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とくしま医師バンク通信 Vol.191(4月号)

目次

  1. 公衆衛生医師としてDHEATに加わりませんか 徳島県三好保健所長兼美馬保健所長 大木元 繁
  2. トピックス
  3. 医師情報箱
  4. みどころ・イベント情報
  5. 第41回 日本臨床内科医会総合学術集会 美波町国民健康保険美波病院 院長 本田 壮一
  6. 編集後記

1.公衆衛生医師としてDHEATに加わりませんか

徳島県三好保健所長兼美馬保健所長 大木元 繁

 本通信2月号で報告された清水先生とともに輪島市へDHEATとして行っていました三好保健所長兼美馬保健所長の大木元です。さらに、地元保健所からの指名を受け、3月12日から20日まで珠洲市で、全国からのDHEAT活動の最終チームとして活動してまいりました。DHEAT(災害時健康危機管理支援チーム;Disaster Health Emergency Assistance Team)とは、東日本大震災の教訓を受けて必要性の検討がなされ、平成28年から養成研修が始まり、熊本地震の際にDHEAT先行的派遣があり、平成30年3月に正式に誕生しました。私は、DMATの保健所版として理解しています。具体的には、被災地や保健所の指揮調整機能に対する支援を行い、保健所等の業務が円滑に進むよう支援をします。活動する際には、自治体の意向に沿った支援を行うこと、支援が支援先に適切に寄り添っていること、そして、支援が逆に負担をかけていないかどうかを常に確認しながら活動しました。地元保健所からの再指名は、その成果が認められた結果かなと思っています。

 現地で学んだことは多岐にわたりますが、特にマイナンバーに関連する情報を共有したいと思います。今回、オンライン資格確認等システムの「災害時医療情報閲覧機能」(災害時モード)を通じて、患者が被災しマイナンバーカードを持参していない場合でも、氏名、生年月日、性別、住所等を入力することで、薬剤情報・診療情報・特定健診情報を閲覧できることを知りました。お薬手帳を持参することができず避難された方を支援する上で、画期的なツールであると実感しました。

 今年4月からは、新たに2名の公衆衛生医師が徳島県に赴任されました。読者の皆様も公衆衛生の仕事に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
 

2.トピックス

医師のキャリア形成に関する相談窓口

 徳島県では徳島大学と連携し、地域医療を担う医師のキャリア形成支援と本県の医師不足の状況等を把握・分析し、医師の地域偏在の解消や医師確保の支援等を行うことを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置しております。

 当センターでは、キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますので、お気軽にご相談ください。

 →徳島県地域医療支援センターHP

 http://www.t-cm.jp

医療勤務環境改善支援センター

 県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し、医療労務管理アドバイザーや医業経営アドバイザーと連携し、県内の医療機関における勤務環境改善の取組を総合的に支援しています。

 →徳島県医療勤務環境改善支援センターHP

 http://anshin.pref.tokushima.jp/med/experts/docs/2015032500013/
 

3.医師情報箱

レジナビFairオンライン 2024 徳島県 ~臨床研修プログラム~

 「レジナビFairオンライン 2024 徳島県」を令和6年4月20日(土)に開催します。

 参加には、事前の申込が必要となります。以下のURLのリンクから、内容を確認の上、申込ください。

 多くの学生の皆様の、御参加をお待ちしています!

 日時:令和6年4月20日(土)12:50~17:50(予定)

 場所:Zoom開催

 その他、詳細は下記URLをご参照ください。

 https://www.residentnavi.com/rnfair/293

民間医局レジナビフェア2024 大阪 ~臨床・専門研修プログラム~

 「レジナビフェア2024 大阪」に徳島県の臨床研修病院が参加します。

 参加には、事前の申込が必要となります。以下のURLのリンクから、内容を確認の上、申込ください。

 多くの学生の皆様の、御参加をお待ちしています!

 日時:令和6年5月26日(日)11:00~17:00(予定)

 場所:インテックス大阪 1・2号館(大阪府大阪市住之江区南港北1丁目5-102)

 イベント詳細・申し込み:https://www.residentnavi.com/rnfair/272

4.みどころ・イベント情報

 新型コロナウイルス感染症の影響による、観光施設の休館・短縮営業、イベントの中止・延期等があります。

 ※詳細はこちら

 https://www.awanavi.jp/topics/kyukan.html

5.第41回 日本臨床内科医会総合学術集会

美波町国民健康保険美波病院 院長 本田 壮一

 春4月は、学会シーズンである。令和6年4月14日(日)に開催された、日本内科学会関連の日本臨床内科医会 総合学術集会(第41回、東京・新宿)に参加した。会長は金森晃先生(神奈川県内科医学会)で、テーマを「生老病死~超高齢社会の内科診療~」とされた。

 仏教の用語である「生老病死の四苦」、特に「老」「病」「死」を学ぶ機会となった。ランチョンセミナーでは共通テーマを「超高齢社会の内科診療」とされ、超高齢者の治療方針、薬物療法、さらに心のケアや在宅医療から看取りまで、「老」に関わるテーマでパネルディスカッションが行われた。

 特別講演1は、国民病である糖尿病について寺内康夫先生(横浜市立大学)。「病」について学んだ。特別講演2では、鎌倉の名刹臨済宗 大本山 円覚寺の管長 横田南嶺老師の講話を拝聴した。禅宗の宗教者からの語りより、「死」についてじっくりと考える機会となった。

 なお、午前8時から産業医講習会があり、その後のセレモニーで、全国からの地域医療功労賞受賞者19名が表彰された。徳島県臨床内科医会(徳臨内)から、関啓先生(徳島市)が受賞された。現在は閉院されているが、長年、消化器内科医・徳臨内会長として、私どもをご指導いただいた。おめでとうございます。

 徳臨内では、学術活動とともに、保険診療の実際を学んでおり、県内で内科診療に携わる医師の入会を歓迎している。

☆第41回 日本臨床内科医会総合学術集会
⇒https://www.gakkainavi7.com/jpa41/index.html
☆徳島県臨床内科医会
⇒https://tokurin.jp/

6.編集後記

 花の便りが相次ぐ今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今月も皆様の御協力により例月どおり発信することができました。御寄稿いただいた先生方をはじめ、日頃から県の医療行政を御支援いただいている皆様に心より感謝申し上げます。

 それでは、以上をもちまして「とくしま医師バンク通信」第191号を終わらせていただきます。花どきは気候も不安定ですので、体調をくずされませんようお気を付けください。


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次回の「とくしま医師バンク通信」第192号は、令和6年5月15日(水)の発行予定です。

アドレスの変更・配信停止はこちら
https://www.pref.tokushima.lg.jp/dr-bank/mailmaga

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