【記事番号:97】
クリーニングのトラブルは、「シミ」「変色」「伸縮」「風合い」「裂け・亀裂」「色落ち」などがあります。これらは、クリーニング店の不適切な取り扱いが原因と思いがちですが、アパレルメーカーの製造・設計、消費者自身の着用・保管等に原因がある場合もあります。
「Sマーク」(全国生活衛生営業指導センター登録店)や「LDマーク」(全国クリーニング生活衛生同業者組合連合会の加盟店)を掲示している店では、トラブルの原因が店によるものであれば、「クリーニング事故賠償基準」(業界自主基準)に基づいて対応するので、この基準に沿って店と話し合うことになります。
また、こうした団体に加入していない店の場合でも、この「クリーニング事故賠償基準」を一つの目安として話し合うことが考えられます。
なお、このクリーニング事故賠償基準では、洗濯物をお店に預けてから1年以上引き取りに行かなかったり、洗濯物を引き取ってから6か月を経過した場合は、クリーニング業者は賠償を免れるとされているので、洗濯物は早めに引き取り、引き取ったらすぐに状態を確認するようにしましょう。
【トラブル防止のためのポイント】
(1)衣類購入時
素材によってトラブルが発生しやすいこともあります。衣類を購入する際は、見た目だけで選ばずに商品のタグに付いているクリーニング絵表示や注意書きを見て、素材の特性を確認しておきましょう。
(2)預ける時
・シミや汚れなどがある場合は、お店の人に伝え一緒に確認しましょう。
・預かり証は必ず受け取り、内容等に間違いがないか確認しましょう。
・ベルトやフードなどの付属品がある場合は、そのことを店員に伝えておきましょう。
・スーツなどのセットの衣類は、店に一緒に出し、上下セットであることを伝えておきましょう。
・初めて洗う物や形見品、高級品など特に大切な物は店員に伝えておきましょう。ボタンなど装飾品がポイントとなるものは、取り外してからクリーニングに出しましょう。
(3)受取り時
預けたものがすべて揃っているか、シミ・汚れの落ち具合、洋服の伸び縮みなどがないか、できるだけその場で確認し、気付いた点があれば、お店の人に問い合せましょう。
(4)自宅での保管時
ビニールカバーを外し、陰干しをしてから収納・保管をしましょう。カバーのまま収納するとカビや変色・シミの原因になります。
消費者情報センター
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