以前にも上勝町診療所での多職種連携について寄稿させていただきました。今回は高校生地域医療現場体験ツアーを受け入れさせていただき、寄稿の機会をいただいたので書かせていただきたいと思います。
高校生地域医療現場体験ツアーの流れは午前中に徳島赤十字病院で研修され、午後は上勝町での研修という流れでした。暑い中のツアーでしたが、元気に到着され、高齢化率が52.3%である上勝町についてオリエンテーションをした後、2班に分かれそれぞれ、養護老人ホームとデイサービスセンターの利用者と交流してもらいました。養護老人ホームではレクリエーションやカラオケなどを一緒に体験してもらいながら、コミュニケーションを取ってもらいました。デイサービスセンターではいくつかのグループに分かれて話をしてもらいました。想像以上にうまくコミュニケーションをとれていてすごいなあと思わされました。
その後、振り返りの中で、自分の祖父母と重ねてコミュニケーションをとった、レクリエーションがあることでコミュニケーションが取りやすかったといった声がありました。また、医療現場体験ツアーなのに介護の現場にいったのか疑問に思ったといった鋭い意見もありました。上勝町は高齢化率も高く、住民の生活を支えていくには医療と介護の連携が必要であることと隣接していることによって物理的な距離が近いので、スタッフ同士で顔の見える関係が築け、連携が取りやすいことを解説するとある程度納得してもらうことができたのではないかと思いました。さらに高齢者にとって普段あまり関わらない若い人との交流がとても刺激になり、孤独感の解消につながることも説明しました。実際、高校生と交流をした養護老人ホームやデイサービスの利用者から若い人と話ができて元気がでたという意見をいただきました。
参加した高校生にも地域医療の一端を体験してもらい、少しでも興味を持ってもらえたらありがたいと感じました。地域医療現場体験ツアーを企画していただいた徳島県庁の方に感謝とこれからも継続していってもらえたらと願っています。
2年前に、「ナ(7)イ(1)科」という語呂合わせから、7月1日を「内科の日」と定めた。内科学は臨床医学の根幹で、国民の健康に対する意識を高めるきっかけとなることをねらいとしている。また、内科診療の重要性を社会に知ってもらい、医療従事者のモチベーションを高め、内科を志望する医師を増やすことも目的である。
徳島県臨床内科医会は、昨年(第1回)に続き、7月26日(日)に徳島県医師会館にて、県民公開講座を行った。「内科医が勧める食養生」をテーマとし、「生涯健康を維持する食事選択~疾病リスクを低減する食卓のマネージメント」・「在宅医療での食と嚥下、そして食べられなくなったら?」の2題の講演を行った。その後、ラジオ体操第二や管理栄養士による解説、内科医による健康相談を行った。猛暑の中、84名の参加者で盛況となった。
大阪では、7月5日(日) に「内科の日」市民公開講座2026が開催された。木下タロウ先生の緒方洪庵・適塾の感染症対策史、大畑ちつるさんの野菜を活かした食事法、そして内藤裕二先生の杉田玄白「養生七不可」を腸内環境研究から読み解く講演が行われた。パネルディスカッションでは、適塩食と血圧や腸内細菌との関連などについて議論された。なお、9月30日までオンデマンド配信があり、是非ご視聴を。
その他、東京や新潟、神奈川にても市民公開講座が開催された。市民への啓発は、健康寿命の延伸のために重要で、今後も続けていきたい。
【参考URL】
☆徳島県臨床内科医会
☆Kimura T, Okamura T, Iwai K, et al. Japanese radio calisthenics prevents the reduction of skeletal muscle mass volume in people with type 2 diabetes. BMJ Open Diab Res Care 2020; 8: e001027
⇒https://drc.bmj.com/content/8/1/e001027
☆「内科の日」市民公開講座2026期間限定オンデマンド配信
⇒https://www.naika.or.jp/shimin_2026/
徳島県では徳島大学と連携し、地域医療を担う医師のキャリア形成支援と本県の医師不足の状況等を把握・分析し、医師の地域偏在の解消や医師確保の支援等を行うことを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置しております。
当センターでは、キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますので、お気軽にご相談ください。
→徳島県地域医療支援センターHP
県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し、医療労務管理アドバイザーや医業経営アドバイザーと連携しながら、県内の医療機関における勤務環境改善の取組を総合的に支援しています。
→徳島県医療勤務環境改善支援センターHP
https://www.pref.tokushima.lg.jp/med/categoryMedical/sonota/houjin/7233491/
徳島県では、将来にわたって地域の医療を守り、県民が住み慣れた地域で安心して生活することができる「持続可能な医療提供体制」を維持するため、安定的な医師の確保・養成に向け様々な支援や取組を実施しております。
(支援内容や金額は概要を記載しておりますので、詳細は各制度等のページをご確認ください。)
1.臨床研修医・専攻医の確保に向けた取組
(1) 臨床研修医一時金支援制度
県内の医療機関で臨床研修を行う医師で要件を満たす方に「一時支援金」を支給します。
・支給額:100万円
・詳しくは、こちらをご覧ください。
(2) 専攻医一時金支援制度(R8新規)
臨床研修医一時支援金を受給した方で、令和9年4月1日以降に、県内の専門研修基幹施設のうち、知事が定める専門研修プログラムで専門研修を行う予定の方に、「一時支援金」を支給します。
・支給額:200万円
・詳しくは、こちらをご覧ください。
(3) 病院見学支援事業
徳島県内で臨床研修や専門研修の実施を検討する、県外の医学生や医師の皆様が、徳島県内の基幹型臨床研修病院や専門研修基幹型施設を見学するための経費の一部を助成します。
(徳島県臨床研修連絡協議会からの助成)
・助成金額:上限4万円(助成対象経費のうち実際に要した経費の額)
・詳しくは、こちらをご覧ください。
2.即戦力人材(中堅・シニア世代を含む全ての世代)の確保に向けた取組
(1) 医療版ワーケーション
医療現場の「ひっ迫緩和」や「負担軽減」を図るとともに、将来的な県内への定着や継続的な勤務(リピーター化)に繋げるため、「勤務+観光」の両面で徳島県の魅力を感じていただける医療版ワーケーションを実施しています。
・支援内容:交通費(上限6万円)、宿泊費(上限2万円)、県内移動費(上限1万円)を支援
・詳しくは、こちらをご覧ください。
(2) 医師・看護職員移住支援金
県外の医療機関に従事していた「医師又は看護職員」で、本県へ移住し、県内の公立又は公的医療機関で就業する等の要件を満たす方へ「移住支援金」を支給します。
・支給額:世帯で移住する場合150万円、単身で移住する場合90万円
・詳しくは、こちらをご覧ください。
3.医学生の確保に向けた取組
(1) 医師修学資金貸与制度
将来、県内の公的医療機関等で医師として従事しようとする「徳島大学の医学生(地域特別枠)」、「自治医科大学生」、「県外大学医学部へ進学した県内出身学生」に対し、修学資金の貸与を行います。資金の貸与を受けた医師は、徳島県内の公的医療機関等において、資金の貸与期間の1.5倍に相当する期間を勤務した場合、資金の返還が免除されます。
・貸与額:入学金282,000円、授業料535,800円、生活費100,000円/月
・詳しくは、各案内ページをご覧ください。
徳島県では、その他にも「持続可能な医療提供体制」への支援や取り組みを実施しています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
徳島県立病院で働く医療従事者の生の声を通じて、徳島で働く魅力と、医療現場のリアルなやりがいをお届けしています。
「ここで働いてみたい」と思えるきっかけが詰まった番組です。
○ポッドキャストとは・・・
スマホで聴くことができる「ラジオのような音声番組」です。
通勤中や休憩中に「ながら聴き」ができます。誰でも簡単に視聴可能です。
★ 最新配信話
「第40回 新MC就任インタビュー!徳島医療を支える仕事のやりがいと地域の魅力」
→新MC3名を迎え、それぞれの立場から見た徳島医療の現状や課題、今後の番組での発信テーマについて語ります
★ アーカイブ紹介
「第37回 徳島で描く救急医のキャリア!~徳島ERとドクターヘリの最前線から~」
→川下陽一郎先生を迎え、チーム医療やドクターヘリの取り組みなど、徳島で救急医としてキャリアを築く魅力について伺いました
★ 詳細は病院局公式HPへ
「頼む!来てくれ!!徳島の医師爆増予定ラジオ!」詳細ページ
https://tph.pref.tokushima.lg.jp/newInfo/7305078/
昨年度、「アスティとくしま」を会場にスタートした体験型イベント「とくしまキッズメディカルランド」ですが、今年度はさらに内容を充実させ、8月9日に開催いたしました。今回は徳島大学からの全面的な協力のもと、医学生らが実技を学ぶ大学内の臨床技能学習施設「スキルスラボ」をメイン会場として開催しました。
当日は多くの子どもたちが参加し、普段は触れることのできない医療機器の操作を体験したほか、実際の医療現場の第一線で活躍されている先生方から直接ご指導をいただきました。本格的に医療機器の前で、目を輝かせながら真剣に取り組む子どもたちの姿が見られました。
本県におきましても、将来の地域医療を支える人材の確保・育成は極めて重要な課題です。参加した子どもたちが、今回の体験を通じて医療への関心や理解を深め、将来的に本県の地域医療を担う人材へと成長していくことを期待しております。
今後とも、子どもたちが医療への関心を深め、魅力ある取組みを推進するとともに、未来の徳島の医療を守り、発展させるための環境づくりに努めてまいります。
次世代の地域医療を担う人材育成の一環として、進路選択の時期を迎えている高校生を対象とした「高校生地域医療現場体験ツアー」を8月5日に実施いたしました。
本ツアーは、県内の医療機関を訪問し、地域医療の最前線を直接肌で感じていただくことを目的としたものです。参加した高校生たちは、実際の医療現場を見学するとともに、日々現場で働かれている医師や看護師をはじめとする医療従事者の方々から、仕事のやりがいや地域医療が抱える課題などについて、直接お話を伺いました。
医療現場の緊張感や、患者さんに寄り添うスタッフの皆さんの温かな姿勢に触れたことは、医療職を志す生徒たちにとって、将来の進路を決める貴重な機会となったことと思います。
このツアーを通じて得た体験をきっかけに、将来、本県の地域医療を支える存在として県内で活躍してくれることを、心より期待しております。
今月号では、「とくしまキッズメディカルランド」、「高校生地域医療現場体験ツアー」について紹介させていただきました。将来の医療を担う子どもたちが、早い段階から医療に触れ、関心を深めることは、本県の地域医療の将来において重要な意義を持ちます。 日々の診療でご多忙の中、学生の受け入れとご指導に多大なるご尽力を賜りました医療機関・施設の関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。県といたしましても、引き続き地域医療を支える人材の育成と確保に取り組んでまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、以上をもちまして「とくしま医師バンク通信」第219号を終了とさせていただきます。
**************************************************************************
アドレスの変更・配信停止はこちら
https://www.pref.tokushima.lg.jp/dr-bank/mailmaga
**************************************************************************