近年の物価高騰や医療・毎日使用しなければならない装具の値上がりなどでオストメイトを取り巻く環境は苦しさを増しています。2005年から2024年までの代表的なストーマ装具の価格は平均40%値上げされています。1993年に国から市町村の采配給付基準額が決められるようになってから、見直しが行われていない市町村は役80%で32年間変わらない自治体が多くを占めています。
昨年市町村への要望を実施し、24市町村のうち8自治体が増額に応じていただきました。本年も同じく全市町村に要望書を提出し、ご理解とご協力をお願いすべく要望書を発送したところであります。増額いただきました自治体におきましても今後の福祉向上のため所見やご意見をいただきたいとお願いしています。
そこで、徳島県にお願いしたいことは、この日常生活用具給付等事業における排泄管理支援用具給付金が市町村によって格差が生じていることへの是正についてご意見をいただきますとともに、ご理解いただけますれば国においても日本国中どこの県においても同レベルの給付が受けられるようお取り計らいいただけますよう陳情いただければありがたいと存じます。
昨年度にもお願いしたところでございますが、オストメイトの数は全国では約23万人、県内では1,500人から1,800人程度であると推定されていますが、実数を調査し教えていただきたい。消化器系(コロ)、尿路系(ウロ)と合計です。誤った情報や誹謗中傷が横行する中、信頼できる数値を知っておくことは、県としても今後の福祉向上や政策に生かしていけるものと考えます。私たちにおいても各自治体の人工膀胱・人工肛門の患者数がわかれば、活動をするにも参考になると考えています。昨年度の回答は、調査していなので分からないとのことでした。
私たちは、障がい者になっても社会のために働いたり、ボランティア活動もしながら一生懸命地域活動を支えています。こうした仲間と共に力を合わせてより良い郷土徳島を作るためにそれぞれの力を結集し、誰もが楽しく暮らせる社会を目指して頑張っています。
徳島県としての所見をいただきたいと存じます
日頃は、障がい福祉行政の推進に御協力をいただきありがとうございます。
障がいのある方の日常生活を円滑にするための用具の給付や貸与を行う「日常生活用具給付等事業」は、実施主体である市町村が、地域の実情に応じて実施要綱を定めているため、補助の内容や基準額等が市町村によって異なることがあり、当該事業の一種目である「排泄管理支援用具給付金」についても、差が生じていることは認識しております。
県におきましては、事業の実施主体である市町村において、「ストーマ装具」に対する補助をはじめとする「日常生活用具給付等事業」が効果的・効率的に実施できるよう、国に対し、必要な財源の確保について継続的に政策要望を行っているところであり、市町村に対しても、貴会からの要望の趣旨が御理解いただけるよう周知啓発に努めて参りたいと考えております。
なお、オストメイトの数については、個人的な情報に関わることであり、住民に最も身近な市町村においても把握が困難であることから、昨年度は、関連する障害に限定した身体障害者手帳の所持者数及び日常生活用具給付等事業における「ストーマ装具」に対する補助実績から算出した推計値をお示しさせていただいたところです。
今後とも、すべての県民が障がいの有無にかかわらず、いきいきと活躍できる「共生社会」の実現に向けてしっかりと取り組んで参りますので、引き続き、ご支援・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
※回答文については、提言者にお返事した際の内容を掲載しております。その後の事情変更により、現在の状況と異なる場合がありますので、詳しくは担当課までお問い合わせください。
保健福祉部 障がい福祉課 企画担当
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ファクシミリ:088-621-2241
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