以下のとおり、危機管理会議を開催いたしましたので、お知らせいたします。
1 日時:令和6年7月24日(水)午後4時から午後4時15分まで
2 場所:万代庁舎3階特別会議室
3 出 席 者:政策監、政策監補、危機管理部長、危機管理監、各部局主管課長など計24名
4 協議概要:熱中症対策のさらなる注意喚起について、新型コロナウイルスの注意喚起について
■徳島地方気象台からの報告
・向こう1週間の最高気温は32℃~34℃、湿度も80%程度と高い予想。
・さらに2週目も平年よりかなり高い予想。
・1ヶ月予想において、平年より気温が高い確率が80%である。
■健康寿命推進課からの報告
1.熱中症の救急搬送等
・令和6年度「熱中症搬送者数」は、7月に入り急速に増えている。
・「熱中症警戒アラート」の発表日数が多い週は、搬送者数も多くなっていることから、気象情報を活用した予防行動が有効。
・「熱中症警戒アラート」は、環境省のメールやLINEで通知を受けられるほか、県公式「LINE」等を用い、
情報発信を行っているので、県公式LINEの登録等についても周知する。
・熱中症の発生場所は、居宅が46%と最も多くなっており、家の中でも熱中症のリスクがあることから、昼夜を問わずエアコンを適切に利用。
・年齢区分別では、高齢者が63%と最も多くなっているように、高齢者や子どもは、体温調整機能が成人に比べて低く、
熱中症の発症リスクが高いことから、周りの方がこまめな水分補給を呼びかけるなどのサポートが必要。
・大量に汗をかいたときの水分補給にはイオン飲料等を活用。
2.徳島県熱中症メッセージ
・7月11日に開催した「徳島県熱中症対策会議」で、「徳島県熱中症対策メッセージ」を
発出しているが、暑さのピークを前に各種ガイドラインの活用を含め、重ねて周知を行う。
3.熱中症発症時の応急処置
・熱中症の発症に備え、「熱中症環境保健マニュアル2022」等を参考に、応急処置の
方法や応急措置に必要となる、水や氷、経口補水液等の備えについて周知する。
4.クーリングシェルターの状況
・クーリングシェルターは、「熱中症特別警戒アラート」が発表されたときに
開放される暑熱避難施設。
・公共施設の他、薬局や観光地の商店、スーパーマーケット等の民間施設も含め、
24市町村に167箇所が指定。
・今後、暑熱避難場所として利用可能な「県有施設」を、「徳島県版クーリングシェルター」として、
場所や解放時間、利用条件などをまとめ県民に示すことを検討。
■感染症対策課からの報告
1.新型コロナウイルス感染症の現在の感染状況について
・今月に入って患者数の増加の勢いが急速に早まり、
定点当たり患者数は「前週の約1.6倍」となる
「14.97人」と、「昨夏を超えるペース」で感染が拡大。
・年代別に見ると「70代」が最多で、「60代」、「40代」と続いており、
主に「中高年層」で感染が拡大している。
・従来よりも感染力が強いとされる「KP.3株」の流行や、暑さによる
「免疫力の低下」に加え、「基本的な感染対策」に対する「意識の緩み」が
感染拡大の原因という指摘がある。
2.入院医療の負荷状況の情報発信について
・新たな「注意喚起の取組」として、本県独自の「注意喚起メッセージ」に、
「医療の負荷状況」を合わせて、県民の皆様に示すこととした。
・改定後の「注意喚起メッセージ」については、
あくまでも医療機関への負荷の軽減を図るための「注意喚起の指標」であり、
県民の皆様への行動制限の要請等を伴うものではない。
・医療機関の負荷の状況をより分かりやすく示し、
改めて、県民の皆様の「感染対策への意識」を高めていきたい。
■政策監から次のとおり指示
1「徳島県熱中症対策メッセージ」が、県民の皆様に伝わるよう、
マスメディアやSNSなど様々な手段を用いて発信すること。
各部局においては、改めて関係機関に周知いただき、福祉関係者はもとより、
スポーツ、農林水産、建築・土木、教育等の関係者を通じ、
県民にメッセージを伝え、予防行動に繋げていくこと。
2市町村においては、「クーリングシェルター」の指定が進められているが、
利用可能な県有施設を、「徳島県版クーリングシェルター」として、
熱中症特別警戒アラート発表の有無に関わらず、開放できるようにすること。
3新型コロナウイルス感染症については、今後も感染拡大傾向が続くことが想定される。
特に高齢者が感染した場合、暑さによる免疫力の低下で「重症化しやすい」との指摘も
あり、本日改定した「注意喚起メッセージ」も活用し、県民の皆様へ注意喚起を適切に
行っていただきたい。