秋の気配が感じられる季節となり、暑がりの私には大変過ごしやすい季節となってきました。自治医科大学第49期徳島県人会の木村友哉です。早いもので大学に入学してから5ヶ月が経ち、時の流れる速さに驚いております。今年は新型コロナの影響もあり、例年のような大学生活ではありませんが、部活動の勧誘練習なども次第に始まり、少しずつ自分が大学生になったんだと感じ始めています。
このコロナ禍で私は勉強に一番苦労しています。1学期は主にそれぞれの地元に帰ってのオンライン学習となっていました。例年ならば、同級生と教え合ったりしながら勉強していくらしいのですが、私たちは入学してから約1週間で地元に帰ることになってしまい、同級生と十分な信頼関係を築けないまま、大学での勉強が始まりました。人生で初めてのオンライン授業であったのと周りの同級生の進捗状況などがひとつもわからなかったので、不安はすごく大きかったです。6月中旬に帰寮し、同級生とグループ学習ができるようになり、7月上旬からは徐々に対面での授業が始まっていきました。このような状況を経験して感じることは周りの同級生との協力することの大切さです。大学での勉強は高校の勉強の何倍もの量があり、一人で勉強していくのは精神的にも体力的にも難しいものだと思いました。だから、周りと協力し勉強できるありがたみを感じることができた良い機会にもなったと思います。
現在は、2学期に入り、基礎医学も徐々に始まり日々勉強に追われています。特に生化学は物理選択の私にとっては非常に難しく感じるものであり、かなり手こずっています。しかし、これから本格的に医学を勉強できるのだという喜びを日々感じています。また、このような生活がいつまで続くかわかりませんが、私自身健康に気を付け、日々努力し、将来徳島県の医療に貢献できるような医師になりたいと改めて思っています。
徳島県では徳島大学と連携し、地域医療を担う医師のキャリア形成支援と本県の医師不足の状況等を把握・分析し、医師の地域偏在の解消や医師確保の支援等を行うことを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置しております。
当センターでは、キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますので、お気軽にご相談ください。
→徳島県地域医療支援センターHP
県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し、医療労務管理アドバイザーや医業経営アドバイザーと連携し、県内の医療機関における勤務環境改善の取組を総合的に支援しています。
→徳島県医療勤務環境改善支援センターHP
http://anshin.pref.tokushima.jp/med/experts/docs/2015032500013/
新型コロナウイルス感染症の影響により、研修会等の中止,延期またはWEB開催となっている場合があります。
個別の研修会等の詳細については各研修会担当者に御確認ください。
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自治医科大学が主催する「地域医療フォーラム2020」が、10月10日(土)午後にウェブで開催された。第13回のテーマは「地域医療 with コロナ」と時宜を得た内容で、興味深く拝聴したので紹介する。
まず、同大学学長の永井良三先生が、基調講演:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が医療・医学にもたらしたもの」を。”日本医師会COVID-19有識者会議”の座長も務められている。疫学研究と臨床研究を一体化する必要がある。PCR検査のキャパシティーの拡大や、症例報告を読みやすくし、データベース化すること。ワクチンの開発も必要で、”多分野融合型コンソーシアム”がAll Japanで取り組まれている。学術的な課題をわかりやすく論じられた。そして、コロナの蔓延は、「死という個人の幸福追求の限界点を日常化」したと結んだ。
次に、東京都医師会の尾崎治夫会長が登壇。「Withコロナ時代の医療機関のかかり方」の演題。かぜや腹痛などで、持病もない若い人が会社や学校を早めに休んで十分な休養をとれるような、働き方の改革が必要と説かれた。また、かかりつけ医を持つのが大事で、対面診療が基本だが、安定期の患者さんには、オンライン診療の活用も可能となる。
3番目の講演は、森澤雄司先生(自治医科大学)の「地域医療のための感染防止策」。地域包括ケアの中で、「栃木地域感染制御コンソーティアム」という活動をされている。HIV針刺し事故や新型インフルエンザ、そしてCovid-19の対応などに対し、栃木県内の感染管理の統一をめざし、「1 情報の共有化」、「2 連携と協力」、「3 アウトブレイクの対応」を顔がみえるよう構築されている。
休憩の後、鎌村好孝(徳島県庁)、中村伸一(福井県)の両先生も参加し、総合討論が開催された。総合司会の松村正巳先生(自治医科大学)や閉会挨拶の前田隆浩先生(長崎大学)もお疲れ様でした。
☆地域医療フォーラム(自治医科大学)
⇒https://www.jichi.ac.jp/community_forum/
☆日本医師会COVID-19有識者会議
⇒https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/
☆東京都医師会
⇒https://www.tokyo.med.or.jp/
☆栃木地域感染制御コンソーティアム(Tochigi Regional Infection Control K(C)onsortium)
日増しに寒くなってゆく日々ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、本県においては、9月18日に「とくしまアラート」が解除されましたが、まだまだ油断できない状態は続いています。県民の皆様には、季節性インフルエンザの流行する冬に向けて、もう一度、気を引き締めて新型コロナウイルス感染対策をお願いできればと思います。
今月号も皆様の御協力により例月どおり発信することができました。御寄稿いただきました美波病院の本田先生や自治医科大学1年生の木村さんをはじめとして、日頃から県の医療行政を御支援いただいている皆様に感謝申し上げます。
それでは、以上をもちまして「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第149号を終わらせていただきます。季節の変わり目ですので,お体を大切にお過ごしください。
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次回の「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第150号は、
11月18日(第3水曜日)の発行予定です。
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