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とくしま医師バンク通信 Vol.202(3月号)

目次

  1. 第270回 徳島医学会学術集会(令和6年度冬期) 美波町国民健康保険美波病院 院長 本田壮一
  2. トピックス
  3. 医師情報箱
  4. 編集後記

1.第270回 徳島医学会学術集会(令和6年度冬期)

美波町国民健康保険美波病院 院長 本田壮一

 令和7年2月16日(日) 、大塚講堂(徳島大学蔵本キャンパス)にて、表記学会が開催された。徳島大学と徳島県医師会の共催で、生体防御医学分野と救急集中治療医学分野が当番教室であった。

 まず、教授就任講演が3題。1)北村嘉章先生(耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野)が、「アレルギー性鼻炎の病態解明と新規治療法の開発」。2)八木秀介先生(地域・家庭医療学分野/総合診療医学分野)が、「地域に求められる総合診療医育成を目指して」。そして、3)寺井健太先生(顕微解剖学分野)の「動いて光る組織学」と続いた。特に、地域の医師不足にあえぐ病院には、八木先生への期待が大きい。

 次に、大ホールから2階に移動し、ポスターセッションが始まった。研修医による症例報告に加え、基礎・臨床医学の様々な取り組み・研究成果が紹介された。私どもは「石の上にも20年~徳島県南部からの提言~」と題し、医師不足は続くが、「連携と教育」で打破しようとしている実際を紹介した。

 今回はミール・サービスがなく、昼食休憩のため、徳島医学会賞の受賞講演を聞き逃した。午後には、市民公開シンポジウムが開催された。テーマは徳島県民の喫緊の課題である「南海トラフ巨大地震への備え」。湯浅恭史先生(徳島大学/環境防災研究センター)は、「徳島県における南海トラフ地震被害想定について」。福田靖先生(徳島赤十字病院/高度救命救急センター)は、「南海トラフ巨大地震発生時の医療体制:県内外の災害ネットワーク」。吉岡一夫先生(徳島県医師会、田岡病院)は、「JMAT活動を通して学んだこと」。大森隆史先生(徳島県立中央病院/精神科)は、「DPATとは何なのか」。髙橋智紀先生(徳島大学病院/循環器内科)は、「被災地で見たもの:DMAT隊員として被災地を支援し学んだこと」。髙井雅行さん(徳島県保健福祉部)は、「徳島県における災害医療体制について」。発災の確率が80%程度と高くなっており、それぞれの立場での備えを知り、当院もさらに準備をと思った。

 今回も医学の様々な分野の情報を得、有意義となった。準備・運営の諸氏に感謝する。

☆生体防御医学分野(安友康二教授)⇒https://immunology.hosp.med.tokushima-u.ac.jp/immunology/system/top/index.php
☆救急集中治療医学分野(大藤純教授)⇒https://tuh-ericu.org/
☆地域・家庭医療学分野/総合診療医学分野⇒https://tokudai-soushin.com/

2.トピックス

医師のキャリア形成に関する相談窓口

 徳島県では徳島大学と連携し、地域医療を担う医師のキャリア形成支援と本県の医師不足の状況等を把握・分析し、医師の地域偏在の解消や医師確保の支援等を行うことを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置しております。

 当センターでは、キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますので、お気軽にご相談ください。

 →徳島県地域医療支援センターHP

 http://www.t-cm.jp

医療勤務環境改善支援センター

 県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し、医療労務管理アドバイザーや医業経営アドバイザーと連携し、県内の医療機関における勤務環境改善の取組を総合的に支援しています。

 →徳島県医療勤務環境改善支援センターHP

 /med/categoryMedical/sonota/houjin/7233491
 

3.医師情報箱

【告知】令和7年度徳島県医師修学資金貸与事業修学生(県外大学医学部生向け)の募集について

 令和7年度に県外大学医学部に進学する方を対象とした「徳島県医師修学資金貸与事業(県外大学医学部進学者向け)」の募集を開始します。

1 応募要件
次の2つの条件を満たす必要があります。
(1)令和7年3月31日までに徳島県内の高等学校又は中等教育学校を卒業した者で、令和7年4月から徳島県外の大学の医学部に進学する予定又は進学した者。
(2)将来、徳島県内の公的医療機関等において、医師として勤務しようとする意志のある者。

2 貸与額
(1)入学金(1年生のみ) 282,000円
(2)授業料 535,800円/年
(3)奨学金(生活費) 100,000円/月

3 募集期間

令和7年3月18日(火)から令和7年4月30日(水)まで

その他詳細につきましては、以下より御確認ください。
https://www.pref.tokushima.lg.jp/med/dr/7247935/

【事前告知】臨床研修医等の確保に向けた「一時金支援制度」の支援対象拡大について

 徳島県では、県内における臨床研修医等の確保に向け、新たに「一時金支援制度」を創設しており、令和7年度より支援対象を拡大する運びとなりました。

 詳しくは、以下の内容をご確認ください。

※令和6年度の一時金支援制度の募集は締め切りました。

令和7年度の一時金支援制度の支援対象拡大等の詳細につきましては、以下の通り事前告知させていただきます。

支給対象者:出身地や出身大学を問わず、県内で研修を行う「すべての医師(徳島大学医学部特別枠や自治医科大学卒業医師等を除く)」へ支援対象を拡大。

支給額: 初期臨床研修:100万円、専門研修:200万円 ※臨床研修プログラムを修了することが条件

募集人数:60名(R8年度から県内の医療機関で初期臨床研修を行う者)

募集時期:未定

4.編集後記

 御寄稿いただいた先生方をはじめ、日頃から県の医療行政を御支援いただいている皆様に心より感謝申し上げます。

 それでは、以上をもちまして「とくしま医師バンク通信」第202号を終わらせていただきます。来年度もとくしま医師バンク通信をよろしくお願いいたします。

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次回の「とくしま医師バンク通信」第203号は、令和7年4月16日(水)の発行予定です。

アドレスの変更・配信停止はこちら
https://www.pref.tokushima.lg.jp/dr-bank/mailmaga

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