令和4年2月17日(木)14:00~16:00
徳島市万代町3丁目5-3
徳島県職員会館 2階 第1・第2会議室
14名
本年度の本講座は、検温、換気、マスク着用、手指のアルコール消毒、会場内の消毒、講義形式での実施など新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を講じて開催。
講師:岡山 千賀子さん(徳島文理大学人間生活学部児童学科准教授)
子育て支援者としての専門的な見識を深めるとともに、各子育て支援関係者が互いに必要な情報を共有し、子育てを地域全体で支え合う仕組みづくりを共に考える機会とすることを目的に「地域子育て支援ネットワーク研修会」を開催しました。今回は、徳島文理大学人間生活学部児童学科准教授の岡山千賀子さんを講師に迎え、多様化する家庭の子育てと地域子育て支援の課題ついて学びました。
1 多様化する家庭
近年は、「一定しない家族」となっている。
以下のように、家族の姿が変容する。
家族は、一般的に男女が結婚してスタートし、その間に子どもが生まれて「核家族」となるが、共働きなどで子どもを育てられない。
少子化は、家庭・家族の変化や多様性に関わっている。
(1)結婚観
結婚観は変わる。
(2012厚生労働省白書)
Q1 約60年前と比べて結婚率(人口に対する値)は増えたか、減ったか?
A1 (半分以下に)減った。
60年前当時は、結婚しないとマズイとの思いがあった。今は、結婚するかどうかは個人の勝手という時代になっている。
Q2 生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚したことのない人の割合)?
A2 男性20% 女性10%
女性の方が結婚の圧迫感が強い?
Q2-2 なぜ結婚しないのか?
A2-2
Q3 「結婚は必ずするべきだ」と「結婚はした方が良い」という考え方の割合は?
(2010年内閣府調査)
(20~49歳の男女約1000人)
A3 日本65%(スウェーデン35%アメリカ53%韓国75%)
Q4 日本の現在の離婚率は?
A4 30%
離婚に抵抗感がなくなってきている⇒芸能人・アイドルの離婚報道も一因
個人の幸せのための離婚。
結婚は自由。社会的なことで結婚しなければいけないとか離婚してはいけないとか言われるものではなく、個人の自由の中で選択できるものであり自由度が高まってきている。
3組に1組が離婚という状況の中に子どもたちはいるという現実がある。皆さんの職場に、おそらく離婚家庭の子どもがいるはず。それを理解しその子の環境を知ることは、その子の発達を促すために非常に大事なこと。
(2)家族の形態(平成30年調査)
Q5 核家族の割合は?
A5 30%
1980年くらいをピークになだらかに下がっている。一方、ひとり親家庭が増加している。
Q6 ひとり親とその子どもの割合は?
A6 7%(少しずつ増加傾向)
前の婚姻で生まれた子どもを連れて再婚し、新しくできた家庭を「ステップファミリー」と言い、血縁関係のない親子で成立する。「ステップファミリー」は多くなってきて、会もあり相互に悩みや喜びを共有し合うということが全国的に広まっている。
いろんな家族の形態があり、これも多様化である。もちろん、ひとり親家庭の増加の背景には離婚がある。
2 多様化するLifeコース
■「ワークライフバランス」仕事も一生懸命するが、自分の生活も大事にする
24時間働いていた社会(家庭を顧みず仕事中心主義)から個人の生きがいを求める社会へ
⇒少子化対策の側面においても重要
3 働き方の多様化による子育て(内閣府2007)
世界と比較した日本の子育て(OECD2005調査)
Q7 3歳未満児の子を持つ母親の就業率は?
A7 30%
Q8 3~6歳未満児の子を持つ母親の就業率は?
A8 50%
母親は仕事をしながら子育てをしていて負担が大きい。
(ユニセフによるOECD諸国への2008年調査)
1人の指導員(保育士等)が3歳以上の子どもを何人でみているか?
1. オーストリア5人 2. スウェーデン6人 3. ニュージーランド7人・・・・・・・・・・・14. 日本15人以上(先進国25カ国中)
4 子どもと家庭を取り巻く状況
5 子どもと家庭の課題
6 地域の子育て支援者としてできること
(1) 子どもひとり一人の発達に応じた支援
(2) 家庭支援
(3) 子育て支援ネットワーク
© 徳島県 こども未来部 子育て応援課