「自転車ヘルメット非着用」・・・3件、
◎「横断歩道以外の走行(歩行)時・・・3件、◎「夜間・薄暮時」・・・2件

●高齢者が関係する事故
昨年の交通死亡事故者の75%が高齢者で、今年の死亡事故も7件のうち6件に高齢者が関係しています。
自動車を運転する際は、加齢による身体機能の変化に応じて、ご自身の体調や道路状況等を考え、慎重で確実な「ゆとりある安全運転」を心がけましょう。

●道路横断時
歩行者も自転車も、必ず横断歩道を利用し、斜め横断は厳に慎みましょう。
高齢者の方は、加齢による身体機能の変化を理解し、慌てた横断はしないようにしましょう。
慣れた道でも油断せず、必ず安全確認をしましょう。

●夜間・薄暮時
歩行者も自転車も、相手が確認できるように、反射材や明るい服装を着用しましょう。
運転の際は、早めのライト点灯と夜間のハイビーム活用を心がけましょう。

●自転車ヘルメット着用促進
自転車を利用する際は、必ずヘルメットを着用しましょう。
→自転車による死亡事故データ
1 自転車事故による死亡重傷者の9割以上がヘルメット非着用。
2 致命傷部位は約6割が頭部。
3 着用時と比べ、非着用の致死率は約2.4倍。
※自転車用ヘルメット購入支援制度の申請期限(3月末)が近づいています。
当制度を活用し、早期の着用をお願いします。

徳島県交通安全対策協議会臨時委員会の開催

 1月28日(日)に知事と県警本部長により「交通死亡事故多発非常事態」が宣言されたことを受け、県、県警、市町村、関係機関・団体の関係者が集まって、徳島県交通安全対策協議会臨時委員会を開催し、県下の交通情勢や、交通死亡事故多発非常事態宣言発令に伴う「集中強化期間(2月末まで)」中の県と県警の取組み、各委員からの取組み報告や各種意見を頂きました。

1 実施日時・場所
 令和6年2月2日午後1時30分から
 県庁11階講堂

2 協議内容
⑴ 県警船本交通部長が「県下の交通情勢」について説明 
⑵ 県と県警の取組み
 県、あらゆる広報媒体を活用した啓発活動の強化等
 県警、県西部を中心とした速度違反取締りの実施や街頭啓発活動の強化等
⑶ 各委員からの取組報告
・徳島県指定教習所協会と徳島県老人クラブ連合会
 高齢者講習や高齢者の集い等の機会を捉えた交通安全講習等の実施等
・徳島県トラック協会・日本自動車連盟徳島支部・徳島県地域交通安全活動推進委員協議会・徳島県損保協会
 各団体のネットワークを通じた周知協力や街頭キャンペーン等によるドライバーに対する最大限の注意喚起の実施等
⑷ 各委員からの意見
・徳島県交通安全協会
 住民に最も身近な市町村からの注意喚起が重要との意見
・徳島県安全運転管理協会
 非常事態の状況を県民に伝えるにあたり、メディアの役割が非常に大きいので、しっかりと連携し、情報発信に努めてたもらいたいとの意見
・徳島県自転車軽自動車商協共同組合
 昨年の事故は、自転車ヘルメットをしていない死亡事故がいくつかあったので、引き続き着用促進に取組むことが重要との意見

以上の意見が出され、交通死亡事故多発非常事態宣言発令に伴う集中強化期間中に、県、県警、市町村、関係機関・団体が一体となって行う取組み等の情報共有が行われました。