はじめまして。徳島健生病院初期臨床研修医2年目の西園友貴と申します。まだまだ若輩の身ではありますが、今回このような形で記事を掲載させていただいてとても光栄です。
私は生まれも育ちも宮崎県で、出身大学も宮崎大学と生粋の宮崎人です。徳島には縁もゆかりもありませんでしたが、私が最も敬愛する大学時代の先輩に誘っていただき徳島に来ることを決意しました。
徳島健生病院は178床と基幹型病院としては小規模な病院ではありますが、無料低額診療や差額ベッド代なしなど、医療生協ならではの取り組みを行っており社会的に弱い患者さんに対しても医療行為を行えるような仕組みを作っています。私が小さいときよりぼんやりとイメージしていた“どんな人でも、とにかく目の前の人を診れるお医者さん”像と方針が一致していると感じています。
さて、新専門医制度や診療報酬改定、労働時間の問題、AIの登場など身の回りの環境が変化していく中で医師としての働き方を考えなければなりません。私自身、元々は総合診療科に進むつもりでしたが、サブスペシャリティ領域が定まっておらず専門的なことができない可能性を考慮すると他の科を選択したほうがよいのではとも考えています。これから先、総合診療医の需要は確実にあるとは思いますが、科としての立ち位置が定まっておらず決断できずにいる状況です。後期臨床研修病院を選ぶ時期がすぐそこまで迫っています。しっかり見極めて選ぼうと思います。
初期臨床研修医として1年が過ぎました。抗菌薬の選択や点滴速度など、なにか一つ決めるのに右往左往しております。患者さんへの問診やカルテの記載などもまだまだ甘く、実力不足を痛感する毎日です。責任の重い仕事ではありますが、やはりその分やりがいや達成感といったものも大きく、医師になってよかったと感じています。上級医の先生方やコメディカルの方々に支えられながら、少しづつ1人前の医師になれるように頑張っていきたいと思いますので、どうぞご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。
徳島県では徳島大学と連携し,地域医療を担う医師のキャリア形成支援と本県の医師不足の状況等を把握・分析し,医師の地域偏在の解消や医師確保の支援等を行うことを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置しております。
当センターでは,キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますので,お気軽にご相談ください。
→徳島県地域医療支援センターHP
http://www.t-cm.jp
県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し,医療労務管理アドバイザーや医業経営アドバイザーと連携し,県内の医療機関における勤務環境改善の取組を総合的に支援しています。
→徳島県医療勤務環境改善支援センターHP
/med/categoryMedical/sonota/houjin/7233491
日時:令和元年5月21日(火) 19:00~21:00
場所:徳島県医師会館 4階(サテライト:徳島県立三好病院・徳島県立海部病院)
演題1:「超高齢社会における不眠症~リスクを考慮した薬剤選択~」
講 師:医療法人清陵会 南ヶ丘病院 診療部長 竹内 裕二 先生
演題2:「向精神薬乱用・依存を防ぐために臨床医にできること」
講 師:国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部 部長/病院 薬物依存症治療センター センター長 松本 俊彦 先生
日時:令和元年5月28日(火) 18:30~20:30
場所:徳島赤十字病院 病院棟 4階 401会議室
演題:特別講演「体重増加と低血糖を起こさない糖尿病治療の意義」
講師:たまき青空病院 副院長 田蒔 基行 先生
ミニレクチャー:「前立腺癌について(仮)」
講師:徳島赤十字病院 泌尿器科 レジデント医師 坂本 健 先生
日程:2019年6月1日(土)~6月16日(月)
場所:吉野川市美郷 川田川周辺
TEL:088-343-2888
https://www.awanavi.jp/spot/21863.html
吉野川市美郷地区は1970年に地区全域が「美郷のホタル及びその発生地」として国の天然記念物に指定されており、ホタルが飛ぶ流域面積、数、期間とも全国でも有数の地域です♪
日程:2019年6月2日(日)13時30分~(12時45分開場)
場所:鳴門市撫養町南浜字東浜 鳴門市文化会館ホール
TEL:088-689-0099 NPO法人鳴門「第九」を歌う会事務局
https://www.awanavi.jp/spot/21862.html
鳴門の「第九」といえば周知のとおり、鳴門市の板東俘虜収容所での演奏会がアジア初演の第九というのが定説となっています。そこで鳴門市では演奏された6 月1日を第九の日と定め、6月の第1日曜日に、県内外から500余名の合唱団員が合流して国際色豊かに第九のふるさと鳴門ならではの演奏会を開催しています。
平成から令和の10連休の時期に、「第116回日本内科学会総会・講演会」が名古屋市で開催された(会頭は、名古屋大学 呼吸器内科 長谷川好規教授(徳島大学医学部の先輩にあたる)。4月26日から28日まで)。テーマは、「新時代の内科学の創造~分化と統合、そして融合へ~」。
初日には、いろいろな分野の教育講演(重症喘息、リケッチア感染症、アミロイドーシス、狭心症)を拝聴した。その後、「肺炎:誰がどう診る?~地域連携で軽快した2症例より~」と題したポスターを発表した。どのような肺炎患者を高次病院へ紹介するかが議論となった。
2日目は、「臨床医の診断過程のピットフォールを探る」というパネルディスカッションを、興味深く聞いた。医学生、研修医の集まりや、腫瘍内科医会の講演も参加・拝聴した。
3日目は、薬剤耐性のシンポジウムがあった。この日は、第36回日本臨床内科医会総会(安藤 忠夫会頭、名古屋市)も開催された。総会では、山野利尚先生(元 県立海部病院院長)が地域医療功労賞を受賞された。おめでとうございます。
次に、大島伸一先生(国立長寿医療研究センター、名誉総長)が今後の医療について。さらに、堀田知光先生(国立がん研究センター、名誉総長)が、がん医療の近未来について、格調高い講演があり、有益であった。
ただ、第30回日本医学会総会の学術集会が、齋藤英彦会頭のもと、4月27日から29日までの3日間同市で開催されており、内科学会の全部を拝聴できなかったのが残念であった。
☆日本内科学会
⇒https://www.naika.or.jp/
☆第36回日本臨床内科医会総会(名古屋市)
⇒http://www.aichi-naikaikai.jp/
風薫るさわやかな季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
心身ともにリフレッシュしてまた新たな気持ちで、仕事に、学業にと専念されていることとお察しいたします。また、10連休中の医療提供に御尽力いただいた方々につきましては本当にお疲れ様でした。
御寄稿いただいた西園先生と本田先生をはじめ、皆様の御協力によりまして今月号も無事発信することができ、厚く御礼申し上げます。
それでは、以上をもちまして「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第132号を終わらせていただきます。気温が上がってまいりましたので、水分補給にお気をつけて、お体を大切にお過ごしください。
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次回の「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第133号は、
6月19日(第3水曜日)の発行予定です。
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