発達障がいの代表的なものとして、主に次ぎのようなものがあります。(厚生労働省のHPより抜粋)
障がいの原因は「脳機能のアンバランスさの問題」と考えられています。発言や行動について、周囲からは「行動や考え方が独特」「能力の偏りがある」ように映ることがありますが、性格や怠慢によるものではありません。また、しつけ、環境、経験不足などの問題でもありません。
社会性、想像力、コミュニケーションの三つの側面に独特な特徴を持っている方が多いほか、不注意、衝動性、多動性、感覚過敏、運動や読み、書き、計算の苦手さといった特徴を有している方もいます。どんな能力に障がいがあるか、どの程度かは一人一人で異なります。また、環境要因によって強みになることも、弱みになることもあります。
障がい開示を受容ができていない、障がい者手帳を取得したくないなどの理由で、障がい開示をせず一般就労している方はたくさんいます。また、本人自身が障がいや特性に気づいていない場合もあります。障がい開示をしても、安心して仕事ができると思えるような支援体制を作ることが重要です。
発達障がい者には、職場環境の配慮が必要な反面、仕事上の強みを持つ方が多くいます。これらの強みが活かせる職場に配置したり、環境への配慮をすることで、持てる力を発揮できるようになります。
○豊富な専門知識、ある分野で優れた能力を発揮
○ルーティーンワークへの高い集中力・持続力
○独特な発想・感性
○作業の正確さ・厳密さ、細部への注意力
○遅刻・欠勤の少なさ
発達障がい者の特徴(例) | 配慮例 |
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仕事でのミスが多い | やるべき仕事、理由、手順を再確認する(注意や指摘だけでなく、マニュアルを作成するなど、どうすればよいかを一緒に考える |
複数の仕事を同時並行で行うことが苦手 | 優先順位を示す、スケジュールを明確にする(メモやスケジュールボードなど、見て分かるように提示する、指示は1つずつ出す) |
周りが気になり、集中力が続かない | 刺激を少なく、集中できる環境を整える(音や光に対する配慮、必要な物以外は片付ける、効果的な休憩時間の設定など) |
急な予定変更に慌てる/パニックになり対応できない | できるだけ定型業務に従事、変更は事前に伝える(臨機応変な対応は苦手な人が多い、逆にルーティーンワークには強い) |
コミュニケーションが取りづらく、職場内で浮いている | キーパーソンの設定、定期的に面接や振り返りを実施する(相手がどう思っているか、どのように振る舞えばよいかを具体的に伝える) |
暗黙のルールに気づきにくい | 具体的に指示をする、ルールを明文化する(自分で考えて判断することは難しい、あえて伝えることが優しさ) |
自信が持てず、ネガティブ思考/マイナス思考になる | できたことをほめる、うまくいっていることを評価する(職場の中で必要とされていると感じることが、モチベーションをあげることにつながる、ねぎらいや承認の言葉が励みになる) |
障がい者が職場で働くにあたり何らかの支障がある場合、本人や家族、支援者などから、必要な配慮に関する意志表明があった時に、企業は負担が重すぎない範囲で対応すること。この場合の障がい者とは、障がい者手帳所持者に限りません。
障がいがあることにより、長期にわたり職業生活に相当の制限を受け、または職業生活を営むことが著しく困難な方が対象となります。
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