20代
DMVの利用促進に関して質問と提案をさせていただきます。
目安箱における過去の意見を見ていたところ、2023年8月にDMVの運行区間を延長すべきであるとの提案がされていました。私も概ね同意見です。2024年度3月期決算からも分かるように、DMVブームは翳りを見せてきています。これからは、DMVという乗り物の目新しさのみならず、県民生活や観光における利便性も一層重視していくべきだと思われます。
・2023年から現時点に至るまで、徳島駅方面へのDMVの延長に関する取り組みや試みをなさっていれば、教えてください。具体的には、2023年の時点で課題とされていた、国の規制や阿佐海岸鉄道の会社体制について、県から何か改善へのアプローチをなさっているのでしょうか?
・室戸への便は、1便あたりの乗客者数が比較的多いように思うのですが、そのようなデータはあるでしょうか?
・観光/DMV利用促進のために、室戸への増便を検討すべきではないでしょうか?私自身、室戸へDMVを利用して旅行しようと思った際、1日に1往復しかないことを知り断念した経験があります。
【生活環境部からの回答】
阿佐海岸鉄道へのDMVの導入に当たっては、国のDMV技術評価検討会において、継続的な営業運行は同社が初めてとなることから、「DMV専用線区であること」、「単車運行であること」などの前提条件が示され、現在、阿佐東線において、県において技術的なサポートなども行いながら、国の「長期耐久性の検証」に必要となる運行実績を積み重ねているところです。
今後、運行区間の拡大を行うためには、鉄道区間に関しては、現時点においても、国のDMV技術評価検討会における前提条件の緩和や更なる技術開発の進展がなければできない状況です。
また、DMVの車両数や運転士などの体制強化も必要となりますが、人件費の増加や新たな車両の調達などを伴うものであるため、慎重に検討を行う必要があります。その一方で、「運行ルートの検討」や「新たなニーズ」を把握することは重要であるため、県では、関係自治体やDMOと連携し、奈半利便の特別運行、地元の観光資源と連携したツアーや運転体験ツアーの開催など様々な運行形態を試行する取組を進めているところです。
今後とも、DMVの安全運行に資する「長期耐久性の検証」を進めながら、運行ルートの検討をはじめ、更なる認知度拡大や利用促進、収益確保の取組を関係自治体とともにサポートして参ります。
なお、DMVの便別の利用状況は公表されておりませんが、むろと便は、連休やお盆、年末年始等の繁忙期には、全国から鉄道ファンや観光客の方々が訪れ、DMV乗車や徳島~高知間の移動手段として利用される方も多い状況であるとお聞きしております。
※回答文については、提言者にお返事した際の内容を掲載しております。その後の事情変更により、現在の状況と異なる場合がありますので、詳しくは担当課までお問い合わせください。
交通政策課 鉄道活性化担当
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