鳴門藍住農業支援センターが管轄する1市5町(鳴門市・松茂町・北島町・藍住町・板野町・上板町)は、 県の北東部に位置し、肥沃な沖積平野と温暖少雨の自然環境、関西市場に近い地理的利点を有するなど、恵まれた条件のもとで発展してきた県内有数の農業地帯です。
現在では、にんじん、かんしょ、れんこん、なしなど「とくしまブランド」品目を中心とした産地が形成されており、管内の農業産出額は県全体の約4分の1を占めています。また、1戸あたりの農業産出額も県の平均を大きく上回っており、収益性の高い自立した経営を営む農業者が多くいます。
しかし近年は、都市化、混住化に伴う優良農地の減少や、担い手の高齢化による後継者の減少、さらには産地間競争の激化、輸入農産物の増加や消費者の嗜好の変化、生産資材の高騰など多くの課題を抱えており、加えて気象変動への対応といった新たな課題への取り組みも求められています。
こうした課題の解決に向け、県の「協同農業普及事業の実施に関する方針」を踏まえ、産地 づくり、人づくりを総合的に進めることで、生産性の向上と持続性の両立を実現するため、以下の方針に基づき普及指導活動を展開します。
(1)ブランド産地の生産力強化
にんじん、かんしょ、れんこん、なしなどを中心とした「とくしまブランド」産地の競争力を高めるため、生産者やJA、市町をはじめとする関係機関との連携により、持続的な生産力の強化を支援します。
(2)園芸農業の振興
イチゴ、トマト、シンビジウムなどの主要施設園芸品目では、気象変動により栽培環境が変化し、生理障害や病害虫の発生が増加傾向にあるため、環境制御技術、省力・多収技術、新品種導入などを促進し、施設園芸農家の経営安定を支援します。
(3)水田農業の振興
徳島県水田地域内流通体制の整備や、WCS用稲の生産拡大、高温耐性品種の導入による品質向上など、水田の有効活用を図り、耕種農家と畜産農家の経営安定を支援します。
(1)人材育成・確保
新規就農者の育成・確保を図るため、青年農業者クラブ活動等を通じて新たな知識・技術の習得や経営管理能力の向上を促進し、地域社会の担い手として活躍できるよう支援します。また、女性農業者の活躍推進、農福連携の強化及び農繁期の円滑な労働力確保にも取り組みます。
(2)環境に配慮した農業の推進
持続可能な食料生産を実現するため、環境と調和のとれた農業を推進し、有機物資源の循環利用による土づくりや、化学肥料・科学農薬の使用低減など、環境に配慮した生産技術の導入を支援します。
(3)スマート農業技術の実装
農業者の生産性を飛躍的に向上させるため、自動走行トラクター、ドローン、ロボット、AI、IoTなどの先端技術の導入・活用を支援します。
(1)野生鳥獣等による被害の防止
中山間の農産物を中心とに被害をもたらすイノシシやサル、なしを加害するカラス、れんこんを食害するカモなど、野生鳥獣による農作物被害ぼ防止対策を支援します。
(2)6次産業化の促進
地域資源を活用した6次産業化商品の開発や,地域の食文化や生産にこだわった商品開発を支援します。
(3)食育,地産地消の推進
消費者と生産者をつなぎ,地産地消を進める場として重要な役割を果たしている直売所の運営を支援するとともに,農業者が小学生などを対象に行う農業体験,食育活動を支援します。
(1)協議会活動の推進
・課題計画の樹立と支援
・全国生産者との交流支援(全国れんこんサミットの開催)
(2)収量向上対策
・施肥適性化のための実証と周知
・収量性の高い品種の導入及び選抜
・太陽熱消毒処理の体制整備
・水田転作の検討
(3)収量回復のための省力化および作業改善
・土堀り圃場における水掘りの検証
・共同選果の試行
(1)にんじん品質向上技術の検討
・乾腐病の発症状況の調査と重点指導
・ネギ残渣すき込み技術を用いた根部障害の対策と検討
(2)労働力の省力化及び補完
・農業短期バイトアプリの活用推進
・除草剤施用の省力化の検討及び支援
(1)若手勉強会組織の設立による人材育成
・自主運営に向けた計画の樹立支援
・かんしょ塾の開講
(2)環境負荷低減につながる技術の導入支援
・かんしょ版スマート農業システムの構築
・クロルピクリン混合剤による削減技術の実証
(3)共同育苗への体制づくり
・共同育苗システムの導入検討
(4)多様な労働力の確保に向けた支援
・地域人材マッチング機能の強化
・農業短期バイトアプリの活用推進
(1)支援体制の機能強化
・関係機関との役割分担の明確化と連携強化
(2)担い手支援
・若手なし生産者グループへの技術支援
・温暖化対策、ジョイント栽培技術の安定
(3)園地流動化の促進
・ジョイントチャレンジ園設置
・リタイア園マッチング支援
普及指導体制
活動範囲は、鳴門市、松茂町、北島町、藍住町、板野町及び上板町を管轄します。農業支援第二担当及び鳴門藍住ブランド推進担当の2担当制とし、市町、JA、関係団体・組織等と連携を密にし、適切な分担のもと、地域農業振興上の課題解決に向け、効果的な普及指導を展開します。
農業支援第二担当
技術及び経営指導を基本とし、担い手の育成や産地の振興、地域活性化等に取り組みます。
鳴門藍住ブランド推進担当
技術指導を基本に、にんじん、かんしょ、れんこん及びなし等のとくしまブランド品目の産地強化、増産の推進、持続性のある生産技術等、地域の緊急かつ重要な課題の解決に取り組みます。
県関係機関との連携
現地の問題対処については、農業革新支援センター、各地域の農業支援センター及び試験研究機関と連携を図りつつ適切に対応します。
令和7年度グリーンメールvol.4 (PDF:2 MB)
令和7年度グリーンメールvol.3 (PDF:2 MB)
令和7年度グリーンメールvol.2 (PDF:2 MB)
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