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とくしま医師バンク通信ドクターカモンメールVoL.139(12月号)

目次

  1. 『医師への道のスタートラインに立って』徳島大学医学部医学科 1年 佐藤 薫
  2. トピックス
  3. 医師情報箱
  4. みどころ・イベント情報
  5. 『徳島大学が70周年を迎えた』美波町国民健康保険美波病院 院長 本田 壮一
  6. 編集後記

1.『医師への道のスタートラインに立って』

徳島大学医学部医学科 1年 佐藤 薫

 先日、地域枠学生と飯泉知事とのキックオフミーティングに参加させていただきました。徳島県が抱える医療課題に始まり、医師のあるべき姿、学生へのアドバイスなど多くの貴重なお話を拝聴できる機会を持てて大変嬉しく思います。特に、知事の「県民目線現場主義」というモットーや「他人が嫌がることを率先して行う」という姿勢が印象に残っています。

 今回の対談で、私は医学の勉強はもちろん、将来地域医療を支えるものとして、徳島県のことを徹底的に知る必要があると思いました。徳島県は全国的に見ても医療環境が非常に整っています。しかしながら、徳島県でも地域によって抱える問題が異なるので、実際に赴いて自分の目で確かめたり、その地域の方のお話を伺ったりしてそこで求められる医師像を考えていきたいです。

 また、学生時代には何でもやってみるチャレンジ精神を大切にしてほしいとのお言葉を頂戴しました。時間に余裕のある今こそ、国内外を旅行して自分の視野を広げたり、スポーツをして基礎体力をつけたりしておきたいと思いました。知事の日々の体力づくりについて伺ったときは、そのストイックさを私も見習って、少しずつ基礎体力をつくろうと思い、まずはストレッチから始めているところでございます。

 コミュニケーションは医師に必要不可欠な要素です。高齢化に伴って、高齢者の方を診る機会も必然的に増えると思われます。そこでは、聞き上手になって患者さんのプライドを尊重するとともに不安も解消するコミュニケーション力が求められます。常に患者さん目線に立ち、言葉だけでなくふれあいも大事にしていこうと思います。

 今回学んだことを活かして、医学の知識と技術の習得に励むとともに、徳島県の医療課題と向き合い、解決策を自分なりに考えていきたいと思います。地域住民の方の健康増進を支えられる医師となり、徳島県の医療に貢献するために、より一層努力して参ります。

3.トピックス

医師のキャリア形成に関する相談窓口

 徳島県では徳島大学と連携し,地域医療を担う医師のキャリア形成支援と本県の医師不足の状況等を把握・分析し,医師の地域偏在の解消や医師確保の支援等を行うことを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置しております。

 当センターでは,キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますので,お気軽にご相談ください。

→徳島県地域医療支援センターHP
http://www.t-cm.jp

医療勤務環境改善支援センター

 県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し,医療労務管理アドバイザーや医業経営アドバイザーと連携し,県内の医療機関における勤務環境改善の取組を総合的に支援しています。

→徳島県医療勤務環境改善支援センターHP
http://anshin.pref.tokushima.jp/med/experts/docs/2015032500013/
 

4.医師情報箱

徳島精神科臨床懇話会 第281回精翠会

日時:令和2年1月15日(水) 18:45~20:30
場所:ザ・グランドパレス徳島 4階オークルーム

演題:「統合失調症の世界」
講師:関西医科大学 精神神経科学教室 教授 木下 利彦 先生

阿南地域連携講演会

日 時:令和2年1月15日(水) 19:00~20:30
場 所:阿南医療センター 2号館2階

演題1:「当科における糖尿病治療薬の使用経験」
講 師:阿南医療センター 内科 原 倫世 先生

演題2:「糖尿病治療に欠かさざるものとしての食事・運動療法」
講 師:徳島大学大学院 医歯薬学研究部 糖尿病・代謝疾患治療医学分野 特任教授 粟飯原 賢一 先生

5.みどころ・イベント情報

新町カウントダウン2020

日程:令和元年12月31日(火曜日)~令和 2年 1月 1日(水曜日)
場所:徳島市新町橋東公園
https://www.awanavi.jp/spot/21639.html

 「今年もやります!新町カウントダウン2020!!」

 家族やカップル、友人と一緒に2020年のカウントダウンを楽しみましょう♪

 ※イベント情報は順次公開していきます。
 

にし阿波体験プログラムイベント あわこい

日程:令和2年1月11日(土曜日)~2月23日(日曜日)
場所:美馬市 三好市 つるぎ町 東みよし町
あわこい事務局(そらの郷内)
Tel:090-1573-0051 または 0883-87-8988
https://www.awanavi.jp/spot/21058.html

 「あわこい」とは、にし阿波が持つ自然、歴史、文化、伝統芸能や食といった地域の魅力に触れる体験イベントです。旬のにし阿波を体感する多彩なプログラムを体験し、にし阿波での濃い時間をご堪能ください。皆さまのお越しをお待ちしています。ご用意しましたプログラム数はなんと112プログラム!公式ホームページで予約の開始しておりますので、ぜひチェックしてプログラムの詳細をご確認ください (*’▽’)ノ

【体験プログラム一例】
世界農業遺産:傾斜畑で採れた雑穀料理教室、ジビエ鍋を作ろう!…
手づくり:ろうけつ藍染め、手作りコスメ作り、にし阿波の木を使ったスプーン作り…
食:おいしい豆腐作り、米麹でつくる甘酒、こんにゃくとゆず味噌作り…
文化:桐下駄体験、カジュアルきもの体験、大地と人の暮らしを探るジオツアー…
交流:親子ふれあいカフェ、おしゃれな自転車ポタリング、祖谷街道トレイル…

6.『徳島大学が70周年を迎えた』

美波町国民健康保険美波病院 院長 本田 壮一

 近年、地方の国立大学医学部は、診療、教育、研究に加え、国際活動、地域貢献が求められている。母校の徳島大学が70周年を迎え、さまざまな催しが開催された。医療に関連するものを紹介する。

1) 11月2日(土曜)は、開学記念日。例年、大学祭(蔵本祭・常三島祭)が開催されるが、節目の70周年として、さらに記念式典や講演会が開催された。

 午前には、栄友会(えいゆうかい、医科栄養学科の同窓会)へ。私は、臨床分子栄養学(大塚)講座に所属したことがあり、講演会を拝聴した。中村丁次先生(神奈川県立保健福祉大学学長・日本栄養士会会長)が演者。新宿・歌舞伎町の診療所から、栄養指導を始めたとのこと。「持続可能な社会の実現のために栄養が果たす役割」の演題で、日本の栄養学の歴史、管理栄養士制度について解説された(Japan Nutritionを世界へ)。

 午後は、まず、野地澄晴学長のご講演(徳島大学の明るい未来像)。

 そして、青藍会(医学科の同窓会)、睦眉会(むつみかい、保健学科)のHome Coming Day(HCD)講演会として、長谷川好規先生(名古屋医療センター)のご講演。“徳島大学での学びと現在の私(呼吸器病研究へのいざない)”という演題。三好和夫先生(旧第一内科)のHuman adjuvant diseaseにも触れられた。

2) その夜には、6学年合同の“HCDアラかん同窓会”を、グランドパレスで開催した。38名の参加で、12月16日の徳島新聞(26面、再開に笑顔)に集合写真を掲載している。

3) 翌3日(日曜)には、さらに70周年記念講演会が開催された。西良浩一教授(整形外科)、野口健さん(アルピニスト)が登壇された。「Beyond The Tokyo、腰痛治療最前線、徳島からこの技術を全国に」、「あきらめないこと、それが冒険だ」。夢のある内容であった。
◇ ◇ ◇

 徳島県内には、徳島大学の卒業生やその医局で研鑽した医師が多い、医師偏在の中、同窓・同門とよりよい医療をめざしたい。

☆徳島大学創立70周年記念ホームカミングデー

 ⇒https://www.tokushima-u.ac.jp/docs/13273.html
☆青藍会⇒https://www.seirankai-tokushima.jp/
☆徳島大学運動機能外科(整形外科)

 ⇒http://www.utokushima-orthop.com/seikei/

7.編集後記

 寒さも本格的になってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今年の締め括りは、徳島大学の佐藤さんと本田先生が未来に向けた明るい抱負を執筆してくださりました。皆様の御協力によりまして平成31年及び令和元年もドクターカモンメールを毎月無事に発信することができました。毎月執筆いただいた本田先生をはじめ、皆様に厚くお礼申し上げます。

 2019年は皆様にとってどのような一年でしたでしょうか。私にとってのこの一年は、多くの物事が同時多発的に発生していまだに収束していないこともあったり新たに発生したりと上手く言語化できないでいます。いずれ笑って振り返られる一年になるように佐藤さんと本田先生を見習って、日々精進していきたいと思います。

 それでは、以上をもちまして「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第139号を終わらせていただきます。年末に向けてご多忙な日々をお過ごしのことと存じます。くれぐれもお体を大切に、よいお年をお迎えください。

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次回の「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第140号は、
1月15日(第3水曜日)の発行予定です。

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