【記事番号:2084】
1 地すべり防止施設とは
地すべり防止区域内にある排水施設、擁壁、砂防えん堤、その他の地すべりを防止するための施設です。地すべり防止施設は区域全体の安全度を向上させるために配置する施設で、大別して抑制工と抑止工があります。
地すべり対策事業では、地すべり防止区域内において、排水施設、擁壁その他の地すべり防止施設を新設し、改良し、その他地すべりを防止するための工事を実施します。
【抑制工】
地すべりの誘因となる要因自身を低減あるいは除去することを目的とします。(横ボーリング工、集水井工など)
・横ボーリング工
比較的浅い層の地下水の水位や水圧が高い場合に、斜面から横方向へ穴を掘り地下水の水位や水圧を低下させて地すべりの発生を抑制させます。
・集水井工
比較的深い層の地下水の水位や水圧が高い場合に、井戸を掘りその中から横方向へ穴を掘り地下水の水位や水圧を低下させて地すべりの発生を抑制させます。
【抑止工】
構造物によって地すべりの安定度を高めることを目的とします。(鋼管杭工、深礎杭工、アンカー工など)
・鋼管杭工、深礎杭工
地面から地すべりブロックを貫くように鋼管の杭を打ち、杭で抵抗をつくり地すべりの動きを止めます。大規模な地すべりブロックを止める必要がある場合は、深礎杭という現場打ちのコンクリートで杭を施工します。
・アンカー工
斜面から地すべりブロックを貫くように穴を開け、ワイヤーを差込み、地すべりブロックを不動層に縫い付けて地すべりの動きを止めます。
・排土工、押さえ盛土工
排土工は斜面の高い位置にある土砂を取り除き地すべりの力を小さくします。押さえ盛土工は、斜面の末端に土砂等を置いて抵抗する力を大きくします。
県土整備部砂防防災課(整備担当)
徳島市万代町1-1
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ファクシミリ:088-621-2866