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ときわプラザは、全ての個人が性別に関わりなく、共に個性や能力を発揮し、自分らしく生きていけるよう、男女共同参画に関する様々な課題について学び、気づき、考える講座の開催などを通じ、みなさんが楽しく学べる時間と機会を「フレアキャンパス講座」として提供しております。

防災には女性の視点が不可欠です!!

防災には女性の視点が不可欠です!!

防災には女性の視点が不可欠です!!

  • 災害時には平常時における社会の課題が顕在化します
    • 例えば、平常時の社会に、意思決定の場に女性が少ない、またはいないという課題があれば、災害時には、災害対応や復旧・復興で女性の意見やニーズが反映されず、必要な支援・物資が提供されないという課題が顕在化します。
    • 二つ目の例として、平常時の社会に「男性は仕事」「女性は家庭」といった性別を理由とした役割分担意識が根強いという課題があれば、災害時には、避難所運営で男性がリーダー、女性は食事や片付けなど、特定の役割が片方の性別に偏るという課題が顕在化します。
    • 三つ目の例として、平常時の社会にDVや性暴力など女性に対する暴力が課題であれば、災害時には、避難所などでプライバシーが守られないことや、様々なストレスや制約が重なることなどによりDV・性暴力のリスクが高まるという課題が顕在化します。
    • 四つ目の例として、平常時の社会に女性は非正規雇用で働く場合が多いという課題があれば、災害時には、女性は、解雇、雇い止めなどの対象になりやすく、世帯収入が減る・途絶するという課題が顕在化します。
  • そうならないために、男女共同参画の視点に立った次の取組を進めることが重要です。
    • 取り組みの一つが、意思決定の場に女性が参画することです。防災対策に女性の視点が入ることで、女性と男性の異なるニーズや課題が的確に把握されます。
    • また、高齢者、障がい者、乳幼児などの介護・介助をするケア者(多くの場合女性)のニーズを踏まえた支援ができます。
      • すると、女性と男性で異なる被害の影響が軽減されたり、要配慮者の支援が充実したりします。
      • それにより、被害全体が縮小します。
    • 取り組みの二つ目として、男女共同参画部局・男女共同参画センターと連携することです。このことで、防災・復興のあらゆる施策に女性の視点が組み込まれます。
    • 三つ目の取り組みは、女性の防災人材の育成により、地域で女性の防災リーダーを増やすことです。
    • すると、女性の視点からの災害対応について男性の理解が深まります。
      • これらの取り組みから、女性と男性がともに防災・復興に参画し、協力する体制が整います。
      • それにより、災害に強い社会が作られます。
  • 最後に、内閣府が出している、災害対応力を強化する女性の視点~男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン~から一部を抜粋します。
    • 女性に対する暴力の防止・安全確保
      • ○性暴力・DV 防止に関するポスター等を避難所の見やすい場所に掲示する。
      • ○トイレ・更衣室・入浴設備を適切な場所に設置し、照明や防犯ブザーで安全を確保する。
    • 避難所の環境整備
      • ○プライバシーの十分に確保された間仕切りにより、世帯ごとのエリアを設ける。
      • ○トイレ・物干し場・更衣室・休養スペース・入浴設備は、男女別に設ける。授乳室を設ける。これらの施設を昼夜問わず安全に安心して利用できるような配慮を行う。
      • ○女性用品の配布場所を設ける。
      • ○女性用トイレの数は、男性用トイレの数に比べ、多くする。多目的トイレも設置する。
      • ○運営体制への女性の参画を進める。
    • 物資の供給
      • ○女性用品を配布する際は、女性が配布を担当する。