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徳島の環境 | 徳島県

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徳島県版プログラム(構成・ねらい) - 太陽(エネルギ-/温暖化)学習プログラムの構成とねらい

太陽(エネルギ-/温暖化)学習プログラムの構成とねらい

●私たちは普通の暮らしをしている???

「私は、寒い日は暖房を、暑い日は冷房を、遠くへ行ったり、重い荷物を運んだりするときにはマイカーを利用。もちろん無駄にエネルギーを使ってなどいません。」
ほとんどの人は自分が「普通」の暮らしをしていると考えているでしょう。でも、現在、私たちが「普通」と考える暮らしや経済活動を支えるためには、石油・石炭・天然ガスなどの莫大な量の化石燃料が使われ、数十年先にはそれらの多くがなくなると言われています。
また、化石燃料を燃やすと出る二酸化炭素は、地球の温暖化の主な原因となり、これに伴う異常気象や海面上昇によって、地球規模での環境悪化が急速に進行中です。
私たちの「普通」は、もはや地球の許容範囲を超えているのです。
このような、人類史上最大の課題の解決に向け、気候変動枠組み条約が結ばれ、二酸化炭素などの「温室効果ガス」の排出を減らすための国際的な取り組みが進んでいます。
しかしながら、日本全体で、そして徳島県でも、排出する量は逆に増加し、特に、運輸や民生の部門では、その傾向が著しいのが実情です。

●地球にやさしい暮らし方の提案

今、私たちに必要なことは「普通」の暮らしを見直し、少しでも地球にやさしい暮らし方に変えていくことです。できる人が、できることから始めることが大切なのです。
そこで、この学習プログラムでは、温暖化に気づき、エネルギーを体験的に学ぶとともに、大切に、賢く使うことや、太陽エネルギーを暮らしに取り入れることの重要性を認識します。

【温暖化に気づき、エネルギーを知る】

温暖化は、地球規模であるがゆえに、スケールが大きすぎて、また、その影響も今日明日に現れるというものでないだけに、なかなか私たち自身の暮らしの中で捉えにくい問題です。
『地球が暖かくなっているって本当?』プログラムでは、花の開花・紅葉や気温、自動車・ガスコンロなど、身近な現象・対象調べなどを通じ、温暖化を身近に感じ、日常生活でのエネルギー消費との関係に気づきます。
私たちは、現在、毎日とても多くのエネルギーを使って暮らしています。例えば、日本全体では、50年前の約6倍の使用量になっています。ところが、これが目にみえないものであることから、困ったことに、普段、私たちはほとんど意識しません。
『エネルギーって何?』プログラムにより、一番身近なエネルギーである電気を中心に、体験や見学などを通じ、エネルギーとは何か、どのようにして使われているのかなどを学びます。

【少ないエネルギーでかしこく暮らす工夫】

今よりも少ないエネルギーで気持ち良く暮らす方法はいくらでもあります。
『太陽のエネルギーを利用しよう』プログラムでは、太陽の光や熱が持つエネルギーを利用する活動を通して、身近なクリーンエネルギーを体験します。
『住まいから暮らしを見つめ直す』プログラムでは、自然の力を上手に生かして快適に生活する方法を学ぶことができます。
『かしこいクルマの使い方』プログラムでは、乗り物の利用によって排出される二酸化炭素の量を把握するとともに、身近な公共交通機関を上手に使う方法を調べます。
そのほかに、食生活とエネルギーや環境との関わりを学んだり、少ないエネルギーを上手に利用していた昔の暮らしを体験したりするアクティビティも紹介します。

●全国、そして世界へ

「地球規模で考え、地域から行動する」の考えのもと、地域の特性を踏まえた徳島発の地球にやさしい暮らし方が、全国、さらには、アジア・世界のモデルとなることが期待されます。