【記事番号:93】
インターネット通販のトラブルでは、代金を前払いしたが商品が届かない、業者と連絡が取れない、届いた品物がサイトの広告とは違っていた、自分の考えていたものと異なっていたなど、「商品未着」「返品」「返金」などに関するものが多くなっています。
こうしたトラブルを避け、安全な取引を行うために次のことに注意してください。
1.信用できるサイトを利用しましょう。
単に販売価格が安いということだけで購入サイトを決めるのではなく、事前にその店の評判などの情報を収集して、信用できるサイトかどうか確認した上で利用しましょう。特に、高額商品は、店舗購入と比較して、高いリスクを伴うので、インターネット通販で購入するかどうかも含めて慎重に検討しましょう。
また、サイトが日本語表記になっていても、国内の事業者とは限らないので注意してください。詳細については、次のホームページをご覧ください。
◇インターネットを通じた海外ショッピング時のトラブルと注意すべき5つのポイント[関連情報を参照]
◇国民生活センター越境消費者センター[関連情報を参照]
2.支払い方法が前払いだけでなく、複数用意されている店をなるべく選ぶようにしましょう。また、安易に前払いしないようにしましょう。
3.特定商取引法に基づく表示がされているか確認しましょう。
インターネット通販などの通信販売は、購入者にとって、広告が唯一の情報であることから、特定商取引に関する法律(特定商取引法)で、広告に表示する事項を義務づけています。
[表示事項]
(1)事業者の氏名又は名称、住所、電話番号、代表者または業務責任者の氏名
(2)価格や付帯費用に関すること(商品・サービス等の価格、送料等)
(3)支払の時期や支払方法
(4)商品等の引渡し時期、権利の移転時期又は役務の提供時期
(5)申込みの撤回又は契約の解除に関すること(返品特約の内容を含む)
4.利用規約、キャンセル、返品条件、取引条件など重要な箇所は、必ず事前に確認しておきましょう。
5.最終申込み画面で、必ず、商品名、数量、支払金額などに間違いがないか確認しましょう。また、返品特約についても確認しておきましょう。
6.トラブルが起こった時のために、利用規約、特定商取引法の広告表示義務事項、商品広告、申込み及び最終申込み画面、メール(確認メールなど)、納品書など必要と思われるものは、残しておきましょう。
7.商品が届いたら、すぐに商品をチェックしましょう。商品が破損していたり異なっているなどの場合は、すぐに店に連絡しましょう。
インターネット通販では、クーリング・オフ制度は適用されないので注意してください。
【参考】
返品についての表示がサイトにあれば、原則として、その特約内容(返品特約)が優先されることになります。(例えば、返品不可とあれば、自己都合による返品はできません。)
返品についての表示がサイトになければ、商品の引渡し又は指定権利の移転を受けた日から起算して8日を経過するまでの間は、申込みの撤回又は契約の解除(到着主義)を行うことができます。(法定返品権)
なお、法定返品権で契約の解除等をした場合は、クーリング・オフと違い、返品費用の負担が必要になります。
【参考】
☆店を選ぶ時の目安※
※マークが付与されていても、必ずしも安全とはいえません。
消費者情報センター
徳島市寺島本町西1丁目5番地
電話:088-623-0110(相談専用)
ファクシミリ:088-623-0174
E-Mail:メールでの相談はのセンターホームページのメールフォームから送信してください