新年明けましておめでとうございます。皆様には、輝かしい新年を健やかにお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。
昨年は、「全国に先駆けた急速な高齢化の進行」や「深刻な医師不足、地域偏在」など、本県の保健医療が抱える課題を踏まえつつ、本県の保健医療施策の基本的な指針となる「第7次徳島県保健医療計画」を策定いたしました。計画策定にあたっては、皆様からいろいろなご意見をいただき、ありがとうございました。
さて、本県の地域医療を取り巻く状況につきましては、人口10万人あたりの医師数こそ「全国第1位」となっておりますが、実際には医師の約77.5%が県東部圏域に集中しているいわゆる「地域偏在」や、産科、小児科、外科など特定の診療科においての医師が不足する「診療科偏在」が顕著であり、地域における医師確保が非常に大きな課題となっております。
こうした中、医療政策課においては徳島大学と連携し、医師不足地域における診療支援を行う「寄附講座」の設置や、徳島県医師修学資金貸与制度、いわゆる地域枠制度の運用を行うことで、地域における医師の配置及び計画的な育成に努めているところであり、昨年度に続き、今年度は「地域枠第2期生」が初期臨床研修を終え、本格的に地域医療に従事し始めているところです。さらに、4月からの次年度は「医師確保計画」の策定に向け、地域医療総合対策協議会をはじめ関係者の皆様のご意見を伺いながら、県民の皆様の視点に立った、分かり易く、実効性の高いものにしたいと考えております。
また、団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて、限りある医療資源を効率的かつ効果的に配置し、医療提供体制のあるべき姿を構築するため策定した「地域医療構想」についても、その実現に向け、地域の実情を十分踏まえ、丁寧な議論を重ねながら、本県の将来を見据えた「あるべき医療提供体制の構築」を目指して参ります。
今後も、深刻な医師不足、地域偏在をはじめとした諸課題に取り組み、よりよい医療提供体制を構築できますよう、課員一同しっかりと取り組んで参りますので、皆様におかれましても、引き続き、御理解、御支援の程、よろしくお願い申し上げます。
徳島県では徳島大学と連携し,地域医療を担う医師のキャリア形成支援と本県の医師不足の状況等を把握・分析し,医師の地域偏在の解消や医師確保の支援等を行うことを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置しております。
当センターでは,キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますので,お気軽にご相談ください。
→徳島県地域医療支援センターHP
http://www.t-cm.jp
県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し,医療労務管理アドバイザーや医業経営アドバイザーと連携し,県内の医療機関における勤務環境改善の取組を総合的に支援しています。
→徳島県医療勤務環境改善支援センターHP
http://anshin.pref.tokushima.jp/med/experts/docs/2015032500013/
日時:平成31年1月24日 (木) 19:00~20:30
場所:県立三好病院2階 多目的ホール
演題:「アルツハイマー型認知症の薬物療法~BPSDへの対応を含めて~」
講師:香川大学医学部 精神神経医学講座 教授 中村 祐 先生
日時:平成31年1月29日 (火) 18:30~20:30
場所:徳島赤十字病院病院棟4階401会議室
特別講演:「2型糖尿病患者でのGLP-1受容体作動薬の使用意義を考える」
講師:大阪警察病院 糖尿病・内分泌内科部長 安田 哲行 先生
ミニレクチャー:「当院ドクターカー出動2000件のまとめ」
講師:徳島赤十字病院 救急科 副部長 吉岡 勇気 先生
日程:平成31年3月9日(土)14:00~17:00(予定)
場所:日亜メディカルホール(徳島大学病院西病棟11階)
対象:全国の医学部生(全学年)
内容:
○各臨床研修病院から、県内での臨床研修について説明
○各病院毎のブースで個別相談
備考:参加費は無料
問い合わせ先
徳島県保健福祉部 医療政策課 地域医療・医師確保担当
TEL:088-621-2151
2019年、新年おめでとうございます。1月2日(水曜)には、徳島市内のホテルは同窓会の予約で一杯。阿南市では、出身の由岐中学校(美波町)の同窓会(昭和49年卒)が開催され、私も参加した。同級生は、約100名(3クラス)であった。そのうちの37名、恩師2名の39名が集まった。恩師や同級生のスピーチに元気をいただいた。その由岐中学の校医を務めているが、現在は、全校生徒18名の小規模校となっている(当時の一割未満)。校訓は、「自律・協同」で、医療での病診連携に通じると考えている。
往時の同級生は3つの小学校からの入学だったが、現在は、隣にある由岐小学校のみで他は休校となっている。過疎・少子化・人口減は加速し、町内の中学(日和佐中学校)との統合の可能性も考えられる。3学期に入り、インフルエンザAが流行し、現場とともに、学級閉鎖を決め集団感染を防ぎたいと思う。
同窓会に出席された恩師のH先生(3年のときの担任)は、天文部の顧問で、火星の大接近や流星群の観察に誘ってもらった。また由岐中学には、アマチュア無線部(コールサインは、JA5YFH)があり、入部していたのをアルバムから思い出した。顧問のT先生(故人、JA5EWB)に勧められ、電話級の試験を受け、JA5IVIとして開局していた。
現在の通信手段は、ポケットベルから、携帯電話・スマホへと進化している。しかし、災害時に基地局が停電すると、携帯は使えない。そこで、アマチュア無線が大規模災害時に役立つことが期待されているという。さる12月には、その受験の際、健康診断書を書いていただいた関根惟和先生(徳島市の耳鼻科医、徳島大学昭和31年卒。コールサインは、JA5CK)がご逝去された。早世した中学の同級生とともに、悼んでいる。
結びに、同窓会にて思ったこと:まずは、自分自身や家族、病院スタッフが元気であること。そして、高齢化、人口減、災害対策をさらに学び、持続可能な地域医療に従事したい。本年もどうぞよろしくお願いします。
☆美波町立由岐中学校
⇒https://e-school.e-tokushima.or.jp/minami/jh/yuki/html/htdocs/
☆日本アマチュア無線連盟(JARL)
⇒https://www.jarl.org/
☆アマチュア無線局の災害マニュアル
⇒https://www.jarl.org/Japanese/2_Joho/2-4_Hijou/index-manual.htm
新年明けましておめでとうございます。寒さが一段と堪える日々が続いておりますが、皆様は健やかにお過ごしでしょうか。
大晦日の紅白歌合戦はご覧になられましたか。昨年の11月号で少し触れましたが、出場歌手が発表されたとき、徳島出身の米津玄師さんの名前は無く、友人と残念だねと話したのを覚えています。しかし、なんとサプライズで徳島の大塚国際美術館から生中継されたではありませんか。会場の演出や菅原小春さんのダンス、そして米津玄師さんの歌声が相まって素晴らしかったです。放送以降、ファンの中には大塚国際美術館を「聖地」と呼ぶ人もいるみたいですが、私も流行に乗って、少し熱が冷めてきた頃に「聖地」巡礼をしてみたいと思います。
話は変わりますが、「医学生情報箱」のコーナーでは、来たる3月9日(土)に開催されます徳島県臨床研修病院合同説明会について、ご案内させていただきました。この説明会は、県内(基幹型)臨床研修病院が一同に会し、各病院毎に全国の医学部生を対象に個別相談に応じるものです。本県での臨床研修に興味がある医学部生の方をはじめ、多数の医学部生の参加をお待ちしております。若手先輩医師からベテランドクターまで幅広い年代の先輩方から、有益なお話が聞けること請け合いです。当日は、県内で勤務する医師による特別講演も予定しています。読者のご子息をはじめ、ご親戚やお知り合いなど、医学部生がおられましたらぜひご案内をお願いします。
おかげさまで、今月も皆様の御協力によりましてドクターカモンメールを無事発信することができました。御協力いただきました医療関係者の方々をはじめ、皆様に厚く御礼申し上げます。
それでは、以上をもちまして「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第128号を終わらせていただきます。
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次回の「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第129号は、
2月20日(第3水曜日)の発行予定です。
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