【記事番号:5221】
セアカゴケグモは、熱帯から亜熱帯地方に分布し、日本には生息しないとされていましたが、平成7年以降、日本各地で生息が確認されています。
当初は、コンテナ等に付着して国内に侵入した可能性が高く、その後貨物やコンテナ、建築資材、自動車等に営巣したものが人為によって運ばれた結果、生息域が拡大したと考えられています。
セアカゴケグモの特徴は、背中側が赤く目立ち、交尾後メスがオスを食い殺すという伝説から「セアカゴケグモ」と呼ばれています。
セアカゴケグモは、元来は熱帯~亜熱帯に分布し、オーストラリア、ニュージーランド、ニューギニア、インドなどでその存在が報告されています。
毒を有するのは、メスのみでオスは無害です。
メスの体長は、約1cmで、全身ほとんどが光沢のある黒色で、細長い脚と腹部の背中側の中央に赤~オレンジ色(中には黄色)の帯が目立ちます。腹部の腹面には砂時計型の斑紋を有します。これに対して、オスの体長は、メスの1/3以下の約3mmで、腹部は細く、その背面は灰白色で中央に縁取りのある白い斑紋があり、その両側に黒紋が2列に並んでいます。
繁殖時期は真夏で、この時期に活動が活発になり、不用意に手で触れない等注意が必要です。棲息場所は、屋外の建物の隅、道路脇の側溝の内部や蓋の隙間、フェンスの基部やベンチの隙間、庭石・墓石の間や窪み、コンクリートの割れ目など外敵から攻撃しにくい場所にいます。
セアカゴケグモ自身に攻撃性はなく、驚かされると死んだふりをするなどおとなしい性質なので、素手で捕まえようとしない限り、噛まれることはほとんどありません。
もし噛まれた場合は、噛まれた場所の疼痛、熱感、掻痒感、紅斑、硬結をきたし、区域リンパ節が腫脹します。
通常は、数時間から数日で症状は軽減しますが、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間継続することがあります。重症の場合は、進行性の筋肉麻痺が生じることがあります。
なお、セアカゴケグモは特定外来種に該当するため、法律はサステナブル社会推進課が所管しています。
危機管理部安全衛生課水道・生活衛生担当
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