60代
スダチは毎日味噌汁、漬物等に利用させてもらってます。
しかし、すし飯にはどうも向かない様でして、大体他商品を利用してます。
すだちの品種改良は無理なのでしょうか?
よろしくお願いたします。
【農林水産部からの回答】
御意見いただきありがとうございます。
「すだち」は生産量の9割以上が徳島県産であり、県の特産品として県内外で親しまれています。
「すだち」は、緑色の「未熟な果実」であるため、風味の特徴として、すがすがしい香りとさわやかな酸味を有していることから、魚や肉などの食材や、醤油をベースとした濃い味付けの料理と相性が良いとされています。一方、使用する料理によっては、その香りや酸味が合わないと感じることもございます。
県では、これまで、さらなるブランド力の向上に向け、「すだち」等の香酸カンキツの品種育成を進めており、平成16年には種なしすだち「徳島3X1号」、平成29年にはまろやかな酸味を持つ「阿波すず香」を品種登録するとともに、令和3年には果皮の緑色が濃く、長期貯蔵に適しているすだち「勝浦1号」について品種登録の出願をしたところです。
参考に、「すだち」の他、徳島県が誇る「4大香酸カンキツ(すだち、ゆず、ゆこう、阿波すず香)」の特徴を御紹介します。
「ゆず」は、徳島県が国内2位の生産量を誇り、風味の最大の特徴は「独特の芳香」であります。また、酸味と甘みのバランスが良く、幅広い料理の引き立て役として使用されています。
「ゆこう」は、国内生産量の99%以上を徳島県が占めています。「ゆず」と似た芳香を有する一方で、糖度が高く酸味は控えであるため、強い酸味が苦手な方に特に好まれております。
「阿波すず香」は、「すだち」と「ゆず」の交雑により得られた品種であり、「すだち」の風味を残しつつも、「ゆず」に似た甘みや香りを感じれる点が大きな特徴です。
これらの特徴を考慮いただき、料理に合わせてお使いいただければ幸甚です。
今後も、「すだち」等の魅力を最大限に活かした品種育成に取り組んでまいりますので、御支援くださいますよう、よろしくお願いします。
※回答文については、提言者にお返事した際の内容を掲載しております。その後の事情変更により、現在の状況と異なる場合がありますので、詳しくは担当課までお問い合わせください。
農林水産総合技術支援センター 農産園芸研究課 果樹担当
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