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とくしま医師バンク通信 Vol.188(1月号)

目次

  1. 新年を迎えて 徳島県保健福祉部医療政策課 課長 金丸 武史
  2. トピックス
  3. 医師情報箱
  4. みどころ・イベント情報
  5. キャラバン講演、そしてDMAT研修へ 美波町国民健康保険美波病院 院長 本田 壮一
  6. 編集後記

1.新年を迎えて

徳島県保健福祉部医療政策課 課長 金丸 武史

 新年明けましておめでとうございます。はじめに、この度の令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に哀悼の意を表し、御遺族と被災された方々に心からお見舞い申し上げます。また、皆様におかれましては、被災地域における保健医療活動の支援に御尽力いただいていおりますこと、この場をお借りして感謝申し上げますとともに、今なお安否が不明の方や避難を余儀なくされている方も多く、我々としても、引き続き被災地支援に全力で取り組んで参ります。

 また、世界中で猛威を振るった新型コロウイルス感染症の位置づけは、昨年5月8日から季節性インフルエンザなどと同様の5類感染症になり、これに伴い法律に基づき行政が様々な要請・関与をしていく仕組みから、個人の選択を尊重し、自主的な取組を基本とする対応へと大きく転換したものの、県内においても、今冬、昨年11月を底に現在患者報告数が増加しており、医療機関や高齢者施設等の現場で献身的に従事いただいている医療関係者の皆様に重ねてお礼申し上げます。

 さて、厚生労働省より公表されている「令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計」において、本県の人口あたりの医師数は、引き続き全国第1位となっております。しかしながら、地域医療の現状は、医師の地域偏在や診療科偏在に加え、全国に比べて進行する医師の高齢化等、依然として厳しい状況です。こうした中、当課においては徳島大学と連携し、医師不足地域における診療支援を行う「寄附講座」の設置や、「徳島県医師修学資金貸与制度」、いわゆる「地域枠制度」の運用を行うことで、地域における医師の配置及び計画的な育成に努めております。

 また現在、医療機能の分化・連携を推進し、良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を図ることを目的として、医療法第30条の4の規定に基づき、「第8次徳島県保健医療計画」の策定を進めております。より多くの御意見をうかがい、反映させることで、よりよい計画にしたいと考えておりますので、御支援くださいますようよろしくお願いいたします。

 今後も、医師の地域偏在や診療科偏在といった諸課題に対応し、県民一人ひとりの状態に適応した保健・医療・介護サービスが提供され、行き場のない患者を生み出さず、全ての県民の皆様が安心して暮らせる徳島づくりを目指して、課員一同しっかりと取り組んで参ります。皆様におかれましても、引き続き、御理解、御支援のほどよろしくお願い申し上げます。
 

2.トピックス

医師のキャリア形成に関する相談窓口

 徳島県では徳島大学と連携し、地域医療を担う医師のキャリア形成支援と本県の医師不足の状況等を把握・分析し、医師の地域偏在の解消や医師確保の支援等を行うことを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置しております。

 当センターでは、キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますので、お気軽にご相談ください。

 →徳島県地域医療支援センターHP

 http://www.t-cm.jp

医療勤務環境改善支援センター

 県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し、医療労務管理アドバイザーや医業経営アドバイザーと連携し、県内の医療機関における勤務環境改善の取組を総合的に支援しています。

 →徳島県医療勤務環境改善支援センターHP

 http://anshin.pref.tokushima.jp/med/experts/docs/2015032500013/
 

3.医師情報箱

 新型コロナウイルス感染症の影響により、研修会等は中止、延期またはWEB開催となっている場合があります。

 個別の研修会等の詳細については各研修会担当者に御確認ください。

4.みどころ・イベント情報

 新型コロナウイルス感染症の影響による、観光施設の休館・短縮営業、イベントの中止・延期等があります。

 ※詳細はこちら

 https://www.awanavi.jp/topics/kyukan.html

5.キャラバン講演、そしてDMAT研修へ

美波町国民健康保険美波病院 院長 本田 壮一

 1946年12月に昭和南海地震が発災したので、年末には南海トラフ地震・津波に対する防災の啓発や催しが続いた。

 2023年12月13日(水曜)には、「徳島県防災・減災キャラバン公開講演会」が美波町で開催された。美波町の自主防災会の皆様と聴講した。徳島大学の中野晋先生による「南海トラフ巨大地震に備える」は有益であった。改めて、半割れや一部割れの可能性があることを学び、非常食を1週間備蓄する必要があるとのこと。

 また「徳島DMAT研修」が、12月23日(土曜)、24日(日曜)の2日間開催された(徳島県立中央病院)。コロナ禍で中止が続き、昨年は当院からの応募者の体調不良で欠席となっていた。この度は、看護師2名、ロジスティックスとして診療放射線技師や理学療法士の2名、合計5名が美波病院から参加し学んだ。トランシーバの使い方、EMISの入力、そして、トリアージの実際など、冷や汗をかく実技もあったが有益であった。徳島県内の基幹病院や他の四国のDMATに支援いただいた。当院も防災委員会をたちあげているが、されに災害対策の進展が期待する。

 インフルエンザAの多発する年末の診療を行った後の1月1日夕方、能登半島地震が勃発した。震度7で、東日本大地震以来の大津波警報が発令された。被害の様子を知り、他人ごとではないと切に思う。2024年は、「備えあれば憂いなし」としたい。人手不足で、救援まで手が回らないのが残念である。

☆徳島県防災・減災キャラバン公開講演会
⇒https://anshin.pref.tokushima.jp/docs/2023110600036/
☆広域災害救急医療情報システム(EMIS)
⇒https://www.wds.emis.go.jp/
☆厚生労働省DMAT事務局
⇒http://www.dmat.jp/

6.編集後記

 この度、令和6年能登半島地震により亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、御遺族と被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 今月も皆様の御協力により例月どおり発信することができました。御寄稿いただいた先生方をはじめ、日頃から県の医療行政を御支援いただいている皆様に心より感謝申し上げます。

 それでは、以上をもちまして「とくしま医師バンク通信」第188号を終わらせていただきます。本年もとくしま医師バンク通信をよろしくお願いいたします。

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次回の「とくしま医師バンク通信」第189号は、令和6年2月21日(第3水曜日)の発行予定です。

アドレスの変更・配信停止はこちら
https://www.pref.tokushima.lg.jp/dr-bank/mailmaga

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