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「一日前プロジェクト」エピソード137 ~地震のショックで思考停止 -声出す人がリーダーシップ- ~

(小千谷市 50代 男性)

自衛隊のヘリが来るまでは、みんなで廃校になった小学校のグランドに避難したんですけど、やっぱりショックが大きくて、そこに行くにもだれかが先導しないと動けないという状態でした。声を出す人が2人くらいいないと絶対動けないんですね。何をどう考えていいかわからないという感じ。だから、自分と友達2人で、いったん村を捨てようという決断を皆にさせようと相談してから、「ここで寝てくれ」とか指示をすると、全員いい子になってついてくるんです。人の思考回路というものがなくなってしまったかのように。

「それは結構怖いことだな」、「もし自分たちの判断が間違っていたらとんでもない方向にいったかもしれないな」と、後で友達と話をしました。その後3日目くらいからやっと個々に文句を言うようになってきました。「これは意識が戻ってきたね」と。自分たちもしっかりしていたつもりなんだけど、相当変にはなっていたと思うんです。

5日目ぐらいになると皆さん自分の意思表示ができるようになったというか、「おまえらみたいなのに指図される筋合いはない」という声がいっぱい出てきて、これはもう大丈夫だということで、村の区長さんたちにバトンタッチしました。

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