徳島は水の都とも呼ばれ、吉野川をはじめ大小約500の河川が流れており、その河川には全国でも有数の橋が数多く架けられています。
特に吉野川には、昭和初期に架設された「三好橋」、「吉野川橋」に始まり、平成24年完成の「阿波しらさぎ大橋」の架設まで約90年の間に、徳島県内で46もの橋が架けられています。また、それぞれが当時の最新工法を駆使したことから、多種多様な橋りょう形式が存在しており、まさに 「橋の博物館」 となっています。
大正8年の道路法制定にともない、永久橋の架設に国費が支給されることとなったため、大正10年に徳島県が策定した計画。大正14年に財政上の問題で、「中央橋」、「名田橋」、「鮎喰橋」の3橋が休止(戦後に架設)となったが、昭和4年までに吉野川など8橋が架設された。
なお、その内6橋は日本を代表する橋梁技術者の「増田淳」氏が設計。
順位 | 都道府県名 | 橋梁率 |
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1 | 東京都 | 8.90% |
2 | 大阪府 | 8.43% |
3 | 神奈川県 | 6.52% |
4 | 埼玉県 | 4.03% |
5 | 兵庫県 | 3.78% |
6 | 愛知県 | 3.75% |
7 | 静岡県 | 3.67% |
8 | 岐阜県 | 3.64% |
9 | 京都府 | 3.47% |
10 | 徳島県 | 3.34% |
徳島県は、大小多数の河川があることに加え、県土の約8割を山地が占めているという地形的な要因から、道路の延長に対する橋梁延長の割合(橋梁率)が、都市部での高架橋を多く含む大都市についで全国上位の第10位となっています。
順位 | 橋梁名 | 橋長(m) | 河川、海峡 | 備考 |
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1 | 大鳴門橋 | 1,629 | 鳴門海峡 | 神戸淡路鳴門自動車道 |
2 | 阿波しらさぎ大橋 | 1,291 | 吉野川 | |
3 | 吉野川大橋 | 1,137 | 吉野川 | |
4 | 阿波麻植大橋 | 1,084 | 吉野川 | |
5 | 吉野川橋 | 1,071 | 吉野川 | |
6 | JR高徳線吉野川橋りょう | 949 | 吉野川 | |
7 | 四国三郎橋 | 911 | 吉野川 | |
8 | 吉野川橋 | 853 | 吉野川 | 徳島自動車道 |
9 | 阿波中央橋 | 821 | 吉野川 | |
10 | 名田橋 | 800 | 吉野川 |
第1位は、鳴門海峡に架かる「大鳴門橋」で、橋の長さは1,629mです。
続いて、第2位の「阿波しらさぎ大橋」から第10位の「名田橋」まで、すべて吉野川に架かる橋が入っています。
順位 | 橋梁名 | 支間長(m) | 河川、海峡 | 備考 |
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1 | 大鳴門橋 | 876 | 鳴門海峡 | 神戸淡路鳴門自動車道 |
2 | 小鳴門大橋 | 280 | 小鳴門海峡 | |
3 | 阿波しらさぎ大橋 | 260 | 吉野川 | |
4 | 末広大橋 | 250 | 新町川 | |
5 | 池田へそっ湖大橋 | 200 | 吉野川 | |
6 | 吉野川橋 | 190 | 吉野川 | 徳島自動車道 |
7 | 岩津橋 | 175 | 吉野川 | |
8 | 小鳴門新橋 | 170 | 小鳴門海峡 | |
9 | 撫養橋高架橋 | 161 | 小鳴門海峡 | 神戸淡路鳴門自動車道 |
10 | 小鳴門橋 | 160 | 小鳴門海峡 | |
10 | 四国三郎橋 | 160 | 吉野川 |