残留農薬が多い、少ないと言う言葉をよく耳にしますが、残留農薬ってなんですか。
農薬を使用した結果、農作物などに残った農薬を「残留農薬」と言います。
農薬は、病害虫や雑草などの防除などを目的として作物に散布されますが、目的とした作用を発揮した後、すぐに、その成分が消えてしまうわけではありません。
このため作物に付着した農薬が収穫された農産物に残り、これが人の口に入ったり、農薬が残っている農産物が家畜の飼料として利用され、ミルクや食肉を通して人の口に入ることも考えられます。
この農産物に残留する農薬が人の健康に害を及ぼすことがないように、農薬取締法では農薬の登録に際して安全性について厳重な審査が行われ、食品衛生法でも農産物に残留しても安全な基準が決められています。
<参考>
厚生労働省:食品中の残留農薬等
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/zanryu/index.html
農林水産省:農薬の基礎知識
https://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_tisiki/index.html