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とくしま医師バンク通信ドクターカモンメールVoL.158(7月号)

目次

  1. 『産婦人科医を目指して』 徳島大学病院 研修医2年目 村山美咲
  2. トピックス
  3. 医師情報箱
  4. みどころ・イベント情報
  5. 『より良いかかりつけ医になるために~二つの研修会に参加して~』 美波町国民健康保険美波病院 院長 本田 壮一
  6. 編集後記

1.『産婦人科医を目指して』

徳島大学病院 研修医2年目 村山美咲

 徳島大学病院基幹型の産婦人科研修プログラムで研修をしている村山美咲と申します。徳島出身徳島育ちで、産婦人科医になりたいという思いで徳島大学に入学しました。学生実習で色々な科を回りましたが、産婦人科の魅力は褪せることがなく、地元に貢献したい思いもあり、徳島大学病院の産婦人科プログラムを選びました。

 産婦人科プログラムといっても、他の科を回れるチャンスがあります。今までに内科、外科、麻酔科、泌尿器科、精神科、病理、放射線科、NICU、救急科を回りました。色々な視点から産婦人科を見て繋がりを感じ、充実した毎日を過ごしています。

 また、徳島大学病院には協力病院で1年間研修できる制度があり、上記の科を回る際に徳島市民病院や徳島県立中央病院に受け入れていただきました。短期間の間に3病院で研修することができ、それぞれの病院の良さを知り、素晴らしい出会いにも恵まれています。高い専門性を持った上級医のたゆまぬ努力や、それぞれの分野に特化したコメディカルの方々と1人の患者さんを家に帰すための連携プレーを、身をもって経験しているところです。同期にも恵まれ、お互いの恥ずかしい失敗談や葛藤を共有し、励ましあって日々の研修を乗り切っています。

 現在、徳島県立中央病院の救急科で研修していますが、ドクヘリで運ばれてくるような外傷患者さんから、walk inの脳梗塞まで、多岐にわたる症例を経験しています。自問自答の毎日ですが、自分のできることが増えていく楽しみ、1人の人を救う達成感で、この職業を選んで良かったと思います。

 最近の産婦人科では、手術でもロボット手術が取り入れられたり、子宮頸がんワクチンも男性接種の適応ができたりと、前進しています。女性の各ライフステージに関わることができ、命を繋いでいく役割を果たしたいと思っています。

 初期研修も終わりが見えてきました。初心を忘れず、産婦人科医を目指して精進していきたいと思います。

2.トピックス

医師のキャリア形成に関する相談窓口

 徳島県では徳島大学と連携し、地域医療を担う医師のキャリア形成支援と本県の医師不足の状況等を把握・分析し、医師の地域偏在の解消や医師確保の支援等を行うことを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置しております。

 当センターでは、キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますので、お気軽にご相談ください。

 →徳島県地域医療支援センターHP

 http://www.t-cm.jp

医療勤務環境改善支援センター

 県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し、医療労務管理アドバイザーや医業経営アドバイザーと連携し、県内の医療機関における勤務環境改善の取組を総合的に支援しています。

 →徳島県医療勤務環境改善支援センターHP

 http://anshin.pref.tokushima.jp/med/experts/docs/2015032500013/
 

3.医師情報箱

 新型コロナウイルス感染症の影響により、研修会等は中止,延期またはWEB開催となっている場合があります。

 個別の研修会等の詳細については各研修会担当者に御確認ください。

4.みどころ・イベント情報

 新型コロナウイルス感染症の影響による、観光施設の休館・短縮営業、イベントの中止・延期等があります。

 ※詳細はこちら

 https://www.awanavi.jp/topics/kyukan.html

みんなで!とくしま応援割

 徳島県在住の方が徳島県内で宿泊、県内旅行商品を購入した場合に、それぞれの代金の1/2(上限5,000円)の額を助成するとともに、県内の「利用対象施設」で利用できる最大2,000円(人泊・旅行)の「とくしま周遊クーポン」を提供します!

 ※詳細はこちら

 https://www.awanavi.jp/topics/minna-ouen.html

【8/22(日)までに徳島県へ帰省予定の方へ】県外からやむを得ず帰省される方は、事前のPCR検査を無料で受けられます。

 徳島県では,就職,進学,単身赴任等により県外に居住されている方が,やむを得ない事情により,夏休みやお盆期間中等に帰省される場合に,帰省前に無償でPCR検査を受検いただける制度をご用意しており,多くの方々にご利用いただいております。

 検査結果確定までに日数を要しますので,帰省予定日から逆算して,「9日前」までにお申し込みいただくことを条件としております。

 ※詳細はこちら

 https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kenko/kansensho/5048105/

5.『より良いかかりつけ医になるために~二つの研修会に参加して~』

美波町国民健康保険美波病院 院長 本田 壮一

 令和3年7月17日(土)・18日(日)の週末、二つのウェブでの研修会に参加した。

1)17日(土)午後には、京都府リハビリテーション教育センターによる「同センター実践セミナー」が開講された。京都府立医科大学(京府)大学院 リハビリテーション医学の三上靖夫教授による「リハビリテーション医学・医療 総論」や、京府附属病院リハビリテーション部の大橋鈴世先生による「運動器障害」の講義があった。かかりつけ医にとって重要な「治し支える医療」の実践に参考になる内容であった。

2)18日(日)には、「日本医師会 かかりつけ医機能研修制度」令和3年度応用研修会を視聴した。地域包括ケアシステムの構築に向け、かかりつけ医として日常行う診療の他、地域における医療を取り巻く社会的活動や行政活動への積極的な参加や関係者との連携を行うなどの社会的機能についての解説があった。午前10時に始まり、1)「かかりつけ医の質・医療安全」、2) 「メタボリックシンドロームからフレイルまで」、3) 「地域医療連携と医療・介護連携」、4) 「地域包括ケアシステムにおけるかかりつけ医の役割」、5) 「リハビリテーションと栄養管理・摂食嚥下障害」と、さまざまな領域のオピニオンリーダーによる講演があった(演者名は、省略)。

 最後に、「地域連携症例」として、パーキンソン病や心不全の2症例が提示され、経過が説明された。午後5時過ぎまで続いたが、実践的な内容で有益であった。
◇ ◇ ◇

 2021年の四国地方は、5月15日(土)に入梅。記録的に長い梅雨だったが、翌7月19日(月)に、国内の最後の地域として梅雨が明けた。今回学んだリハビリテーション医学や地域包括ケアシステムの知識を応用し、暑い夏も、より良い「かかりつけ医」として診療に励みたい。

☆京都府立医科大学大学院 リハビリテーション医学
⇒https://kyoto-reha.jimdo.com/
☆日本医師会かかりつけ医機能研修制度 令和3年度応用研修会(Web講習会)
⇒https://www.med.or.jp/doctor/work/traning_workshop/010058.html

6.編集後記

 長かった梅雨が明け、いよいよ夏本番といった気候ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今年は梅雨入りが早かったこともあり、四国地方の梅雨は観測史上最長だったということです。梅雨が明けたかと思えば、この暑さですが、元気に過ごしたいところです。

 さて、徳島県では先週、県内高校において6月13日以来のクラスターが発生したことを受け、「とくしまアラート」の1段階引き上げが行われました。今後も東京オリンピックの開催や夏休み・お盆にかかる人流の増加などを理由とした新型コロナウイルスの流行が懸念されるところです。皆様におかれましても、都道府県をまたぐ移動は慎重に判断いただき、普段の生活の中でも感染防止策の継続をお願いいたします。

 それでは以上を持ちまして、とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール第158号を終わらせていただきます。体調を崩しやすい季節ですので、熱中症などにお気をつけください。

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次回の「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第159号は、
令和3年8月18日(第3水曜日)の発行予定です。

アドレスの変更・配信停止はこちら
https://www.pref.tokushima.lg.jp/dr-bank/mailmaga

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