外国からの輸入食品は、どのようにして日本に入ってくるのですか。何日ぐらい、保存方法とか。
・品質を保つために、どのように保存しているのか気になったため。
日本には世界のいろいろな国から農産物などが輸入されており、何日ぐらいで入ってくるのかは、食品によって違います。
品質を保つ方法として、チルド貯蔵(食品が凍る直前の温度での貯蔵)などを取り入れた冷温輸送が行われています。
生鮮野菜などの輸送方法には、海上輸送と航空輸送があります。輸入国によって違いますが、海上輸送ですと1週間以上、航空輸送ですと1~2日の時間がかかるようです。また、輸送中の品質を保つための保存方法としては冷蔵コンテナやチルド貯蔵などが普及しています。その結果、鮮度を維持する技術が向上し、生鮮野菜の輸入量が増加した要因の一つとなっています。一般的に海上輸送と航空輸送の違いはその品目の販売単価によって異なります。
生鮮野菜などでは販売単価が安いこともあって、海上輸送されることが多くなっています。航空輸送されるものには、マツタケ・いちご・アスパラガスなどの高単価品目やオランダからのトマト・ピーマンなど、鮮度維持のため短時間輸送を必要とする品目があります。
輸入農産物に対する不安の一つに、ポストハーベストの問題があると思いますが、残留農薬と同じように検疫所での検査がなされています。
なお、農薬の残留基準値が決められていないものについては、人が毎日一生食べても安全な量(1日摂取許容量:ADI)を基準として、農産物の安全性が確保されています。
また、ポジティブリスト制度により、残留基準値が決められていない農薬については、一定量(一律基準値)を超えて農薬が残留する農産物の輸入は禁止されます。
ADI(Acceptable Daily Intake)
一日摂取許容量のことで、ある物質について人が生涯その物質を食べ続けたとしても、健康に害を与えない一日当たりの摂取量であり、食品添加物、農薬等の安全性指標として用いられています。
通常は、一日当たり体重1kg当たりの物質量(mg/kg/day)で表されます。
ポジティブリスト制度
食品衛生法に基づき、厚生労働大臣は公衆衛生の見地から、販売の用に供する食品及び添加物の製造、加工、使用、調理、保存の方法について基準を定め、または、その食品及び添加物の成分の規格を定め、その基準、規格に適合しない食品及び添加物を製造、輸入、加工、使用、調理、保存、販売してはならないとされています。
ポジティブリスト制度は全ての農薬等を対象としており、その対象を3つのカテゴリーに分けています。
(1)残留基準
食品の成分に係る規格(残留基準)が定められているもの
平成27年2月現在、779農薬で残留基準(暫定基準490、本基準289)が設定されています。
(2)一律基準
食品の成分に係る規格(残留基準)が定められていないもので、人の健康を損なうおそれのない量として厚生労働大臣が定める一定量(0.01ppm)を告示
(3)基準を設定しないもの
人の健康を損なうおそれのないことが明らかであるもの
※農薬概説より