【Q】
赤ちゃんにも個性はあるのですか?
【A】
かつて赤ちゃんはみんな同じような、白紙のような存在で生まれてくると思われていました。そのため、赤ちゃんの性格は生まれたあとの環境で決定されると考えていました。
しかし今日、研究が進むにつれて、赤ちゃんにも個性のようなものが早くからあるのではないかと思われるようになってきました。
何人か子どもを育てた経験のあるママさんならば気付いたことがあるかもしれませんが、ミルクを飲ませた時ゴクゴク気持ちよく飲む子、遊びながら飲む子、味や匂いを気にする子などがいます。このような特徴的な行動は、お母さんの養育態度や場面が変わったからといって変わることはありません。いつも同じような行動をとる傾向があります。このように比較的早くから個性があることが認められるようになってきたのです。
ここでよく知っておいてほしいことは、お母さんの期待通りに行動する子をいい子、なかなか思った通りに行動してくれない子を悪い子と決めつけてはいけないということです。行動が予測しやすい子は育てやすいでしょうし、逆の場合は自信を失うことがあるかもしれません。しかし子どもが大きくなるにつれ、あまり手がかからなかった子もやんちゃになったり、その逆の場合もあります。それも成長なのです。個性や性格を簡単に決めつけず、将来長い子どもの育ちの中で見守ってあげてください。
参考文献:寒川伊佐男の育児相談―乳幼児期の育児Q&A (一部引用)
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