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とくしま医師バンク通信 Vol.221(10月号)

目次

  1. 「知事と徳島大学医学部『地域枠』1年生との意見交換会に参加して」 徳島大学医学部医学科1年 川野 訓平
  2. 「第66回 全国国保地域医療学会」が松山市で開催された 美波町国民健康保険美波病院 院長 本田 壮一
  3. トピックス
  4. 情報箱
  5. 編集後記

1.「知事と徳島大学医学部『地域枠』1年生との意見交換会に参加して」

徳島大学医学部医学科1年 川野 訓平

 はじめまして。徳島大学医学部医学科1年の川野訓平と申します。私はこの度、後藤田知事と徳島大学医学部「地域特別枠」1年生との意見交換会に参加させていただきました。意見交換会では、これから徳島県の地域医療を担っていく人材になるように学生生活を送るという志をより確固たるものにすることができました。また、これから共に徳島の地域医療を支えていく16名の地域枠同期が、それぞれの思いや意志を分かち合う貴重な機会となり、互いの絆や連帯感をより深めることができたと考えております。

 私の祖父母は徳島県の離島に暮らしており、幼少期から離島ならではの通院の苦労や医療アクセスの厳しさを身近に聞かされて育ちました。この実体験から、徳島県内には祖父母のように医療の届きにくさに悩む人が多くいるのではないかと考え、そうした方々の力になりたいという強い思いから医師を志すようになりました。

 今後の抱負・意欲といたしましては、地域枠として選んでいただいた自覚を持ち、受動的な学びにとどまらず自発的に行動することで、地域に必要とされる医師に成長していきます。具体的には、勉学はもちろんのこと、大学の講義にとどまらず、地域イベントのボランティアや保健活動、高齢者施設・在宅医療の現場体験などに自ら足を運びたいと考えています。そして、生活の現場から課題を見つけ、暮らし全体を支える視点などを養っていきます。

 また、留学などを通して技術や幅広い視野を身に付け、徳島の医療現場へ還元したいと考えています。地域に根ざしながらも常に広い視野を持ち、徳島に住む方々へより質の高い医療を届けられる医師を目指します。

 最後になりましたが、このような貴重な機会をくださった後藤田正純徳島県知事、徳島大学医学部長橋本一郎教授、徳島大学大学院医歯薬学研究部八木秀介特任教授、田上賢児徳島県保健福祉部医療健康担当部長、地域医療支援センターの皆様、ならびに、徳島県庁職員の皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。

2.「第66回 全国国保地域医療学会」が松山市で開催された

美波町国民健康保険美波病院 院長 本田 壮一

 2026年9月18日(金)・19日(土)、愛媛県県民文化会館(松山市)にて表記学会が開催され参加した。テーマは「媛(ひめ)が取り持つ未来の地域包括医療・ケア~石鎚を望む伊予の国から四国、そして全国へ~」。松木克之学会長(国保久万高原町立病院)によると、「媛」という文字は、古くからこの伊予の国が「愛しき媛の国」と呼ばれたことに由来し、皆が優しく寄り添う医療とケアこそが、未来を切り拓く鍵であるとの想いを込めたとのこと。

 主催する全国国民健康保険診療施設協議会(国診協)の会長には、6月から知人の大原昌樹先生(香川県:綾川町国保陶(すえ)病院)が就任されている。国診協は、離島・へき地・中山間地域など医療環境が厳しい地域にある国民健康保険診療施設(国保直診)の集まりである。国民健康保険の理念に則り、医療だけでなく予防から治療までが一体となったサービスの提供に努め、「地域包括医療・ケア」の拠点として地域住民の健康の増進と福祉の発展のため尽力している。

 今回の愛媛学会においても、行政職の方と一緒に学ぶ「国保直診開設者サミット」や、地域包括医療・ケアの実践者による「シンポジウム」などが開催され、有意義であった。

 私どもは、にぎやかその町(美波町)からのシリーズで3題発表した。すなわち、1)開院10周年記念美波病院まつりを開催した(美波病院、口演)、2)かつての「陸の孤島」の診療所の近未来を考える(阿部診療所、口演)、3)日和佐診療所の過去・現在、そして未来(日和佐診療所、ポスター)。質疑をいただき、さらに、国診協「ありたい姿」を目指した地域医療に取り組み続けたいと考えている。

【参考URL】

☆国診協(全国国民健康保険診療施設協議会)⇒https://www.kokushinkyo.or.jp/

☆第66回 全国国保地域医療学会⇒https://gakkai66ehime.com/

☆国保直診ありたい姿検討プロジェクト報告書⇒https://www.kokushinkyo.or.jp/index/tabid/796/Default.aspx

 

3.トピックス

医師のキャリア形成に関する相談窓口

 徳島県では徳島大学と連携し、地域医療を担う医師のキャリア形成支援と本県の医師不足の状況等を把握・分析し、医師の地域偏在の解消や医師確保の支援等を行うことを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置しております。

 当センターでは、キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますので、お気軽にご相談ください。

 →徳島県地域医療支援センターHP

 http://www.t-cm.jp

医療勤務環境改善支援センター

 県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し、医療労務管理アドバイザーや医業経営アドバイザーと連携しながら、県内の医療機関における勤務環境改善の取組を総合的に支援しています。

 →徳島県医療勤務環境改善支援センターHP

https://www.pref.tokushima.lg.jp/med/categoryMedical/sonota/houjin/7233491/

4.情報箱

【ご案内】徳島県の医師確保における「支援制度」や「取組内容」について

 徳島県では、将来にわたって地域の医療を守り、県民が住み慣れた地域で安心して生活することができる「持続可能な医療提供体制」を維持するため、安定的な医師の確保・養成に向け様々な支援や取組を実施しております。
(支援内容や金額は概要を記載しておりますので、詳細は各制度等のページをご確認ください。)

1.臨床研修医・専攻医の確保に向けた取組

(1) 臨床研修医一時金支援制度

県内の医療機関で臨床研修を行う医師で要件を満たす方に「一時支援金」を支給します。

・支給額:100万円

・詳しくは、こちらをご覧ください。

(2) 専攻医一時金支援制度(R8新規)

臨床研修医一時支援金を受給した方で、令和9年4月1日以降に、県内の専門研修基幹施設のうち、知事が定める専門研修プログラムで専門研修を行う予定の方に、「一時支援金」を支給します。

・支給額:200万円

・詳しくは、こちらをご覧ください。

(3) 病院見学支援事業

徳島県内で臨床研修や専門研修の実施を検討する、県外の医学生や医師の皆様が、徳島県内の基幹型臨床研修病院や専門研修基幹型施設を見学するための経費の一部を助成します。
(徳島県臨床研修連絡協議会からの助成)

・助成金額:上限4万円(助成対象経費のうち実際に要した経費の額)

・詳しくは、こちらをご覧ください。

2.即戦力人材(中堅・シニア世代を含む全ての世代)の確保に向けた取組

(1) 医療版ワーケーション

医療現場の「ひっ迫緩和」や「負担軽減」を図るとともに、将来的な県内への定着や継続的な勤務(リピーター化)に繋げるため、「勤務+観光」の両面で徳島県の魅力を感じていただける医療版ワーケーションを実施しています。

・支援内容:交通費(上限6万円)、宿泊費(上限2万円)、県内移動費(上限1万円)を支援

・詳しくは、こちらをご覧ください。

(2) 医師・看護職員移住支援金

県外の医療機関に従事していた「医師又は看護職員」で、本県へ移住し、県内の公立又は公的医療機関で就業する等の要件を満たす方へ「移住支援金」を支給します。

・支給額:世帯で移住する場合150万円、単身で移住する場合90万円

・詳しくは、こちらをご覧ください。

3.医学生の確保に向けた取組

(1) 医師修学資金貸与制度

将来、県内の公的医療機関等で医師として従事しようとする「徳島大学の医学生(地域特別枠)」、「自治医科大学生」、「県外大学医学部へ進学した県内出身学生」に対し、修学資金の貸与を行います。資金の貸与を受けた医師は、徳島県内の公的医療機関等において、資金の貸与期間の1.5倍に相当する期間を勤務した場合、資金の返還が免除されます。

・貸与額:入学金282,000円、授業料535,800円、生活費100,000円/月

・詳しくは、各案内ページをご覧ください。

 【徳島大学 地域特別枠】

 【自治医科大学】

 【県外大学医学部生】

徳島県では、その他にも「持続可能な医療提供体制」への支援や取り組みを実施しています。

詳しくは、こちらをご覧ください。

【ご案内】「ポッドキャスト」番組の配信について(Spotify・Apple Podcast・Amazon Musicで無料配信中!)

徳島県立病院で働く医療従事者の生の声を通じて、徳島で働く魅力と、医療現場のリアルなやりがいをお届けしています。

「ここで働いてみたい」と思えるきっかけが詰まった番組です。

○ポッドキャストとは・・・
スマホで聴くことができる「ラジオのような音声番組」です。
通勤中や休憩中に「ながら聴き」ができます。誰でも簡単に視聴可能です。

★ 最新配信話
「第40回 新MC就任インタビュー!徳島医療を支える仕事のやりがいと地域の魅力」

→新MC3名を迎え、それぞれの立場から見た徳島医療の現状や課題、今後の番組での発信テーマについて語ります

★ アーカイブ紹介

「第37回 徳島で描く救急医のキャリア!~徳島ERとドクターヘリの最前線から~」

→川下陽一郎先生を迎え、チーム医療やドクターヘリの取り組みなど、徳島で救急医としてキャリアを築く魅力について伺いました
★ 詳細は病院局公式HPへ
「頼む!来てくれ!!徳島の医師爆増予定ラジオ!」詳細ページ
https://tph.pref.tokushima.lg.jp/newInfo/7305078/

【ご案内】第2回「全国医療従事者サーフィン大会 2026」受付開始!

 2026年11月22日(日)、徳島県南部「みなみ阿波」地域にて「第2回 全国医療従事者サーフィン大会(All Japan Minami-Awa Surf-Hospital Cup 2026)」が開催されます。

 本大会は、豊かな自然に恵まれた地域の魅力を全国の医療従事者に知ってもらうとともに、移住や二拠点生活といった多様な働き方を提案する取り組みとして立ち上げられました。今回は大会本戦に加え、未経験者やご家族も参加できる「初心者向けサーフィン体験会」も同時開催されます。

 現在、参加者のエントリー受付を開始しております。(エントリー期間:10月22日まで)

 開催日:2026年11月22日(日) ※予備日:11月23日(月・祝)

 会場:生見海岸(高知県東洋町)または 宍喰海岸(徳島県海陽町)

 対象:医療従事者、医療系学生、およびその同行者

 詳細:https://tph.pref.tokushima.lg.jp/newInfo/7306572/

5.編集後記

 今月号では、「知事と徳島大学医学部『地域枠』1年生との意見交換会」について紹介させていただきます。

 本会では、将来本県の地域医療を担う徳島大学医学部『地域枠』の1年生の皆さんと知事が対面し、意見交換を行いました。会の中では、学生たちが地域医療に対する熱い思いや将来目指す医師像について語り、知事からは本県の地域医療の現状や、県が推進する医療施策、そして学生の皆さんへの大きな期待が伝えられました。知事との率直な対話を通じ、学生たちにとって、将来自身が担う「地域に根ざした医療」のやりがいや役割の大きさを肌で感じる貴重な機会となりました。参加した学生たちからは、地域医療が抱える課題への深い理解が得られたとともに、将来へのモチベーション向上につながったとの声が寄せられています。

 将来の医療を担う医学生が、早期から本県の医療行政に触れ、地域医療への関心を深めることは、本県の地域医療の将来において重要な意義を持ちます。日々の学業等でご多忙の中、本会にご参加いただいた学生の皆様、ならびに開催に向けて多大なるご尽力を賜りました関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。県といたしましても、引き続き地域医療を支える人材の育成と確保に全力で取り組んでまいります。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 それでは、以上をもちまして「とくしま医師バンク通信」第221号を終了とさせていただきます。

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