「DV」という言葉を聞いたことがありませんか?
「DV」とは、ドメスティック・バイオレンスの略で、一般的には、「配偶者や恋人などの親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使われています。
そのうち、恋人間で起こる暴力を「デートDV」と呼びます。
「デートDV」は、大人の恋人同士だけでなく、中学生、高校生、大学生などの若い恋人同士の間でも起こっているのです。
交際相手から、「身体的暴行」「心理的攻撃」「経済的圧迫」「性的強要」”のいずれかの被害を受けたことがある人は、内閣府の調査によると、女性は4人に1人以上、男性は8人に1人以上が「暴力を受けた」と回答しています。
デートDVが起こる原因としては、
▪「男は強くたくましく」といった「男らしさ」、「女は従順で、控えめ」といった「女らしさ」などの固定観念にとらわれること
▪テレビやマンガ、ゲームなどにより、暴力を軽く見たり、容認するあやまった情報や考え方が社会にあふれていること
▪好きな人を、独り占めしたい、束縛したいという思いから、いろいろな力を使って相手を思いどおりにコントロールしようとすること
など、様々な要因が考えられます。
デートDVの暴力は、「なぐる」「蹴る」などの、身体への暴力だけではありません!!
■身体的暴力
・なぐる、ける、たたく
・物を投げつける
・腕などを強くつかむ
■精神的暴力
・大声で怒鳴る
・無視する、侮辱する
・バカ、ブスなど汚い言葉を使う
■社会的暴力
・携帯電話のメールを勝手にチェックしたり、アドレスを消す
・交友関係や、行動を細かく監視する
・メールの返信が遅かったり、電話に出ないと怒る
■経済的暴力
・デート代などを払わせる
・借りたお金を返さない
・アルバイトをさせる
■性的暴力
・相手の気持ちや体調を考えず、性的行為を強要する
・避妊に協力しない
・性行為に応じないと不機嫌になる
相手の「心」や「身体」を傷つける行為の全てが暴力なのです。
こんなことありませんか?冊子をダウンロードして、事例を見てみましょう。
・p. 3 ケース(1)「愛されてるの?」(身体的暴力・精神的暴力)
・p. 7 ケース(2)「そこまでするの?」(社会的暴力)
・p.11 ケース(3)「いつも私ばかり」(経済的暴力)
「身体的暴力」「精神的暴力」「社会的暴力」「経済的暴力」と並んで、「性的暴力」も深刻な暴力です。
「性的暴力」の被害者は、
・なかなか口に出せない
・自分自身にも非があるのでは?と思ってしまう
・愛しているからこその行動で、暴力ではない
などと思い込んで、表に出さないことが多いのです。
被害を受けたとしても、「相手が望むなら・・・」とか、「嫌われたくない・・・」と、我慢してしまうこともあります。
でも、強引に性行為をしようとしたり、避妊に協力しないのは、相手が恋人だとしても、それは『暴力』なのです。
たとえ、好きな相手であっても、嫌なことは嫌だと言っていいのです。
あなたは決して悪くありません。
デートDVは、自分たちで解決するのはとても難しい問題です。
もしあなたが、「デートDV」の被害にあったら、一人で悩まず、誰かに相談しましょう
相談してみることで、ひとりでは気づかなかった解決方法が見つかるかもしれません。
一緒に考えてくれる専門の相談窓口があります。プライバシーは守られますので、安心して相談してください。
また、友達がDV被害にあっていたら、友達がDVをしていたら、声をかけ話を聞いてあげてください。
そして、専門の相談機関があることを伝えてあげてください。
◆DV相談ナビ(24時間対応)#8008
◆配偶者暴力相談支援センター
・徳島県中央こども女性相談センター 088-652-5503
・徳島県南部こども女性相談センター 0884-24-7115
・徳島県西部こども女性相談センター 0883-56-2109
◆ときわプラザ相談室 088-626-6188
(男女共同参画総合支援センター)
◆緊急時110番通報
◆県警総合相談センター(徳島県警察本部)#9110