本日9月11日「令和6年度決算に係る健全化判断比率等について」という資料が公開された。その中で(2)資金不足比率という項目があり、病院事業会計など様々な事業会計が項目としてリストアップされているがすべてにおいて資金不足額がないとの説明がなされている。
一方で本年7月には県立3病院と病院局の決算は過去最大の35億円余の赤字だと報じられている。その前の年も赤字であったらしい。
ここで我々一般県民が知りたいのは用語の定義と実態である。「健全化」とはどいううことか?「健全」とは異なるが、わかりやすい説明を要求する。
毎年巨額の赤字を出しているのに資金不足は無いというのは税金から莫大な資金援助をしているからではないのか? 6月徳島県議会は国に病院の経営支援を求める意見書案を提案する方向だとNHKの報道はあった。毎年の税金の使われ方、金の流れを明快に説明するべきではないか?
県民を惑わすあるいはわかりにくい情報開示は「透明度UP」の県方針からは極めてかけ離れた姿勢であると思うが。
また自分には知識の無い事業が多いが他の項目はどうなんだろうか?
「地方公共団体の財政の健全化に関する法律(財政健全化法)」により、地方公共団体は毎年度、健全化判断比率や資金不足率を算定し、監査委員の審査を経て議会に報告し、住民に公表しております。
「資金不足比率」の計算式は以下のようになります。
資金不足比率 =1資金の不足額/2事業の規模
1資金の不足額は、原則「流動負債」から、「流動資産」を差し引いた額となります。ただし、流動負債から除外されるものがあり、翌年度に償還する「建設改良費等の財源に充てるための企業債」などが、これに該当します。
2事業の規模は「営業収益」であり、病院事業会計の場合は、「入院収益」や「外来収益」などがこれに該当します。
この計算式によると、令和6年度病院事業会計は資金剰余で、資金不足額はございません。
県立病院は、「救急医療」や「へき地医療」など、不採算であっても政策的な理由で実施する必要がある分野の財源として、一般会計から繰入金を受けております。
また、保険医療機関は、公定価格である診療報酬によって運営されており、物価や人件費の上昇の影響を価格に転嫁できないことから、県立病院も非常に厳しい経営を強いられておりますが、地域の中核医療機関として、引き続き、持続可能な医療提供体制の確保、経営基盤の強化に取り組んで参ります。
※回答文については、提言者にお返事した際の内容を掲載しております。その後の事情変更により、現在の状況と異なる場合がありますので、詳しくは担当課までお問い合わせください。
徳島県 企画総務部 財政課 財政経営担当
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