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とくしま医師バンク通信ドクターカモンメールVoL.119(4月号)

1.「医師としての始まり」
地方独立行政法人徳島県鳴門病院研修医(1年目)増田太利志先生
2.トピックス
3.医師情報箱
4.みどころ・イベント情報
5 春の京都で、内科学を学ぶ
美波町国民健康保険美波病院 院長本田 壮一

6.編集後記
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1.「医師としての始まり」
地方独立行政法人徳島県鳴門病院研修医(1年目)増田太利志先生

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初めまして。地方独立行政法人徳島県鳴門病院、臨床研修医1年目の増田太利志
(マスダタリシ)です。
平成30年3月に徳島大学を卒業し、4月から内科での研修が始まり、早2週間が過ぎ
ました。右も左も分からない中、2年目の先生方、指導医の先生方、スタッフの方々
に救急の対応から検査の手技まで様々なことを教えていただきました。

今回は自分がなぜ地域枠で医師を目指したかということと、地方独立行政法人徳島
県鳴門病院を志望した理由について述べさせていただきたいと思います。

まず自分がなぜ地域枠で医師を目指したかということについてです。わたしは医師
である父から、へき地では患者を診察した医師が常にその病院にいるとも限らないと
いった状況を聞きました。そのため患者は主治医と呼べる信頼できる医師を得にくい
と思われました。へき地では独居などで介護も交通手段もなく自力で通院できないと
いった病気以外にも不安が多くあります。また医師側にも、継続して治療に当たるこ
とが難しく、経過がわかりづらいという問題もあると思いました。そこで、わたしは
地域に住み、地域と密着した医療を行いたい、患者の方の話をじっくり聞き、その方
の考えていることに共感し、その方を取り巻く環境を含めて理解できるような医師に
なりたいと思い、地域枠で医師を目指しました。

次に地方独立行政法人徳島県鳴門病院を志望した理由についてです。6年次に部活
動の先輩に誘われて病院見学させていただいた際、職場の雰囲気がよく、質問しやす
い環境であったことや地方独立行政法人徳島県鳴門病院の研修プログラムは自由度が
高く幅広く研修できるということ、救急車の受け入れが多く十分に救急医療の研修が
できるということです。
最後に今後の抱負を述べさせていただきたいと思います。この研修で医師として働
くうえで必要な知識、技術を身につけ、社会に貢献したいと思います。また、患者の
方から「この先生に会えてよかった。」と思われるような医師に成長できるよう精一
杯努力していこうと思います。よろしくお願いいたします。

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2.トピックス

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■医師のキャリア形成に関する相談窓口
徳島県では徳島大学と連携し、地域医療を担う医師のキャリア形成支援と本県の医
師不足の状況等を把握・分析し、医師の地域偏在の解消や医師確保の支援等を行うこ
とを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置しております。
当センターでは、キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますので、お気軽
にご相談ください。

■医療勤務環境改善支援センター
県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し、医療労務管理アドバ
イザーや医業経営アドバイザーと連携し、県内の医療機関における勤務環境改善の取
組を総合的に支援しています。

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3.医師情報箱

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■第78回徳島神経疾患症例研究会
日時平成30年 4月 26日 (木) 18:30~20:00
場所国立病院機構徳島病院・カンファレンス室

演題ミニレクチャー「難病患者に対する心理的支援」
講師 国立病院機構徳島病院臨床心理士井上真理子氏

演題1.「外来における認知症の基礎知識」
講師国立病院機構徳島病院神経内科武内俊明先生

演題2.「徳島県に多い筋萎縮性側索硬化症とパーキンソン病の合併例ALS/PD Tokushima」
講師徳島大学病院神経内科和泉唯信先生

■糖尿病治療最適化セミナー
日時平成30年 5月 11日 (金) 19:00~20:50
場所阿波観光ホテル

演題話題提供「徳島県おける重症低血糖の現状」
講師徳島県立中央病院糖尿病・代謝内科部長白神敦久先生

講演1.「迫りくる低血糖~重症低血糖を回避するためにすべきこと~」
講師神戸市立医療センター中央市民病院
糖尿病・内分泌内科医長岩倉敏夫先生

講演 2.「動脈硬化進展抑制と糖尿病治療」
講師順天堂大学大学院医学研究科
代謝内分泌内科学准教授三田智也先生

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4.みどころ・イベント情報

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■次世代育成支援イベント『おぎゃっと21』開催!
日程:2018年5月3日(木・祝),4日(金・祝)
10:00~15:00
場所:アスティとくしま
はぐくみ徳島実行委員会(徳島県内の行政、医療機関、ボランティアなどと協働で
徳島新聞社が進める子育て支援組織)は、次世代育成支援イベント『おぎゃっと21』
を今年も開催いたします。
妊婦、0歳児~未就学児とその家族を対象とし、子どもの目線を第一に考え「家族
で楽しみながらの子育て」を体感できる会場作りに努めています。遊び、健康、応
援、情報の各コーナーにて多彩なブースを展開し、さらにステージイベントも盛りだ
くさん。さらに今年は2Fに小さな子どもと一緒に飲食ができるスペースを新設しま
す。ぜひご来場ください。


<問い合わせ>
はぐくみ徳島実行委員会事務局
(088-655-7331/徳島新聞社事業部内/平日9:30~17:30)

■小松島春のまつり・金長まつり
日程:5月16日(日)9:00~16:00
場所:小松島市金長神社(小松島市中田町字脇谷)
TEL:0885-32-3533(小松島市商工会議所)

阿波の狸合戦で有名な阿波狸 金長大明神をお祀りしている金長神社で開催される
イベントです。
狸神輿をかつぐ地元のこどもたちや稚児行列のほか、もち投げやビンゴゲーム等、
楽しいイベントが盛りだくさんです。
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5春の京都で、内科学を学ぶ
美波町国民健康保険美波病院 院長本田 壮一

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2018年春の内科学会は、京都市で開催された。週末の休日を利用して関連する学会
などに参加した。

1)日本血管不全学会(4月14日、土曜)
「血管不全(Vascular Failure)」(血管機能障害)についての新しい学会で、「心
血管イベント回避に向けた血管機能診療」をテーマに、佐田政隆先生(徳島大学)が
会長を務められた。
午前には、「血管不全における血管周囲脂肪組織の役割」や、「頚動脈エコーを臨
床にどう活かすか?」、「血流障害とBPH/LUTSーその診断と治療ー」などの講演を拝聴
した。午後からは「血圧脈波検査CAVI/PWVの現状と問題点」や「頚動脈エコーの新し
い評価法と課題」と題したハンズオンがあり、実際にprobeを使い頚動脈エコーの実
技指導を受け、有益であった。

2)腫瘍内科医会セミナー(14日)
「免疫チェックポイント阻害薬時代における腫瘍内科の役割」と題して開催され、
専門医制度や、がんゲノム医療についての講演・シンポジウムがあった。

3)地域医療シンポジウム(15日、日曜)
井口清太郎先生 (新潟大学)らが中心となり開催された。2025年問題などの超高齢
化社会や地域医療構想、かかりつけ医、在宅医療などの議論があった。

4)日本臨床内科医会総会(15日)
京都での開催は3年ぶりとなる。総会の後、(1)糖尿病、(2)ウイルス肝炎、
(3)UUI(切迫尿失禁)についてのセミナーがあった。午後には、「超高齢社会に備え
る! かかりつけ医と在宅医療」や「新たな専門医制度の現状と課題」の講演を拝聴し
た。その後、ジャズ(オールディーズ)のバンド演奏を楽しみながら、全国の仲間と
久闊を叙した。
□□□
2019年4月の日本内科学会は、名古屋市で開催される。徳島大学の先輩である長谷
川好規先生(名古屋大学)が会長を務められると知り、是非、来年も参加したいもの
だと考えている。

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6.編集後記

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満開の桜も終わりを告げ、4月も半ばを過ぎました。これを読んでくださっている
皆様の中にも、卒業や進学、あるいは職場の異動など、様々な新生活がスタートして
いることと存じます。

私も今春から県庁に就職し、医療政策課に配属となり、とくしま医師バンクの担当
となりました。医療に関する知識が豊富なわけでもなく、まだまだ不慣れな点ばかり
でございます。4月当初は、様々な研修に参加させていただいております。

正直、どのような内容を扱うのかほとんど把握できておりませんが、出来る限り学
習し、会議で学べることは全部吸収するつもりで臨みたいと考えております。何かの
縁で医療に携わることになったと思いますので、精一杯勉強し、徳島県の医療環境の
向上に役立てるよう頑張ってまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたしま
す。

それでは、以上をもちまして「とくしま医師バンク通信ドクターカモン
メール」第119号を終わらせて頂きます。
ホームページの不具合の関係で1日遅れての配信となったことをお詫び申し上げま
す。
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次回の「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第120号は、
5月16日(第3水曜日)の発行です。

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