8月29日に国が公表した「南海トラフの巨大地震」の震源モデルをもとに、県管理河川や最新の地形データ等を加えた徳島県の最終的な「津波浸水想定」を作成いたしました。
この「津波浸水想定」は、「発生頻度は極めて低いものの、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震・津波」を対象としております。
このような、最大クラスの地震・津波に対しては、「迅速かつ主体的な津波避難行動」が非常に重要でありますので、県民の皆様におかれましては、この最終形となる「津波浸水想定」 を避難場所や避難路等の見直しにご活用くださいますようお願いいたします。
名称 | 徳島県暫定津波浸水予測図 | 内閣府津波浸水予測図 | 徳島県津波浸水想定 |
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公表時期 | 2012.1.20 | 2012.8.29 | 2012.10.31 |
予測主体 | 徳島県 | 南海トラフ巨大地震モデル検討会 | 徳島県 |
地震のモデル | 2003年の国作成のモデルを基に、本県独自にモデルを構築(マグニチュード9.0) | 最新の知見を基に、新たに11ケースのモデルを構築(各マグニチュード9.1) | 内閣府で構築された11ケースのうち、本県に影響の大きい4ケースを採用(各マグニチュード9.1) ↓ 徳島県暫定津波浸水予測図と比べ、県北部への影響増大 |
沿岸構造物の扱い(堤防、護岸、防波堤) | すべて破壊(無くなる) | 1.津波が乗り越えると破壊(無くなる) 2.地震発生3分後にすべて破壊(無くなる) ●但し、幅10m程度を超える構造物は、自然地形として扱う(破壊しない) | ・コンクリート構造物 すべて破壊(無くなる) ・盛土構造物 75%沈下(※)、津波が乗り越えると破壊(無くなる) ●幅10m程度を越える構造物についても、同じように扱う。(津波が乗り越えると破壊) ↓ 内閣府津波浸水予測図と比べ、大規模な堤防がある地域への影響増大 (※)南海トラフ巨大地震を対象にした沿岸構造物の耐震や液状化に対する技術的な評価結果は、現時点ではないため、国交省の指針等に基づき設定。 |
地形データ | 平成15年度に作成したデータ | シミュレーション実施までに収集したデータ | 内閣府が作成したデータよりも最新かつ詳細なデータを採用 ・標高のデータ ・河川のデータ ・沿岸域の海底地形データ など |
留意事項
○「津波浸水想定」は、津波防災地域づくりに関する法律(平成23年法律第123号)第8条第1項に基づいて設定するもので、津波防災地域づくりを実施するための基礎となるものです。
○「津波浸水想定」は、最大クラスの津波が悪条件下において発生した場合に想定される浸水の区域(浸水域)と水深(浸水深)を表したものです。
○最大クラスの津波は、現在の科学的知見を基に、過去に実際に発生した津波や今後発生が想定される津波から設定したものであり、これよりも大きな津波が発生する可能性がないというものではありません。
○「津波浸水想定」の浸水域や浸水深は、避難を中心とした津波防災対策を進めるためのものであり、津波による災害や被害の発生範囲を決定するものではないことにご注意下さい。
○浸水域や浸水深は、津波の第一波ではなく、第二波以降に最大となる場所もあります。
○浸水域や浸水深は、地面の凹凸や構造物の影響等により、浸水域外でも浸水が発生したり、局所的に浸水深がさらに大きくなったりする場合があります。
○「津波浸水想定」では、津波による河川内や湖沼内の水位変化を図示していませんが、津波の遡上等により、実際には水位が変化することがあります。
参考資料
津波浸水想定図
※全国的な配色の統一性を確保し、全国どの都道府県の方にも、津波浸水の注意・警戒レベルの直感的な判別が可能となるよう、平成24年10月31日の公表から「各浸水深区分の配色」を変更しております。
(この変更により、浸水深や浸水区域が変わるものではありません。)
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