麻しんウイルスによって引き起こされる病気です。
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎や中耳炎、まれに脳炎を合併することがあります。
空気感染、飛沫感染、接触感染により、ヒトからヒトに感染します。
感染力が非常に強いため、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。
特異的な治療法はなく、症状に応じた対症療法が中心となります。
ワクチン接種を受けることが予防に最も有効です。
定期接種(第1期:1歳児、第2期:小学校就学前の1年間)を受けましょう。
ワクチン接種歴は母子健康手帳で確認できます。ワクチン接種を受けたことも過去に麻しんと診断されたこともない方は、ワクチン接種についてご検討ください。
保健所では、麻しんの臨床診断例と麻しんIgM抗体陽性例を対象に、行政検査(PCR検査)をご案内しています。
検体については、種類や必要量、採取方法等について説明しますので、採取前に保健所までお問い合わせください。
また、保健所では、麻しんが疑われる患者様に対して、必要に応じて感染源の究明及び感染拡大防止のための疫学調査を行います。ご診察の際に、あらかじめ説明をお願いいたします。
麻しんは、感染症法に定められた五類感染症(全数把握疾患)です。
診断が確定した症例については、発生届を記入し「直ちに」最寄りの保健所へ届出ください。(感染症法第12条)
※届出前に、届出基準の確認をお願いします。
※届出の際は、記入した様式をFAX、感染症サーベイランスシステムへの入力、いずれかの方法でお願いします。また、あわせて保健所までお電話ください。
徳島保健所 感染症疾病対策担当
電話:088-602-8907(平日8:30~18:15)
※時間外は音声ガイダンスが流れますので、案内される番号にご連絡をお願いします。
FAX:088-652-9334