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とくしま医師バンク通信ドクターカモンメールVoL.116(1月号)

1.「新年を迎えて」
徳島県保健福祉部医療政策課課長佐藤泰司
2.トピックス
3.医師情報箱
4.医学生情報箱
5.みどころ・イベント情報
6.「循環器病学の最新知識を学ぶ」
美波町国民健康保険美波病院院長本田 壮一先生
7.編集後記

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1.「新年を迎えて」
徳島県保健福祉部医療政策課課長佐藤泰司

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明けましておめでとうございます。皆様には、輝かしい新年を健やかにお
迎えのことと、心からお喜び申し上げます。

さて、本県の地域医療を取り巻く状況につきましては、人口10万人あたり
の医師数こそ「全国第1位」となっておりますが、実際には医師の約75%が
県東部圏域に集中しているいわゆる「地域偏在」や、産科、小児科、外科など
特定の診療科においての医師が不足する「診療科偏在」が顕著であり、地域に
おける医師確保が非常に大きな課題となっております。
こうした中、医療政策課においては徳島大学と連携し、医師不足地域にお
ける診療支援を行う「寄附講座」の設置や、徳島県医師修学資金貸与制度、
いわゆる地域枠制度の運用を行うことで、地域における医師の配置及び計画
的な育成に努めているところであり、今年度から「地域枠第一期生」が初期臨
床研修を終え、本格的に地域医療に従事し始めているところです。
また、平成30年度からは新たな専門医制度が開始される予定であり、
「総合診療専門医」が基本領域専門医の一つとして加わる予定となっており
ますので、県としても、地域枠医師など、地域医療を担う医師の
「総合診療専門医」をはじめとしたキャリア形成支援のより一層の充実を図っ
て参ります。
現在、「全国に先駆けた急速な高齢化の進行」や「深刻な医師不足、地域偏
在」など、本県の保健医療が抱える課題を踏まえつつ、本県の保健医療施策の
基本的な指針となる「徳島県保健医療計画」の策定を進めおります。計画で
は、「地域包括ケアシステムの構築における医療と介護の連携」、「アレル
ギー対策」や「高齢者保健医療福祉対策」などの新たな要素も盛り込むことと
しており、医療審議会をはじめ関係者の皆様のご意見を伺いながら、県民の皆
様の視点に立った、分かり易く、実効性の高いものとしたいと考えておりま
す。
また、団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて、限りある医療資
源を効率的かつ効果的に配置し、医療提供体制のあるべき姿を構築するため、
策定した「地域医療構想」についても、計画の一部として位置付けるととも
に、その実現に向け、地域の実情を十分踏まえ、丁寧な議論を重ねながら、本
県の将来を見据えた「あるべき医療提供体制の構築」を目指して参ります。
今後も、深刻な医師不足、地域偏在をはじめとした諸課題に取り組み、より
よい医療提供体制を構築できますよう、課員一同しっかりと取り組んで参りま
すので、皆様におかれましても、引き続き、御理解、御支援の程、よろしくお
願い申し上げます。

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2.トピックス

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■医師のキャリア形成に関する相談窓口
徳島県では徳島大学と連携し、地域医療を担う医師のキャリア形成支援と
本県の医師不足の状況等を把握・分析し、医師の地域偏在の解消や医師確保
の支援等を行うことを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置し
ております。
当センターでは、キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますの
で、お気軽にご相談ください。


■医師求人情報
1月17日(水)現在、「とくしま医師バンク」における徳島県内の公的医
療機関等からの医師求人情報は、常勤43件、非常勤16件です。

■医療勤務環境改善支援センター
県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し、医療労務管
理アドバイザーや医業経営アドバイザーと連携し、県内の医療機関における
勤務環境改善の取組を総合的に支援しています。


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3.医師情報箱

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■平成29年度主治医研修
日時:1月22日(月)19:30~21:30
場所:徳島県医師会館4階
演題1.「介護保険事業「新しい総合事業」(仮)」
2.「介護保険制度における主治医の役割について」
「要介護認定の仕組みと基準について」
「介護認定審査会における審査判定の方法について」
3.「主治医意見書の具体的な記載方法について
(Q&Aと記入事例による説明)」
「特定疾病にかかる診断基準について」
講師1.徳島県医師会介護保険委員会委員長山上敦子先生
2.徳島県保健福祉部長寿いきがい課
3.徳島県医師会介護保険委員会委員本田壮一先生
■子どもの事故防止プロジェクト医師等研修会
日時平成30年 2月 9日 (金) 19:00~21:00
場所徳島県医師会館4階ホール

演題「子どもの事故予防ーサイエンステクノロジーによる新しい予防戦略」
講師長崎県大村市出口小児科医院院長出口貴美子先生
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4.医学生情報箱

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■徳島県臨床研修病院合同説明会(主催:徳島県臨床研修連絡協議会)
日時:平成30年3月11日(日)14:00~17:00(予定)
場所:日亜メディカルホール(徳島大学病院西病棟11階)
対象:全国の医学部生(学年不問)
内容:○県内基幹型臨床研修病院による県内での臨床研修について説明
○県内基幹型臨床研修病院による各ブースでの個別相談
備考:参加費は無料
問い合わせ先
徳島県保健福祉部医療政策課地域医療・医師確保担当
電話088ー621ー2212

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5.みどころ・イベント情報

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■とくしまLEDフェスティバル
開催期間:2月9日(金)~18日(日)18:00~22:00
開 催 地:徳島市中心部(新町川、城山公園、万代倉庫、県庁)
概要:LEDにデジタルアートを融合した、「とくしまLED・デジ
タルアートフェスティバル」を開催します♪
シンボルアート作品として、デジタルアート集団「チームラボ
(代表は徳島市出身の猪子寿之氏)」の4作品が展示されます。
ほかにも、ライブパフォーマンスやワークショップなど多彩な催
しも実施される予定です。

問い合わせ先:徳島市経済政策課内同実行委員会事務局
電話:088ー621ー5225

■ぷちアソビ
開催期間:2月17日(土)・18日(日)10:00~17:00
開 催 地:徳島市東新町商店街ほか
概 要: 春・秋に開催されるアニメイベント「マチ★アソビ」の番外編と
して「ぷち★アソビ」が開催されます!「ぷち★アソビ」は、お
子様とご家族で楽しめるイベントです。アニメキャラクターや
ご当地キャラクターがマチに集合!
問い合わせ先:アニメまつり実行委員会
電話:088ー621ー2356
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6.「循環器病学の最新知識を学ぶ」
美波町国民健康保険美波病院院長本田 壮一先生

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内科診療で大きな部分を占める循環器内科の二つの研究会に出席したので報
告する。

(1)第111回 日本循環器学会四国地方会
2017年12月9日(土曜)に、徳島市で開催された。会長は、藤永裕之先生(徳島
県立中央病院)。“地域医療に根ざした循環器診療を考える”がテーマ。超高
齢化社会で、研修医を含む循環器内科や心臓血管外科医師のみならず看護師な
どとの医療スタッフのチーム医療が重要というメッセージがあった。男女共同
参画セミナーが企画され、江守裕子先生(福井県の勝山総合病院)の「妻・
母・嫁であること、そして多くの出会いが医師としての成長の糧」という講演
は示唆に富むものであった。小川久雄先生(国立循環器病研究センター)の教
育講演「日本における循環器疾患のエビデンス」や、翌10日(日曜)に県立中
央病院で開催された市民公開講座「心臓をいたわって、いつまでも心と体を健
康に」(小川先生もご講演)も有益であった。

(2)第14回 脳心血管抗加齢研究会学術大会、アンチエイジングフェスタ2017
翌週の2017年12月16日(土曜)・ 17日(日曜)に、大阪市で開催された学術集
会に、学会長の佐田政隆先生(徳島大学・循環器内科)のご好意で、出席し
た。“脳心善用、自他共栄”をテーマとし、睡眠などの病態生理、食事・運
動・薬物による高血圧・動脈硬化に対する最新研究の動向を知った。冬季オリ
ンピックに出場した上村愛子選手らのお話を聞く機会も得た。

循環器領域の研究や診療の進歩は著しく、二つの研究会より現状を知る機会
となった。この分野の医療者や研究者と親交を結ぶことができ、有益で知的興
味を満たす内容であった。

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7.編集後記

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平成30年最初のカモンメールですので、改めて、新年明けましておめでと
うございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
みなさま年末年始はいかがお過ごしだったでしょうか。私は、正月三が日
も終わり、気持ち新たに仕事に取り組もうと思った矢先、体調を崩してしま
いました。体調を崩しやすい季節ですので、みなさまは私のようにはならな
いようお気を付けください。
それでは、以上をもちまして「とくしま医師バンク通信ドクターカモン
メール」第116号を終わらせて頂きます。今後とも御愛読よろしくお願いいた
します。


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次回の「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第117号は、
2月21日(第3水曜日)の発行です。

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