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とくしま医師バンク通信ドクターカモンメールVoL.152(1月号)

目次

  1. 『新年を迎えて』徳島県保健福祉部医療政策課 課長 廣瀨 和久
  2. トピックス
  3. 医師情報箱
  4. みどころ・イベント情報
  5. 『かかりつけ医の研修会をウェブで視聴した』 美波町国民健康保険美波病院 院長 本田 壮一
  6. 編集後記

1.『新年を迎えて』

徳島県保健福祉部医療政策課 課長 廣瀨 和久

 新年明けましておめでとうございます。皆様には、輝かしい新年を健やかにお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。

 昨年は新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、国内でも多くの感染者が確認されました。徳島県内では夏の第2波を中心に複数の感染者が発生し、県民の皆様の生活にも大きな影響があったことと思います。その中で、昨年の感染者数で見れば、本県が全国的に見て比較的少ない数で感染を抑えられたことについては、最前線で未知のウイルスと戦っていただいた医療従事者の皆様の御尽力と県民の皆様一人ひとりの御協力があってのことと存じます。年明け早々に11の都府県について再び緊急事態宣言が発出され、まだまだ終わりの見えない状況ですが、皆様に感謝申し上げるとともに、引き続き御協力をよろしくお願いいたします。

 さて、本県の医療を取り巻く環境ついては、人口10万人あたりの医療施設従事医師数は、全国第1位となっておりますが、地域医療の現場に目を移せば、医師の地域偏在や診療科偏在などが非常に大きな課題となっています。

 こうした中、医療政策課においては徳島大学と連携し、医師不足地域における診療支援を行う「寄附講座」の設置や、徳島県医師修学資金貸与制度、いわゆる地域枠制度の運用を行うことで、地域における医師の配置及び計画的な育成に努めているところであります。

 本年もこういった制度を継続し、本県の医師確保対策の基本的な指針となる「徳島県医師確保計画」や、限りある医療資源を効率的かつ効果的に配置し、医療提供体制のあるべき姿を構築するため策定した「地域医療構想」の実現に向け、地域の実情を十分踏まえ、本県の将来を見据えた医療提供体制の構築を目指して参ります。

 今後も、課員一同、新型コロナウイルスや医師の偏在といった諸課題にしっかりと取り組み、県民一人ひとりに適応した保険・医療・介護サービスが提供され、全ての県民が安心して暮らせる徳島づくりを目指して参りますので、皆様におかれましても、引き続き、御理解、御支援の程、よろしくお願い申し上げます。

2.トピックス

医師のキャリア形成に関する相談窓口

 徳島県では徳島大学と連携し、地域医療を担う医師のキャリア形成支援と本県の医師不足の状況等を把握・分析し、医師の地域偏在の解消や医師確保の支援等を行うことを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置しております。

 当センターでは、キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますので、お気軽にご相談ください。

 →徳島県地域医療支援センターHP

 http://www.t-cm.jp

医療勤務環境改善支援センター

 県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し、医療労務管理アドバイザーや医業経営アドバイザーと連携し、県内の医療機関における勤務環境改善の取組を総合的に支援しています。

 →徳島県医療勤務環境改善支援センターHP

 http://anshin.pref.tokushima.jp/med/experts/docs/2015032500013/
 

3.医師情報箱

 新型コロナウイルス感染症の影響により、研修会等は中止,延期またはWEB開催となっている場合があります。

 個別の研修会等の詳細については各研修会担当者に御確認ください。

4.みどころ・イベント情報

 新型コロナウイルス感染症の影響による、観光施設の休館・短縮営業、イベントの中止・延期等があります。

 ※詳細はこちら

 https://www.awanavi.jp/topics/kyukan.html

【停止】Go To キャンペーンタイアップ「徳島で得するケン」

 「Go To Travel キャンペーン」タイアップ事業である「徳島で得するケン」については、「GoToトラベルキャンペーン」の一時停止措置を受け,停止することとなりました。

 ※詳細はこちら

 https://www.awanavi.jp/topics/tokusuruken.html

冬のとくしま応援割

 県民の皆様が期間中、県内の登録宿泊施設で宿泊をする場合に、上限額の範囲で宿泊料の割引を行います。

 実施期間:令和2年12月1日(火)から令和3年2月28日(日)まで

 ※詳細はこちら

 https://www.awanavi.jp/topics/ouenwari-fuyu.html

5.『かかりつけ医の研修会をウェブで視聴した』

美波町国民健康保険美波病院 院長 本田 壮一

 現在、地域では多疾患の高齢者を診る総合診療医が求められている。また、日本医師会は「なんでも相談でき、最新の医療情報を熟知している。そして、必要な時には専門医・専門医療機関に紹介でき、身近で頼りになる地域医療・保健・福祉を担う総合的な能力を持つ」かかりつけ医の質の向上を目指している。

 徳島県医師会は、その「かかりつけ医機能研修会制度 応用研修会」を2020年12月27日(日曜)午前10時から、ウェブで開催した(5月24日の録画放送)。歳末のあわただしい日であったが、幸いじっくりと視聴できたので紹介する。

 まず、「かかりつけ医の倫理」について、稲葉一人(中京大学)・新田國夫(つくし会)の両先生が、ACP(アドバンス・ケア・プラニング)や臨床倫理の4原則(人格の尊重、善行、無危害、正義)などについて説明された。次に、内海(うつみ)裕美先生(吉村小児科)が「かかりつけ医に必要な小児・思春期への対応」。ワクチンから児童虐待まで、小児診療を概説された。3番目は、大橋博樹先生(川崎市)の「在宅医療、多職種携」。前述のACPや在宅医療、介護職との連携の実際について。4番目は、前野哲博先生(筑波大学)の「かかりつけ医に必要なリーダーシップ、マネジメント、コミュニケーションスキル」。ノンテクニカルスキルや、TEAMSという教え方の方法について説明された。5番目は、粟田主一先生(東京都健康長寿医療センター)と小島太郎先生(東京大学)が、「認知症、ポリファーマシーと適正処方」。高齢者に対する適正処方とともに、認知症サポート医の役割も解説された。最後に、齊藤正身先生(川越市)が「在宅リハビリテーション症例」と題して実践例を示された。通所・訪問リハビリの説明や、高齢者では座位がとれるかどうかが重要という言葉が印象的であった。

◇ ◇ ◇

 「徳島ヴォルティス」がJ2初優勝し、16時から天皇杯準決勝で「ガンバ大阪」と対戦した。講演を聴いた後、試合途中からテレビで観戦した。結果は0:2と敗れたが、元気にサッカーを応援できる高齢者を多くしたいものと思っている。


☆日本医師会 かかりつけ医機能研修制度
⇒https://www.med.or.jp/doctor/kakari/
☆TEAMS-BI(チーム医療、筑波大学)
⇒http://www.hosp.tsukuba.ac.jp/team_iryo/index.html
☆徳島ヴォルティス
⇒https://www.vortis.jp/

6.編集後記

 新年あけましておめでとうございます。昨年は徳島県の医療行政の推進に格別のご高配を賜り、誠に感謝申し上げます。本年も県の施策へのご協力と、ドクターカモンメールをよろしくお願いいたします。

 さて、しばらくの間、県内での発生は抑えられていた新型コロナウイルスですが、先日新たなクラスターが発生し、1日の感染者数としては最大を記録するなど、再び感染が拡大しており、軽症者宿泊療養施設の運用も再開されました。県内であっても感染のリスクが全くないとは言えない状況ですので、改めて個人での感染予防策の徹底をお願いいたします。また、感染者や医療従事者の方への差別や誹謗中傷についても決して行わないようお願いいたします。

 それでは、以上をもちまして「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第152号を終わらせていただきます。皆様にとって、今年が幸多き一年になりますようお祈りいたします。

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次回の「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第153号は、
令和3年2月17日(第3水曜日)の発行予定です。

アドレスの変更・配信停止はこちら
https://www.pref.tokushima.lg.jp/dr-bank/mailmaga

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