【記事番号:1568】
県では栽培漁業を推進するため、水産種苗の生産を行っています。現在、アユ、クルマエビ及びアワビの3魚種を県栽培漁業センター(海部郡海陽町浅川)で生産しています。
県栽培漁業センターは、漁業振興施策の一環である栽培漁業を推進するための基幹施設として、県が国の補助を受け、昭和51年に着工、昭和55年3月に完成しました。昭和55年4月、当センターは行政機関として発足し、県が施設の運営にあたるとともに、種苗生産業務を「財団法人徳島県水産振興公害対策基金」に委託してきました。なお、平成12年度からは種苗生産業務に施設の管理を加えて基金に委託しております。
当センターで実施している事業は以下のとおりです。
・アユ種苗の生産
徳島県沿岸で採取した天然アユを親魚として継代飼育し、約1gのアユ種苗400万尾を目標として生産しています。生産された種苗は、主に県内の養殖業者等に出荷されます。
・クルマエビ種苗の生産
本県小松島市及び阿南市で水揚げされた天然エビを親エビとして、体長13mmの稚エビ2,200万尾を目標に生産し、放流用種苗として県内各地に放流しています。
・アワビ種苗の生産
例年、おおむね7月中旬から9月上旬にかけて、県南部の牟岐町及び美波町に水揚げされたアワビを親貝とし、殻長10mm以上40万個、殻長20mm以上20.5万個の稚貝を目標として生産しています。また、従来のものよりも回収率の高い大型の30mm種苗の生産にも取り組んでいます。
農林水産部水産振興課振興流通担当
徳島市万代町1-1
電話:088-621-2472
ファクシミリ:088-621-2863