新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、輝かしい新年を健やかにお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。
昨年も新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、国内でも多くの感染者が確認されました。徳島県内では夏の第5波を中心に多数の感染者が発生し、県民の皆様の生活にも大きな影響があったことと思います。まずは、医療従事者の皆様をはじめとして、感染拡大防止に御協力をいただいた全ての皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。国外で新型コロナウイルス感染症の最初の感染者が確認されてから2年が経過しましたが、現在も新たな変異株による、これまでにない驚異的な速度での感染拡大が発生しています。いまだ終息の見えない状況ですが、引き続きの御協力をお願いいたします。
さて、本県の医療を取り巻く環境については、人口あたりの医師数は、全国第1位となっている一方、地域医療の現場に目を移せば、医師の地域偏在や診療科偏在があることが非常に大きな課題となっています。こうした中、医療政策課においては徳島大学と連携し、医師不足地域における診療支援を行う「寄附講座」の設置や、徳島県医師修学資金貸与制度、いわゆる地域枠制度の運用を行うことで、地域における医師の配置及び計画的な育成に努めているところであります。
また、現在、「第7次徳島県保健医療計画」の中間見直しを進めております。策定に当たっては、医療審議会をはじめ関係者の皆様の御意見を伺いながら、県民の皆様の視点に立った、分かり易く、実効性の高いものとしたいと考えております。そして、今後も「県民一人ひとりの状態に適応した保健・医療・介護サービスが提供され、行き場のない患者を生み出さず、全ての県民が安心して暮らせる徳島づくり」を目指して参ります。
本年も、新型コロナウイルス感染症や医師の偏在といった諸課題に対応し、より良い医療体制の構築に課員一同取り組んで参りますので、皆様におかれましても、引き続き、御理解、御支援の程、よろしくお願い申し上げます。
徳島県では徳島大学と連携し、地域医療を担う医師のキャリア形成支援と本県の医師不足の状況等を把握・分析し、医師の地域偏在の解消や医師確保の支援等を行うことを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置しております。
当センターでは、キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますので、お気軽にご相談ください。
→徳島県地域医療支援センターHP
県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し、医療労務管理アドバイザーや医業経営アドバイザーと連携し、県内の医療機関における勤務環境改善の取組を総合的に支援しています。
→徳島県医療勤務環境改善支援センターHP
http://anshin.pref.tokushima.jp/med/experts/docs/2015032500013/
新型コロナウイルス感染症の影響により、研修会等は中止,延期またはWEB開催となっている場合があります。
個別の研修会等の詳細については各研修会担当者に御確認ください。
「みんなで!とくしま応援割」は、対象を拡大し、令和4年3月10日(木)まで延長します。
※詳細はこちら
https://www.awanavi.jp/topics/minna-ouen2.html
新型コロナウイルス感染状況によって、受付を停止している場合があります。御注意ください。
徳島県では、就職、進学、単身赴任等により県外に居住されている方が、1月31日(月)までに本県に帰省される場合に、事前に無料でPCR検査を受検いただける制度をご用意しております。
※検査結果確定までに日数を要しますので、帰省予定日から逆算して、「9日前」までにお申し込みいただくことを条件としております。
また、全ての都道府県において、「予約不要・無料のPCR検査等」を提供しておりますので、そちらのご利用もご検討ください。
※詳細はこちら
https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kenko/kansensho/5048105/
各都道府県の該当ページへのリンクも掲載しております。
徳島県臨床内科医会(徳臨内)は、徳島大学の臨床系教室の演者による講演会を行っている。その第17回カンファレンスが、2022年1月13日(木曜)に、徳島県医師会館とZoom配信で開催された。今回は腎性貧血をテーマとし、1)田蒔正治先生(たまき青空病院):「腎性貧血治療におけるHIF-PH阻害薬の効果と期待」、2)脇野修教授(徳島大学):「腎性貧血の新しい流れとその未来」の二つの講演があった。
腎性貧血の治療は、ヘモグロビン値が10~11g/dl程度に低下した場合に開始することが推奨されている。治療は、1)赤血球造血刺激因子製剤(ESA製剤)の皮下注射に加え、2)低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬(内服薬)が開発された。その使い方や鉄剤の併用などについての解説があった。
脇野先生の前任は慶應義塾大学で、「腎腸連関をターゲットとしたCKD治療」と題する講演を、2019年7月に徳臨内で拝聴していた。その後、2021年4月から徳島大学に赴任されている。今後も腎疾患診療のご指導をいただけると期待している。
COVID-19第6波となり、学会・研究会で集まれない状態が続いている。そこで、日本臨床内科医会は、2021年11月より「スペシャリストがジェネラリストになるために」という「かかりつけ医のためのウェブ講演会」(月例)を開始した。腎臓病だけでなく、内科疾患各分野の最新情報を学べる機会で、会員外も聴講できお勧めしたい。
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COVID-19の重症化因子に、肥満や高血圧、COPD、慢性腎臓病などの生活習慣病がある。ウェブでの講演会で知識をアップデイトし、「かかりつけ医」の責務を果たしたいと思う。
☆徳島県臨床内科医会
⇒http://tokurin.jp/
☆徳島大学 腎臓内科
⇒https://tokudai-kidney.jp/
☆日本臨床内科医会「かかりつけ医のためのWEB講座」
⇒https://www.japha.jp/2021/12/web1.html
新年あけましておめでとうございます。昨年は徳島県の医療行政の推進に格別の御高配を賜り、誠に感謝申し上げます。本年も県の施策への御協力と、ドクターカモンメールをよろしくお願いいたします。
さて、新型コロナウイルス感染症について、全国で急激に感染が広がっております。現在流行しているオミクロン株については、重症化率が低い傾向があるとのことですが、後遺症など、未だ分からないことも多い病気です。引き続き感染拡大防止に御協力をお願いいたします。
それでは以上を持ちまして、とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール第164号を終わらせていただきます。体調を崩されませんよう、お気をつけてお過ごしください。
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次回の「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第165号は、令和4年2月16日(第3水曜日)の発行予定です。
アドレスの変更・配信停止はこちら
https://www.pref.tokushima.lg.jp/dr-bank/mailmaga
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